餅甚(もちじん)の創業は享保元年(1716年)。なんと江戸時代から続く老舗の和菓子屋。そんな老舗中の老舗 餅甚の名物は「あべ川餅」。あべかわ餅といえば静岡が有名ですが、餅甚のあべ川餅は、静岡の安倍川餅とは、名こそ同じですが異なるもの。
餅甚のあべ川餅は、もちっとしたやわらかい餅に、黒蜜ときな粉をまぶしていただきます。お餅、きな粉、黒蜜という至極シンプルな素材なのに、それが組み合わされた時の妙といったらありません。自家製黒蜜のすっきりした甘さに大豆の香ばしさが際立つきな粉、そして赤ちゃんのほっぺのような柔肌のお餅は、一度食べたら忘れられない程。舌の記憶に深く刻まれる甘味です。
餅甚のあべ川餅は、静岡出身の初代が、東海道を往来する旅人たちへ旅の疲れを癒してもらうために提供したのがはじまりだそう。あなたも江戸時代の旅人気分であべ川餅を味わってみては。
あべ川餅は人気の品なので営業中に売切れてしまうことも。しかし、ご安心を。事前にお店に予約の電話をしておけば、取り置きをしてくれます。また、一日以内に宅配便が届く場所なら、地方発送も対応してくれます。
緑色の大福といえば、草もちを思い浮かべる方も多いと思いますが、大黒屋の大福は一味違います。この大福の緑色は、なんと海苔の色。その名も、のり大福。海苔の香りが食欲を誘う、摩訶不思議な大福です。海苔のほのかに塩気を感じる味わいと、こし餡の甘さが絶妙にマッチ。秀逸なコンビネーションです。
実は、大黒屋がある大森の海辺はかつて江戸時代から続く海苔の産地でした。残念ながら、昭和38年の東京オリンピックに伴う東京湾埋立て工事により、この地での海苔の養殖は途絶えてしまいました。大黒屋は、海苔の一大産地であった当時の大森をしのび、大森に海苔の名物をと、のり大福を開発されたそうです。
大黒屋にはのり大福の他にも、海苔をつかった人気商品、美原どーなつ のり味があります。大黒屋がつくるドーナツは、上品な甘さに海苔の風味が香ります。のり大福とセットで一風変わった海苔の風味を存分に楽しめます。
旧東海道の美原通りの和菓子屋を堪能した後に、ぜひ立ち寄っていただきたい場所があります。それが、大森ふるさとの浜辺公園。
白いキラキラとした砂浜にパラソルベンチ。まるで異国のリゾート地のよう。ゆったりとした広さのベンチには、寝そべっている方もちらほら。あなたも、旅の休憩タイムにベンチでゆっくりしてみては!! さらに甘味おさんぽで出会った和菓子を、この公園で食すのもオススメ。きっと至福の時間が訪れますよ。
江戸時代の旅人気分で旧東海道を歩き、歴史を感じる和菓子を味わう。そんな、その街の時の流れを肌と舌で感じる旅をあなたも楽しんでみてはいかがでしょうか! より和菓子が好きになるかもしれませんよ!!
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