「アグリツーリズモ」とは、アグリカルチャー(農業、農業文化)とツーリズモ(旅行)を合わせた造語。
以前は、農家のお手伝いをしながら空き部屋に滞在させてもらう、田舎生活体験+農家宿泊のことを指していました。
しかし現在のアグリツーリズモは、農家ならではの新鮮な食材を提供するレストランを完備しているところが多く、田舎生活を満喫しながらスローフードを楽しみたい旅行者に人気の宿泊施設となっています。
ただ、アグリツーリズモの唯一の難点はその立地。
イタリアの田舎は交通の便の悪い為、移動手段の限られる旅行者には到達しにくい場所でもありました。
この難点を見事に解決したのがフェッラーラ市のアグリツーリズモ「プリンチペッサ・ピオ(Principessa Pio)」です。
フェッラーラ駅から徒歩約30分、旧市街中心部から徒歩15分ほどと、アクセス抜群の場所に位置しているプリンチペッサ・ピオの自慢は、広大な敷地とモダンな建物。
旧市街地にありながら1200ヘクタールの土地に囲まれているので、都会の喧騒から離れた滞在が確約されているのもうれしいポイント。散策ができる小道もあるので、忙しい毎日を忘れてゆっくりしたい宿泊者に大人気です。
近年改築されたモダンな建物は宿泊施設とレストランになっています。
宿泊施設はミニマル・モダンな内装。どのお部屋からも広大な敷地の自然を楽しめる作りになっていているのが特徴。
さらに練り香水で有名なフランスの「フラゴナール」製の洗面キットが完備され、一流ホテルの快適さも提供しています。
広大な土地の一角は畑になっていて、季節の野菜も生産。野菜や加工品の販売もされています。ちょっとしたお土産品も購入できるのがうれしいですね。
レストランでは、施設内の畑で取れた新鮮野菜や地元の特産品を使った郷土料理ベースのモダンなメニューが提供されていて、地元の人たちの胃袋をぐっと魅了しています。
宿泊客のみならず、ランチやディナーのみでの利用が可能なので、観光のついでにお食事だけに立ち寄ることができるのもうれしいポイント。
夏場は外にも席が出て、夜はキャンドルも灯り虫の音を聞きながらのロマンチックディナーも可能です。
町の外からでも車で到達できる上に、旧市街地のレストランでは大変珍しい駐車場完備なので、週末は特に込み合います。
週末利用やディナーの際には予約をしたほうが安心ですよ。
フェッラーラ市は、エミリアロマーニャ州の州都ボローニャ市から車で60分ほど、電車で30分ほどの距離にあります。
ルネッサンス期に文化(特に音楽と食事)の中心の1つとなって栄えた美しい町の旧市街地内の都市型アグリツーリズモ、プリンチペッサ・ピオ。
旧市街地内宿泊の利点はそのままに、加えてイタリアの田舎暮らしを体験できる貴重な宿泊施設です。
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