こちらが、今回ご紹介する來宮神社です。
熱海駅からJR伊東線「来宮駅」で下車し、駅を出て左側へ進んで歩くこと約3分。眼鏡橋に似た石積みのガードを潜ったすぐ目の前にあるので、皆様も石積みのガードを目印にすると迷わず行くことができます。
こちらに見える朱色の大きな鳥居が神社の入口。ここから本殿へ続く参道があり、通る時は、なるべく端を歩くのがお勧め。参道の中央は「正中」と言って、神様が通る道なので神様に失礼のないように端を歩くのがマナー。
鳥居を潜る時にも、神様の領域に入るので、軽く一礼をするのも忘れずに。その後、手水舎で身体や心を洗って清めましょう!
参道を進むと、正面にこちらの本殿が現れます。
どっしり構える本殿は、貫禄があって立派な造り。ここには、縁結び・商売繁盛・温泉の神、樹木の神、決断の神の3人の神様が祀られています。
その内の一人は、日本書紀に登場する日本武尊(やまとたけるのみこと)。平安時代に作られた「延喜式神名帳」に載っているほど古い神社で、今も参拝する人の姿が絶えません。
ここで参拝すれば、良縁・幸福のご利益に恵まれるそうで、若い女性に特に人気。決断の神がいるためか、昔から酒断ちの神としても全国に名が知られているそうで、こんな不思議なご利益も得られてしまいます。
参拝する時は、お辞儀を深く二回。その次に、胸の高さで手を二度打ってから、深いお辞儀をもう一度するのが参拝の基本。
來宮神社を訪れたら絶対に外せないのが、この神社の御神木「大楠」。
本殿の左側を進むとあり、まるでマンモスの様な極太の幹。波打つような異様な樹形は、木に近づいて歩くほど神々しい雰囲気が伝わってきます。
空高く伸びた何本かの枝。枝に茂らせた葉は、上から見せつけているようで、貫禄があって見応え十分です。この大楠は、国指定天然記念物になっていて、樹齢二千年超。そのため、幹周りは23.9m。高さは約26m。人を遥かに凌ぐ樹高は、まさに圧巻の見応え!
こちらは、大楠を見上げた場面。
見上げると、木漏れ日が降り注ぎ、エネルギーが得られてしまうかのような眺め。
ですが、よく見ると木にトタン板が。何で?と疑問に思われるかもしれませんが、この板が何よりも大楠の生命力の強さを表しているところ。
板に覆われた場所は、1974年の台風で幹が失われてしまった部分のようです。幹の上は黒いシートのようなもので覆われ痛々しいですが、幹からまた若い枝が生えているなど樹勢は盛ん。台風の他に、落雷の被害にも遭っていて、木の中身が空洞になっているところも。
それにもめげずに、芽を出すなどの超越した生命力の姿から、この木を1周廻ると「寿命が1年延びる」または、願いを秘めながら1周すると「願いが叶う」とされ、健康長寿や心願成就にご利益があるとされています。
参拝方法は、木の根元にある小祠で、参拝を済ませてから、好きな方向から廻ってみて下さい。
この木の近くで願掛けができる「大楠願い絵馬」もあり、御神木が見守ってくれているようで、効果が期待できそうですよ。こんな頼もしい木を撮影して待ち受け画面にすれば、いつでも心強いですね。
毎年5月上旬には「大楠祭」が開催され、和太鼓演奏や巫女舞など、優雅な舞いが見られ、出店もたくさん並びます。境内には「茶寮 報鼓」があって、神社の特殊神事として行われる「こがし祭」に因んだ、麦こがし入りのおしるこなど、ここでしか味わえない神社オリジナルのスイーツもあるので、要チェック! 食べれば更に、ご利益があるかもしれませんよ。
來宮神社は、熱海温泉街のすぐ近く。参拝と併せて、立ち寄り湯や宿泊などで温泉を楽しまれてみても良いですね。
ここを訪ると、パワーが漲るようなで、きっと心のサプリメントになることでしょう。
御神木の大楠を目の前に、凄さを体感してみませんか?
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(2025/1/16更新)
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