城下町・長府〜景観大賞受賞の風情ある町並みをそぞろ歩き

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城下町・長府〜景観大賞受賞の風情ある町並みをそぞろ歩き

城下町・長府〜景観大賞受賞の風情ある町並みをそぞろ歩き

更新日:2015/04/17 17:34

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家

下関市にある城下町・長府は、下関駅からバスで約20分、9号線を北に向かいます。大化の改新後に長門国に国府が置かれ、「長府」と呼ばれるようになったと『日本書紀』にも記されている歴史ある町です。
平成25年度には「都市景観大賞」で大賞(国土交通大臣賞)も受賞した美しい町並み。のんびり寄り道しながら城下町巡りをしても2時間あれば十分楽しめるのも魅力です。史跡の合間にカフェも点在するおしゃれな城下町です♪

長府藩侍屋敷長屋がある壇具川沿いでリバーウォーク

長府藩侍屋敷長屋がある壇具川沿いでリバーウォーク

写真:村井 マヤ

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写真は、美しく整備された高級感のある川沿いの通り。その入口付近にある「長府藩侍屋敷長屋」は、毛利萩藩の支藩長府藩の家老職西家の分家の屋敷本門に付属していたものを移設しました。
時代ははっきりしませんが、江戸時代後期のものと言われています。

また、長屋付近には侍屋敷も移設されており、当時の「侍町」の風情を感じさせてくれる雰囲気になっています。
ちなみに「侍町」は、江戸時代には藩の家老や重臣、側近の屋敷があった町筋。侍町と壇具川が交わる地点には木戸があり、そばには藩の御用所も置かれていた、格式ある町なのです。

川筋をのんびり道なりに歩いて行くと名刹・功山寺に辿り着くことができます。川沿いには、武家屋敷を利用した食事処や素敵なカフェが点在しています。

桜並木で彩られ、初夏にはホタルも舞います。通常は、カモや鯉なども・・。のんびり散歩するのにぴったりな素敵な通りになっています。

練塀が続く風情ある街並み古江小路(ふるえしょうじ)

練塀が続く風情ある街並み古江小路(ふるえしょうじ)

写真:村井 マヤ

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城下町・長府では、写真のような小路(しょうじ)をのんびり歩いていると、様々な史跡へといざなってくれます。

この古江小路を道なりに西に歩いていくと、長府毛利邸や功山寺へ。途中北へ行くと、忌宮神社や覚苑寺、乃木神社、国分寺跡などの史跡を巡ることができますよ。

乃木神社は、有名な乃木希典将軍を祀った神社で、境内には乃木将軍が育った家が復元されています。この乃木将軍は、『花燃ゆ』にも出てくる吉田松陰の叔父・玉木文之進の塾へ入るために、長府から萩まで歩いて行き、玉木家に下宿して農作業などを手伝いながら教えを請うたと言われています。ちなみに玉木家と乃木家は親戚関係にあるそうです。

古江小路を北に入る細い小路は、横枕小路と言われる緑と土塀の道。楽しい寄り道ができそうですよね。

格式ある藩医の家柄・菅家の長屋門

格式ある藩医の家柄・菅家の長屋門

写真:村井 マヤ

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長府藩の初代藩主は、関ヶ原合戦で豊臣方に付いた毛利輝元の養子・毛利秀元(1579-1650)です。秀元は、毛利元就の4男・穂井田元清の長男で、一時は嫡男に恵まれなかった輝元の養子にもなりました。結局、輝元に嫡男が生まれたため、分家となって関ヶ原の合戦後は、萩宗家の支藩として長府藩主になったのです。

海沿いにある串崎城跡は、毛利秀元が再建した城です。
元和元(1615)年の一国一城令で破却されましたが、名将秀元の城造りの手腕を大石垣に見ることができます。

さて、長屋門(写真)を構えた菅家は、代々長府の藩医と侍講職を務めた格式ある家柄でした。この長屋門は、武家屋敷ではありませんが、建築当時の姿を完全に残している貴重な建物です。

古江小路とこの長屋門、なかなかの感じの良さ♪記念撮影ポイントですよ。

明治天皇の行在所としても利用された長府毛利邸

明治天皇の行在所としても利用された長府毛利邸

写真:村井 マヤ

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写真は、明治36(1903)年、長府毛利家14代元敏によって建てられた邸宅です。元敏公が東京からこちらに戻って、この地を選んで明治31(1898)年に起工し、明治36年6月に完成しました。書院庭園と池泉回遊式の庭園が見事!湯茶のサービスもあってほっと一息できます。紅葉の名所でもあります。

このお屋敷は、大正8(1919)年まで、長府毛利家の邸宅として利用され、皇室との関係も深いお屋敷です。
その一つが、明治35年11月、明治天皇が熊本で行われた陸軍大演習ご視察の際に、ここを行在所(仮の御所)とされたことです。明治天皇が使用されたお部屋も当時のまま残されているので、是非ご覧くださいね。
もう一つが、常陸宮華子妃殿下の御生母である津軽久子様とこのお屋敷との関係。実は久子様は、元敏公のお孫さんに当たり、このお屋敷で幼少時代を過ごされました。

当時の旧大名家・華族の暮らしぶりを偲ばせる優雅な雰囲気とお庭を堪能して下さい。

功山寺界隈は、風情たっぷり♪おしゃれ散歩道

功山寺界隈は、風情たっぷり♪おしゃれ散歩道

写真:村井 マヤ

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長府毛利邸のお隣には、名刹・功山寺があります。こちらは、長府毛利家の菩提寺でもあり、大内義長の墓所や幕末の志士ゆかりの場所もありますので、是非足を運んでくださいね。二重檜造りの山門(平成27年5月まで修復中)や、最古の禅寺様式の仏殿(国宝)は必見ですよ。

こちらの境内には、高杉晋作のかの有名な「回天義挙銅像」もあります。また、下関市立長府博物館には、毛利家の遺品や幕末維新期の資料を数多く展示しています。お時間があればお立ち寄り下さい。

写真は、功山寺門前から壇具川沿いの通りへと抜ける、静かでおしゃれな雰囲気の漂う界隈です。オシャレなカフェやレストランがありますで立ち寄ってみて♡

のんびり、まったり、ぶらり寄り道・城下町散歩

長府城下町は、規模が大きくないので、ゆっくり巡っても2、3時間で旅を満喫できます。下関に一泊されて、最後の日の午前中を長府で城下町観光をして駅の方へ戻るような行程を取られたら、無駄のない下関旅行となるのではないでしょうか・・。

今回は、城下町の風情を感じられる旅のご案内でした。ぜひ、ホタルや桜が舞う美しい壇具川沿いの上品な町並みや、功山寺付近の歳月を重ねた歴史ある風情など・・、様々な顔を持った城下町・長府へお出かけになって下さいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/23 訪問

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