台湾の温泉の歴史はここから始まった!台北・北投温泉ぶらり散策

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台湾の温泉の歴史はここから始まった!台北・北投温泉ぶらり散策

台湾の温泉の歴史はここから始まった!台北・北投温泉ぶらり散策

更新日:2017/08/01 11:50

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア

台湾は日本と同じ温泉天国。九州くらいの面積に実に100カ所以上ものさまざまな泉質の温泉地があります。
台湾に行ったら、是非温泉にも入ってみたいという方!忙しい日程でも、台北市内から電車で簡単に行ける北投温泉はそんなあなたにうってつけの温泉地です。
さっそく、台北駅からMRTに乗ってGO〜!

最寄りは「新北投駅」

最寄りは「新北投駅」

写真:吉川 なお

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北投温泉へは台北駅からMRTで約40分。淡水線の北投駅で新北投支線に乗り換え、1駅目の新北投駅が最寄りです。
この1区間は、不定期ですが温泉列車が運行中。運がよければ、五右衛門風呂をイメージしたモニター付きの座席に座れるかも。

改札を出ると目の前には3本の道があり、セブンイレブンの右手の中山路の横の緑多い公園が北投親水露天公園です。その中を道なりに歩いて行くと、2012年に「世界で最も美しい公立図書館ベスト25」のひとつに選ばれた『台北市立図書館北投分館』が見えてきます。ソーラーシステム完備のエコノロジー図書館で、日本語の雑誌や新聞も置かれています。

さらに奥へ進むと、赤レンガが際立つ洋風の建物が見えてきます。なんとこれは日本統治時代に公衆浴場として建てられた建物。戦後一度は荒廃しましたが、市民からの呼びかけに応えて政府が改修に乗り出し、『北投温泉博物館』となって北投温泉の歴史を今に伝えています。

当時の浴槽を見学

当時の浴槽を見学

写真:吉川 なお

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北投温泉が発見されたのは1894年。1896年に大阪の商人、平田源吾が最初の温泉旅館「天狗庵」を開業して温泉文化が花開き、1913年6月に台湾総統府を手がけた森山松之助の設計で、この北投温泉浴場が建設されました。斬新とも言える和洋折衷様式で、1階は英国様式のレンガ造り、2階は和風の木造様式となっています。現在、台湾第三級古蹟に指定されています。

入り口は2階で、温泉の歴史などを紹介する展示室を見たあと目にするのは、48畳もあるという畳の大広間。入浴後の娯楽の間だったところで、なんだかホッとする畳敷きです。

1階は浴場施設。狭い女風呂の横に日本人学者岡本要八郎によって発見された北投石が展示されています。微量のラジウムを含んだ湯の花が、何千年もの歳月をかけて石灰化したもので、世界ではここと秋田県の玉川温泉でしか産出されない貴重なものです。

そして美しいステンドグラスがはめ込まれた温泉回廊を通って、今度は男湯へ。幅6m、奥行き9m、最も深いところは1.3mもあるローマ式浴場と呼ばれたモダンな浴槽で、当時のまま保存されています。

40元(約150円)で公衆浴場体験!

40元(約150円)で公衆浴場体験!

写真:吉川 なお

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昔の公衆浴場を見学したあとは、現在の公衆浴場に浸かってみてはいかがでしょうか。

北投温泉博物館の近くにある『親水公園露天温泉浴池』の「千禧湯」は水着、帽子着用の男女混浴の露天風呂。プールみたいな感じですが、温度別に浴槽が4つあり、源泉が直接流れ込む上が一番熱く、下にいくほどぬるくなります。水風呂も2つあります。

ここは無色透明の青硫黄泉(酸性硫酸塩泉)で、動脈硬化症、切り傷、やけど、慢性皮膚病などに功があると言われています。

入湯料はたった40元!激安なので常に混んでいます。
脱衣場はトイレのような狭さで、荷物置き場がなくて衣類が濡れてしまうという難があるものの、日本円にしてわずか150円ほどで異国の公衆浴場体験ができます。

5:30〜7:30、8:00〜10:00、10:30〜13:00、13:30〜16:00、16:30〜19:00、19:30〜22:00の1日6回、時間帯による総入れ替え制なので、入場時間にご注意ください。

ほっとひと息『梅庭』

ほっとひと息『梅庭』

写真:吉川 なお

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『親水公園露天温泉浴池』を出て、中山路の坂をさらに奥に進むと『梅庭』と書かれた表札が見えてきます。ここは、台湾の有名な書道家、于右任(う・ゆうじん)が避暑地として過ごした邸宅で、この表札も彼の手によるもの。台北の「行天宮」の正門の扁額もこの方が書かれたそうです。

1階は鉄筋コンクリートの防空避難室、2階は日本式の木造建築で、彼の作品や遺品は和風情緒あふれる2階の旧応接間に展示されています。その横のテラスからは、手入れが行き届いた庭が見渡せ、ウッドチェア−に座って眺めていると自然と心が和んできます。

入口には観光案内所(台北旅遊服務中心)も併設されているので、ついでに観光情報もゲットできます。夏はクーラーがきいているので、休憩スポットとしてもお勧めです。

北投温泉の源泉のひとつ『地熱谷』

北投温泉の源泉のひとつ『地熱谷』

写真:吉川 なお

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北投温泉は白硫黄泉、青硫黄泉、鉄硫黄泉の3種類の泉質のお湯が楽しめる温泉の宝庫。その中の青硫黄泉の源泉がここ『地熱谷』です。日本統治時代の台湾八勝十二景のひとつで、昔から観光地として親しまれていました。

ひすい色をした池の中からもくもくと湯気が立ち上る様は足がすくむほどの迫力で、硫黄の匂いと湧き上がる熱気のすごさに源泉の底力を感じます。

温泉は万国共通の癒やし

1カ所の温泉地で異なった3種類の泉質が楽しめるなんて珍しいですよね。こんなすごい温泉に電車で簡単に行けるのですから、行く価値絶対ありです!

宿泊も日帰り入浴もできる温泉ホテルも選り取りみどり。それぞれ引いているお湯の泉質も異なるので、お気に入りの湯を探して、何度も足を運ぶのもいいのではないでしょうか。

日本人にはやっぱり温泉。気軽に手軽に台湾の温泉にも入っちゃいましょう!

(2017年9月4日〜2018年10月26日までは改修工事のため休館予定。)

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/31−2015/02/01 訪問

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