写真:藤田 聡
地図を見る熱海梅園には五つの橋「梅園五橋」があり、観光の目印になります。梅の時期は香浮(こうふ)橋周辺が梅が多く、紅葉は雙眉(そうび)橋と駐杖(ちゅうじょう)橋の周辺に多く、ホタルは雙眉橋周辺が観察スポットです。
写真は、雙眉橋を一望する場所から撮影したホタル乱舞の様子。大型のゲンジボタルなので、光も強く見応えがあります。今回掲載した写真は全て、合成は一切しておらず、シャッター速度30秒での撮影。右上以外の三方向にホタルが居るので、探してみて下さい。
写真:藤田 聡
地図を見る熱海梅園でホタルを撮影する場合に最大の注意点は、「フラッシュ禁止」だという事です。強い光を受けると、ホタルは光らなくなってしまいます。同じ理由で、オートフォーカス補助光という赤い光もオフにします。オフに出来ないカメラでは、ガムテープを貼るなどの事前準備が必要です。セルフタイマーのライトにもガムテープを貼ります。園内は必要最小限の照明がされているので、スマホの懐中電灯も極力使用しないで下さい。
ホタルは、通常の設定(オート)では写りません。マニュアル(手動)で設定しますが、一番簡単な設定は以下の通りです。
【ホタル撮影のデジカメ設定】
・マニュアルフォーカスで、無限遠にピントを合わせる。
・露出もマニュアルにして絞り開放、シャッター速度は30秒。
・カメラを三脚に固定し、セルフタイマー(2秒)で撮影。
・映り具合を確認しながらISO感度を調整。
広い範囲のホタルを捉える為に、広角レンズを使うのが基本。ピントと露出をマニュアル設定出来るデジカメは、実際には高級機種が殆どです。
ホタルの撮影で、一番大切なのは背景。ISO感度を上げると背景が写るので、熱海梅園では初川清流を背景にするのが一番のおすすめ。しかし、ホタルは陸上に多く居て清流に来る頻度は少ないので、構図を決めて辛抱強く待つ必要があります。
写真:藤田 聡
地図を見る初川清流を背景にホタルを撮影するには、雙眉橋の上が最適ですが、混雑時に三脚を広げるのは危険ですし、混雑している時にはホタルは来ません。最初は肉眼で楽しんで、混雑が解消してから橋の上に移動しましょう。
熱海梅園「ほたる観賞の夕べ」の見頃は例年6月10日前後ですが、年により変動します。ホタル発生状況の公式発表は無いので、ツイッターやgoogleで検索して、実際に「見た」とか「乱舞していた」という口コミを確認した上で訪問します。ホタルは蒸し暑い日に多く飛ぶので、熱海や網代の週間天気予報を確認し、天気が良く最高気温が高い日に行く計画を立てて下さい。
熱海梅園には照明が一切無く、本来は夜間の利用は出来ませんが、「ほたる観賞の夕べ」期間中のみ仮設の照明が21時まで点灯され、観察スポットまで行けます。一番活発に活動するのは20時前後です。
熱海のホタルと同時に、湯河原のホタルも見頃を迎えますが、観察に最適な時間帯が20時前後に限られるので、一日に一箇所をじっくりと鑑賞するのがおすすめ。他に、修善寺温泉「ほたるの夕べ」もおすすめです。湯河原と修善寺のホタルについては、別記事で紹介しましたので、是非ご覧下さい。(記事最後の「この記事の関連MEMO」の中に、別記事へのリンク集があります)
開催期間:2018年6月1日(金)〜10日(日)
開催時間:19:00〜21:00
入園料金:無料
駐車場:期間中のみ開設(1台300円)
住所:静岡県熱海市梅園町8-11
電話番号:0557-85-2222 熱海市観光協会
アクセス:JR東海道本線熱海駅から相の原団地行きバス約15分。梅園下車徒歩1分
またはJR東海道本線来宮駅下車徒歩約10分
※2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/12/2更新)
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