写真:フルリーナ YOC
地図を見る「陶庫」に入ると、大きな薪ストーブと、重厚な天上の梁が出迎えてくれます。店内は見応えのある広さで、それぞれのスペースに厳選の器が並べられています。オリジナルでここでしか買えない器ばかり。そのセレクトのセンスの良さは抜群です。
「陶庫」のおすすめは「和田窯」。和田窯は益子焼の伝統を守り、益子の土と創業期以来の伝統的な益子六釉と呼ばれる釉薬だけを使って、作陶しています。6色のみの釉薬でありながら、その表現する世界はとても豊か。作品は、伝統的なものからモダンなものまで揃っています。
また、歴史を経た大谷石の石蔵を改装した、ギャラリーの内装も素晴らしいの一言!大谷石に埋め込まれたステンドグラスから差し込む光、当時の石蔵の部分をそのまま使った天井や梁等々、その美しさは目を見張ります。
写真:フルリーナ YOC
地図を見るここは元々、大正末期から営業を続けてきた肥料商でしたが、農業の衰退などにより石蔵はあまり利用されなくなりました。その石蔵を昭和49年10月に改築してやきものの店「陶庫」を創業、その後も他の石蔵に改築を加え、現在の陶器ギャラリー「陶庫」となりました。
畳のギャラリースペースは、肥料商時代の店舗部分。個展や展覧会などに使われています。畳やアンティークな家具と陶器のマッチングは、懐かしさと和スペースならでの深みを感じさせてくれます。
写真:フルリーナ YOC
地図を見るいくつかの石蔵を改装し、それを繋いで集結させた「陶庫」のギャラリーは、美術館を巡るような楽しさがあります。照明の光・窓から差し込む光などが場所によってそれぞれに違い、そこに置かれる器とのハーモニーの絶妙さに思わず唸ってしまいます。
「陶庫」の経営理念・方針は、『益子焼の歴史や、やきものの概念等を踏まえたうえで、人間がつくりだす物体の存在意義や方向性を模索し、そのなかから、物質的ではなく、精神的な、人間の営みに健康的な、普遍的な「真の豊かさ」を模索する』ということ。
木も大谷石も器も器を彩る釉薬も、すべて自然の恵みから生まれたもの。自然の素材を使って作家たちが精魂込めて作った品々を見ていると、「真の豊かさ」を確かに実感できます。それが「手仕事」の魅力なのでしょう。
写真:フルリーナ YOC
地図を見る「陶庫」のギャラリースペースの一つには、栃木県内の伝統工芸品が集結しています。栃木県は世界遺産日光東照宮を有する県。1636年の東照宮造営の折りには、三代将軍家光が全国から宮大工・彫物大工・漆工・金工・絵師の名匠たちを、日光や鹿沼に集結させました。
その技術は後世に伝えられ、日光の日光彫、鹿沼の木工へと受け継がれていきました。また、鎌倉時代に起源をもつ烏山の和紙。1695年創業の市貝町大畑家の武者絵。江戸時代には全国の木綿仕入高の8割を占めた、歴史ある真岡市の木綿。1869年、安達繁七が杉の葉線香を製造したのが始まりとされる栃木市の線香。伝統を受け継いだ江戸系の組紐に、戦後、渡辺浅市が創案した間々田ひも。
これらの県下を代表する伝統工芸品が一挙に集められたスペースは、店舗という枠を超えた美術館のような展示スペースです。このコーナーは、「栃木の技委員会」で勉強を重ねてきた成果を集結し、2015年6月にさらにパワーアップしてリニューアルの予定です。
動画:フルリーナ YOC
地図を見る陶器ギャラリー「陶庫」は、ステキな雑貨も多数販売しています。可愛い染物の手ぬぐい・ハンカチや、素敵な気のお弁当箱、小物から帽子、衣料まで、ジャンルも多岐にわたっています。
どれも、欲しくなってしまうものばかりなのですが、ことに人気なのが、このネコちゃんとワンちゃんの「しっぽ時計」。ぜひ、動画でご覧ください!この絶妙なるシッポの動き!もう可愛すぎて、どうしていいかわかりません!
こちらは他県の作家さんの作品ですが、人気がありすぎて予約待ちが1年ほど。でも、一年待っても欲しくなりますよね!犬種も猫種もいろいろあるので、自分の愛犬・愛猫と同じ時計があったら、もうたまりません!
いかがでしたか。陶器ギャラリー「陶庫」の魅力、お楽しみいただけましたでしょうか。「陶庫」は益子のメインストリート城内坂にあります。自信を持ってお勧めするギャラリーです。
また「陶庫」の隣には、215年の歴史を持つ「日下田藍染め工房」があります。茅葺屋根の母屋兼仕事場は、創業当時のもので必見です。先代の日下田博氏と現在の工房主の日下田正氏は、栃木県指定無形文化財保持者です。
益子は、他にも素敵なアートスポットや美味しいカフェが目白押しです。ぜひゆっくり旅をしてみてくださいね!それではみなさん、素敵な旅を!
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(2023/11/30更新)
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