漆器の最高峰「輪島塗」の豪華絢爛な空間!〜輪島塗会館〜

漆器の最高峰「輪島塗」の豪華絢爛な空間!〜輪島塗会館〜

更新日:2015/04/25 16:03

よしおかのプロフィール写真 よしおか フォトグラファー
北陸新幹線金沢開業やNHK連続テレビ小説「まれ」により、注目されている石川県・能登半島。「まれ」を見て「輪島塗」を初めて知った方も多いのではないでしょうか。輪島市には、古くから漆文化が根づいており、漆器の最高峰である輪島塗の産地として知られています。2015年春、輪島市に「輪島塗会館」がリニューアルオープンしました。館内は輪島塗の歴史や工程を知る事ができ、輪島塗特有の豪華絢爛な空間となっています!

堅牢と華やかさで知られる漆器の最高峰「輪島塗」♪

堅牢と華やかさで知られる漆器の最高峰「輪島塗」♪

写真:よしおか

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NHK連続テレビ小説「まれ」でも登場した輪島塗。英語で「Japan」と呼ばれる漆器は、日本が世界に誇る工芸品です。なかでも「輪島塗」は、漆器の最高峰であり、丈夫な作りと華やかさで知られています。輪島塗の起源については、様々な説がありますが、認識されている最古の輪島塗は室町時代のもので、江戸時代の頃にはその名は全国に知られるものとなっていたようです。

輪島市河井町に2015年3月29日、「輪島塗会館」がリニューアルオープンしました!以前は「輪島漆器会館」の名称で昭和46年に建設されましたが、近年は能登半島地震の影響や老朽化のため、新たに「輪島塗会館」として名称を変え、同立地に再建されました。

新しい輪島塗会館は、ガラス張りとなっており、建物の外からでも中の様子が見えて開放的!気軽に足を運べます♪

1階は豪華絢爛な輪島塗が並ぶ漆器展示販売コーナー♪

1階は豪華絢爛な輪島塗が並ぶ漆器展示販売コーナー♪

写真:よしおか

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館内に入ると、1階は漆器展示販売コーナーとなっており、輪島市内約60軒の漆器店の逸品がずらりと並んでいます。輪島塗の普段使いをイメージできるコーナーもあり、生活のなかに輪島塗があると非常に華やかになるものだと改めて感じさせてくれます。

輪島塗は高級なイメージがありますが、近年では普段使いのリーズナブルなものやオシャレで斬新なデザインのものなど、新しい魅力が広がっています。しかも、その商品の種類も器だけでなく、アクセサリーやゴルフクラブなど実にさまざま。しっとりと潤いある暮らしを演出するために、輪島塗はオススメの工芸美術品です♪

2階は輪島塗の作業工程が一目で分かる資料展示室!

2階は輪島塗の作業工程が一目で分かる資料展示室!

写真:よしおか

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2階は輪島塗の名品や歴史、製造工程や道具などを紹介する資料展示室。観覧は有料となっており、一般300円、高校生200円、中学生100円、小学生以下無料、となっています(2015年4月現在)。

輪島塗の最大の特色は、塗り上げまでの工程がとても多いこと。製造過程の分業化が進んでおり、「木地師」、「塗師」、「沈金師・蒔絵師」など多彩な専門の職人たちの手によって、完成されていきます。その工程は、なんと124工程!完成までには数ヶ月から1年の時間を要しているんです。

「まれ」で注目!!輪島塗の奥深さが展示室で再現♪

「まれ」で注目!!輪島塗の奥深さが展示室で再現♪

写真:よしおか

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展示室では輪島塗の製造工程である、木地から加飾までの複雑で多様な職人技の一つ一つを133個の椀工程見本により再現されており、職人の思いと、昔ながらの丹念な塗りと加飾といった伝統の技法、品質の高さが現在まで受け継がれていることが一目見て分かるようになっています。「まれ」のなかで、俳優・山崎賢人さん演じる紺谷圭太が輪島塗職人を目指し、輪島塗について熱く語るシーンがありますが、圭太がなぜあそこまで熱くなっているのか納得することでしょう♪

輪島市には輪島塗を学べる場所がいっぱい♪

輪島市には輪島塗を学べる場所がいっぱい♪

写真:よしおか

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漆器は高級品のイメージがつきもの。しかし、近年は普段使いができるものとしてより身近に感じられるものになってきました。お値段は高いかもしれませんが、輪島塗は傷んでも、修理して塗り直すことで新品同様に生まれ変わり、世代を超えて長く使用することができるため、長い目で見ればお得な価格。そして多くの職人たちの手作業を経た工程が詰まっていることを知ることで、見方が変わってくるはずです。

輪島市には、輪島塗会館以外にも工程や漆を学べる「石川県輪島漆芸美術館」や、制作体験ができる「輪島工房長屋」といった輪島塗の魅力を学べる施設があります♪

同日にリニューアルオープンした輪島キリコ会館もオススメ!

輪島塗会館の周辺は、日本三大朝市として知られる「輪島朝市」や、「永井豪記念館」、「輪島工房長屋」、「輪島キリコ会館」、輪島港がある「輪島マリンタウン」など、輪島市を代表する観光スポットがたくさん詰まっており、非常にコンパクトに回れるようになっています。

なんといっても、輪島塗会館がオープンした同日に輪島マリンタウンにリニューアルオープンした「輪島キリコ会館」は、是非足を運んでいただきたいスポット!「キリコ」とは能登の祭りには欠かせないメインとなる大きな「切子灯籠(きりことうろう)」のことで、能登では「キリコ」という名で呼ばれています。輪島塗会館と輪島キリコ会館を同時に回ることで、輪島の伝統文化をさらに味わえることでしょう♪

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/31 訪問

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