写真:風祭 哲哉
地図を見る奄美大島は周囲461Km、面積712平方キロメートルで、北方領土を除くと、日本の島の中では沖縄本島、佐渡についで3番目に大きい島。奄美最大の町、名瀬を中心とすると、北東側には奄美空港などがある旧笠利町や大島紬の龍郷町、南西側には加計呂麻島などがある瀬戸内町やマングローブの原生林、大和村・宇検村などの海岸沿いの小さな村落があります。
奄美には島をぐるっと囲むよう、海岸線沿いに走る道路も多いので、ドライブしながら奄美大島を一周するのがおすすめなのですが、1日で一周するのはかなりハードなため、名瀬から北東部と南西部に分けてそれぞれを1日づつでドライブするといいでしょう。
今回はその南西部の海岸線に沿って一周しながら見ることができる美しい景色のハイライトを紹介します。
写真:風祭 哲哉
地図を見る奄美のドライブは、空港や名瀬の街でレンタカーを借りるのが一般的ですが、意外におすすめなのは50tのレンタルバイク。名瀬のまちなかの「ホテルビックマリン奄美」で借りることができます。
料金は、9時間で2000円。レンタカーに比べて安いし、なによりも小回りが利くので、気に入った景色に出会ったら、その場で路肩に止めて、すぐに写真に撮れる。ちょっと気になる道があったらどんな細い道でも急な坂でもズンズン入っていける(奄美には実際そういう道がたくさんあるのです)。
特にひとり旅であれば、ぜひ一度お試しを。
最初はちょっと怖いかもしれませんが、そのうち慣れると思います。
さて名瀬からスタートし、反時計回りに進むと5、6キロで到着するのが大浜海浜公園への入り口。ここは奄美大島の中でも最も人気の海水浴場なので、ぜひ脇道に入って海岸まで出てみてくださいね。
ここは「日本の水浴場88選」にも認定されているきれいな海水浴場。ウミガメの産卵地としても知られています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る写真:風祭 哲哉
地図を見る大浜海浜公園から先の区間、奄美大島の北側の海岸線を西へと進む道は、高く切り立った断崖と断崖の間にある集落を結ぶ唯一の道。厳しいアップダウンのあと小さな集落があり、また次のアップダウンがはじまる、というパターンが何度となく繰り返されますが、それは絶景の連続でもあります。
このあたりは人も車もほどんど見かけることがありませんが、途中の山道では全国でここにしかない交通標識「アマミノクロウサギ飛び出し注意!」の看板も出てきたりして、なかなか飽きません。
写真:風祭 哲哉
地図を見る集落と集落を結ぶ峠を上り下りする途中では、真っ青な奄美の海が幾度となく目に入ってきます。また、途中途中の集落には、小さな、しかしとても美しい小中学校があるのです。南国特有の異国情緒と懐かしさとが混ぜ合わさったような、何とも言えない雰囲気がありませんか?
名瀬から大和村、宇検村という小さな村を経由して約100キロほどこんな様子が続くのですが、美しい景色の連続なので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
写真:風祭 哲哉
地図を見る名瀬を出て、寄り道しながら3〜4時間で奄美大島第2の町、瀬戸内町の古仁屋に到着します。
このあたりが奄美大島南西部一周ドライブの中間地点。市街地には食堂やレストランもありますので、ランチにはここで。
古仁屋港には「せとうち海の駅」があり、加計呂麻島(かけろまじま)行きのフェリーや大島海峡で海の中を楽しめる海中観光船がこの前から出ています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る古仁屋まで来たら、一周道路をちょっと外れて東へ向かってみてください。この先にはヤドリ浜やホノホシ海岸などの名所があるのですが、その前に見えてくるのが、大島海峡の絶景。
奄美大島と加計呂麻島にはさまれた大島海峡は、美しいリアス式海岸と200種ともいわれるサンゴが生息し、エメラルドグリーンの海が広がっています。ここは1年を通してダイビング、シーカヤック、オープン・ウォーター・スイミングなどが楽しめるマリンスポーツのメッカとして名高い場所です。
写真:風祭 哲哉
地図を見るエメラルドグリーンの海を見下ろしながら、嘉鉄の集落を越え、ヤドリ浜、ホノホシ海岸方面に向かって峠道を登ると「かごしまロマン街道 ハートが見える風景」という道路看板があります。
すぐわきの展望台から見てみたのが上の写真。
嘉鉄湾がハートの形に見えるようですね。奄美北東部の龍郷町のビーチには、ハートロックと呼ばれる、見事なまでにハート型をした潮だまりがあり、人気の観光スポットとなっていますので、ハートめぐりをするのもいいかもしれません。
写真:風祭 哲哉
地図を見るさらに半島の先に進むと海岸の石に特徴があるホノホシ海岸に。この海岸は太平洋の外海に面しているため、荒波にもまれて丸みを帯びた石が打ち寄せられていて、波が引くときには、石が擦れて太鼓のような音が聞こえます。
沿岸には奇岩がそそり立ち、洞窟もあって、男性的な景観でもあります。
写真:風祭 哲哉
地図を見るヤドリ浜は、奄美大島最南端に近い場所 。 ヤドリというのは、「小屋」という意味で、かつてここに小屋がたくさん立ち並んだことから、 ヤドリ浜と名がつけられています。
白い砂浜の続く美しいビーチで、海水浴場としても人気です。
写真:風祭 哲哉
地図を見る古仁屋から名瀬までは、奄美大島一の主要幹線、国道58号をドライブ。
主要幹線とはいえ、そこは奄美大島。この国道からも素晴らしい絶景が眺められる場所があるのです。それは住用地区にある、見渡す限りのマングローブの原生林。
国道の峠道からの眺めがこの緑の世界。ここでは、マングローブ原生林の中をカヌーを漕いで探検する「カヌーツーリング」や「観光遊覧船」の体験もできますので、時間があればぜひ地上から亜熱帯ジャングルの冒険も楽しんでみてください。
さて名瀬から島の南西部をぐるっと一周して戻ると、コースにもよりますが、だいたい150〜200km。東京から静岡市の前後くらいまでの感じです。
寄り道しながら、ゆっくり巡っても1日でちょうどいいコースだと思います。今回は紹介できませんでしたが、土盛海岸やハートロックなど奄美の北東部を回るコースも1日ドライブにちょうどいいコースなので、合計2日間で奄美をぐるっと一周して満喫するのがおすすめです。
ぜひ東洋のガラパゴスと呼ばれる神秘の島のドライブをお楽しみください!
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(2024/9/9更新)
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