写真:bow
地図を見ること私の住む近畿地方、京阪神からの視点ではありますが、以前はフェリーや不便な下道を延々と走らないと行けなかった四国は非常に遠い土地だったのです。
それが、明石海峡大橋、更には淡路島を貫く高速道路が開通し、今では近畿地方から陸続きになったとも言える四国。
そんな四国の玄関口(四国より東側の人には、瀬戸大橋よりこのルートの方が便利で近いので多く利用します)鳴門は、うず潮で有名な鳴門海峡がある場所。ちなみに、ラーメンなどに入っているグルグル模様の“ナルト”の語源も、鳴門のうず潮からきています。
鳴門海峡は播磨灘と紀伊水道を結ぶ海峡で、実は日本でも最速の潮流を誇る海峡なのです。
当然、そのような厳しい環境下で育つ魚介類は身も引き締まり、旨い事は容易に想像がつきますよね!
今回はそんな鳴門の新鮮な魚介類を味わう店、「びんび家」をご紹介しようと思います。
ちなみに「びんび」とは魚がぴんぴん跳ねることを表しているそうです。
写真:bow
地図を見るびんび家ビギナーとしては、まず食べなくてはならないのが「ハマチ」。当然、刺身ですよ!
私も日本全国を放浪しておりますが、びんび家は旨いハマチを出してくれる店としては全国でもトップクラスにあげてもいいでしょう。
なんせ、店の軒先にはでかい生け簀があり、常に沢山の魚が泳いでいます。
この刺身、そこから出してついさっき捌いたんじゃないですか?と聞きたくなるような新鮮なハマチを食べさせてくれるのです。
実際のところ、オーダー後なかなかの早さで刺身が出てくるので、ついさっき捌いたというわけではないようですが、それでも捌いてからさほど時間が経っていないことは食べれば分かっていただけると思います。
そして、驚くのはその刺身の分厚さ!
まさに海辺で食べる豪快な漁師料理だなぁ、と実感していただけます。
さらにその歯ごたえたるや、歯が悪い人は敬遠する程のレベル!
これはもう刺身との戦いと言っても過言ではありません。
動物にでもなったつもりで貪るように、ハマチの刺身を食いましょう!
この店のハマチの刺身を食べてしまったら、今後食べるハマチの刺身の基準になってしまうかも・・・。
それほどのインパクトがあるハマチの刺身、ご堪能あれ!
写真:bow
地図を見る鳴門と言えば、実はワカメも名物。
しかし、たかだかワカメと侮ることなかれ!
前述の通り、鳴門海峡という厳しい環境下で育つワカメはこれまた肉厚で、これでもか!と言うほどの自己主張をしてきます。
やはり、鳴門産のワカメとスーパーで売っている乾燥ワカメとはわけが違います。
そんなワカメが入った味噌汁・ワカメ汁はびんび家の名物の一つとしても知られます。
やや大き目の器に、シンプルに具はワカメだけ。
しかしこのワカメ。食べても食べても下から出てきます。
エンドレスなワカメに「どんだけ入ってんねん!」と突っ込みを入れたくなるほどの量です。
ともかく、これだけのワカメを食べれば食物繊維量も半端なし。
翌日のお通じは約束されたも当然(笑)
また具だけでなく、味噌汁自体も「あ!こりゃうめぇ!!」と唸る出汁の旨さ。
よーく見ると味噌汁に脂っぽいものが浮いています。
漁師料理の店らしく、魚のアラを出汁にふんだんに使っているわけです。
そりゃ、旨いはずだ!
やっぱり海辺で食べる味噌汁というのは、どこで食べても反則的な旨さがありますよねぇ。
写真:bow
地図を見るびんび家ビギナーの方は、まずおまかせ定食(2000円)をオーダーしましょう。
ハマチ刺身、天婦羅、ワカメ汁、日替わり一品にご飯付です。
他にもおすすめしたい品はありますが、これでお腹は十分に膨れますし、「びんび家」行ってきたよ!と言える内容を食することが出来ますヨ。
さて、そんな「びんび家」には何点か注意点があります。
旨い魚が出る事は広ーく知られていますので、大変混雑します。
団体客の受け入れもしている店ですので、お昼前後に行くのならば行列必至の覚悟で行きましょう。
そして、料亭ではなく漁師料理の店である事を念頭に置いて下さい。
常時混雑しているということで、店側も目の前の客をさばくことに必死になっています。
旨い料理は出ますが、ホスピタリティという面ではなんとも採点し難い店であることは否めません。
接客も普通の感覚でいるとアレレレ???となる場面も少なくないかと思います。
中にはサービス面に対してあまり良く思わない人もいるかもしれません。
正直なところ私はこの店に対してはサービスとかホスピタリティは求めていません。
とにかく、「旨い魚食べさせて!」という一心で度々足を運んでいます。
という予備知識さえ頭に入れておいていただければ、「びんび家」を存分に堪能できるかと思いますよ!
さぁ、日本でも有数の旨いハマチ。鳴門で食べてみませんか?
★びんび家
TEL 088-682-0023
営業時間 9時から21時
定休日 年中無休
国道11号線沿い 高松自動車道・鳴門ICより15分、引田ICより30分。
駐車場完備
この記事を書いたナビゲーター
bow
京都生まれ、京都育ちの生粋の京都人です。仕事で全国を飛び回り、京都の良さを再認識したため、京都の観光に携わる仕事をしています。全国を旅した経験と、観光業界に生きる人間としての視点、更には京都人ならでは…
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