エステ家の陰謀うずまく城で恐怖体験!!イタリア「フェラーラ」

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エステ家の陰謀うずまく城で恐怖体験!!イタリア「フェラーラ」

エステ家の陰謀うずまく城で恐怖体験!!イタリア「フェラーラ」

更新日:2015/04/18 18:08

滝川 リョウのプロフィール写真 滝川 リョウ

イタリア北部、エミリア・ロマーニャ州フェラーラ。「ルネサンスの理想都市」と称され、世界遺産に登録されています。美しい街並みが整然と広がる一方、かつてこの地を支配したエステ家の居城が街の中央に要塞のようにそびえ、どこか暗く悲しげな影を落としています。実は城の地下には、忌まわしいエピソードをもつ牢獄があるのですが……。光と闇に抱かれたフェラーラの妖しい魅力をこの街で体験してみませんか?

フェラーラの観光スポット「エステンセ城」を訪ねよう!

フェラーラの観光スポット「エステンセ城」を訪ねよう!

写真:滝川 リョウ

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フェラーラ観光のキーワードは「エステ家」。13世紀以降350年ものあいだフェラーラを統治した一家です。もともと地方の傭兵にすぎなかったエステ家ですが、フェラーラの「永代君主」に選任されてからその後の活躍は目覚ましく、都市計画、音楽、絵画などで時代を先取りし、フィレンツェより早くルネサンス文化を開花させました。そんなエステ家の城「エステンセ城」は現在も街の中心にあり、人気の観光スポットとなっています。

「エステンセ城」の晩さん会はとーってもゴージャスだった!

「エステンセ城」の晩さん会はとーってもゴージャスだった!

写真:滝川 リョウ

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エステンセ城の内部は入場料を払って見学できます。2階、大広間の天井・壁面にはギリシャローマ芸術を彷彿とさせる、花、幼子、空想上の動物らが描かれ非常に華やかです。この大広間、かつてフェラーラ内外から要人が集まり、盛大な晩さん会が開かれていた場所でした。当時、小国が乱立し戦禍の絶えなかったイタリアでは、晩さん会は政治の重要な舞台。エステ家の晩さん会はフルコースを一晩で17回も振る舞うなど豪奢なものだったと言われています。晩さん会はエステ家の政治戦略の一つだったのです。

エステ家の宮廷料理人にメッシス・ブーコという人物がいたのをご存知ですか?「食のダ・ヴィンチ」とうたわれ、ラザニアやリゾットの原型を発明したほか、フルコースの体系を作った人物です。彼がすべてを取り仕切ったエステ家の晩さん会は、まさに芸術そのものだったとか。ちなみに、メッシス・ブーコが使ったキッチンは、エステンセ城の1階にあります。こちらも公開されていますので、忘れずに見学することをおすすめします。

「エステンセ城」の地下牢で恐怖体験!!

「エステンセ城」の地下牢で恐怖体験!!

写真:滝川 リョウ

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さて、このエステンセ城、華やかな上階とは裏腹に地下には暗く湿った牢があります。重厚な石が壁・天井をに覆い、わずかに通気口があるだけの、息苦しいほどに閉ざされた牢獄です。この地下牢には忌まわしいエピソードがいくつかありますので、一部を紹介しましょう。

「ウーゴとパリジーナの悲劇」。エステ家ニコロ3世の息子ウーゴが、継母パリジーナ(ニコロ3世の2番目の妻)と恋に落ちてしまいました。二人は捕えられ、エステンセ城の地下牢に幽閉されます。のちに斬首刑となって死んでしまうのですが、二人は19歳と20歳でした。二人のいた地下牢の入り口には「prigioni di Ugo e Parisina」と掲示してあり、中に立ち入り見学することができます。暗く冷たい牢内で耳を澄ますと二人の悲痛な息遣いが聞こえてきそうです。背筋の冷たくなる恐怖を感じます。

エピソードをもう1つ。公位を継承したアルフォンソ1世が、実弟フェランテと異母弟ジューリオを捕らえ、それぞれを独房に投獄しました。フェランテは34年後に監獄内で死亡。ジューリオは53年もの獄中生活ののち、81歳のときに解放されました。二人が幽閉されていた独房も見学することができます。

フェラーラの「ディアマンテ宮殿」はダイヤモンドで覆われている!?

フェラーラの「ディアマンテ宮殿」はダイヤモンドで覆われている!?

写真:滝川 リョウ

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エステンセ城見学のあとは「ディアマンテ宮殿」に向かいましょう。エステンセ城から北に真っすぐ伸びるエルコレ1世通りの一角に、ルネサンス建築の代表作とされる「ディアマンテ宮殿」はあります。建築家ロセッティがエステ家のために建てたもので、外壁がユニーク。「ディアマンテ」とは「ダイヤモンド」という意味なのですが、ダイヤモンド型に鋭くカットされた約1万個の大理石が宮殿のほぼ全面を覆っています。この宮殿、その名にふさわしく晴れた日には太陽の光を美しく反射しキラキラ光ります。現在内部は、フェラーラ派の絵画を展示する国立絵画館になっています。

夜も美しいフェラーラの「カテドラル」を見に行こう!

夜も美しいフェラーラの「カテドラル」を見に行こう!

写真:滝川 リョウ

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ライトアップされた大変美しいこちらの建物はカテドラル(教会)です。フェラーラの守護聖人サン・ジョルジョを祀っています。……そして、ここにもエステ家が。建物正面右手のニッチに立つ像、エステ家のアルベルトは、西暦1391年フェラーラ大学を設立した人物です(ちなみに、フェラーラ大学では現在も1万6千人の学生が学んでいます)。

昼間のうちにカテドラルの内部を鑑賞しておき、日没後ライトアップされた外観をじっくり眺めると良いでしょう。

まとめ

エステ家にスポットを当て、フェラーラの見どころ「エステンセ城」「ディアマンテ宮殿」「カテドラル」を紹介しました。早足であれば半日でまわることのできるコースです。ぜひエステ家の光と影を感じながら街歩きしてみてくださいね!

なお、エステンセ城の切符売場兼インフォメーションセンターでは、フェラーラの美術館・博物館で利用できる「MYFE-Ferrara tourist card」を販売しています。こちらのカードを提示すれば無料で入館できる施設がたくさんありますので上手に利用してみてください。

それでは良い旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。

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