美観地区を流れる掘割のような倉敷川。かつては川幅も広く物流の運河として多くの船で賑わっていたということですが、現在は水源がなく流れのない静かな川になっています。
そして、風さえなければこの静かな川面が鏡のようになって川辺の景色を逆さまに映しているのです。時々この川面を乱しているのはここに住む白鳥だったりしますが・・。
この川面に揺らぐ淡い色の逆さまの景色が実に美しく思わずのぞき込んでしまいます。
倉敷川沿いの古い街並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定され美術館をはじめ多くの観光施設や飲食店が並ぶ人気の観光スポットとなっています。そして、この中に多くある白壁の建物が特に川面に美しく映えているのです。
かつては米などの倉庫として使われていた白壁の土蔵。今は雰囲気のある博物館やお店として使われています。そう言えば倉敷という地名はこの蔵(倉)のある屋敷からきているそうな・・。
大原美術館前の倉敷川に架かる石橋が今橋。実は川面に映る景色を考えて造られていたのです。
それは橋げたの形を半円にして、水面に映る半円と合わせ満月を見ることができるように工夫したということなのです・・が、水位の高い今は残念ながら満月には見えずラグビーボールみたいになっています。
この今橋は大正時代に岡山ゆかりの洋画家である児島虎次郎がデザインしたもので、龍の彫刻は一見の価値ありです。また、橋の上から見る美観地区の景色は絶好の撮影スポットですよ。
倉敷川のほとりには柳をはじめ多くの木々が植えられています。これがまた川面に映り独特の景色を生み出しているのです。
緑溢れる季節・落葉の季節、いつ見てもこの景色は独特の雰囲気があります。
また、倉敷川には川からの景色が楽しむために遊覧船が運航されています。川岸からだけでなくちょっと視点を変えて船から見る風景もやはり素晴らしい。
のんびりと小船に揺られながら川岸・川面の景色を眺めるのもちょっぴり優雅な気分にさせてくれますよ。
倉敷の魅力と言えばこの倉敷川沿いの美観地区だけではありません。
赤レンガを覆うツタが美しいアイビースクエアやレトロな雰囲気を残した本町の街並みも人気の観光スポットです。
そして、本町から倉敷駅方向に続く地元の商店街もこの街の魅力の一つなのです。本通り・えびす・えびす通り・センター街と続く商店街は生活感が溢れ地元の人たちと一緒になって買物が楽しめます。また、ちょっと足を伸ばして駅の北口に行けば、大きなショッピングセンターやアウトレットモールもあるんですよ。
ここはぶらぶら歩きには最高の街です。こんなにぶらぶら歩きが楽しい街はありません。
倉敷は観光スポットと地元の生活感のある街が合体した不思議で魅力的な街なのです。
倉敷といえば風情ある街並みや美術鑑賞・ショッピング・グルメと観光スポットがいっぱい。でもちょっと視点を移してみると淡く揺らぐ不思議な景色があるのです。
また、ライトアップされた夜の景色もお勧めです。暗黒の夜空や川面に怪しく浮かび上がる景色は実にファンタスティック!
こんな何か現実と違う幻想的な景色を眺めに出かけてみませんか?
風のない静かな気候条件が必須です。チャンスを狙って逆さまワンダーランドをのぞきに行きましょう。
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