オーストリアの世界遺産・センメリング鉄道沿いをハイキング!

オーストリアの世界遺産・センメリング鉄道沿いをハイキング!

更新日:2015/04/21 15:55

オーストリアのセンメリング鉄道は世界初の山岳鉄道であり、世界で初めてアルプスを越えた鉄道です。
アルプスの山々が見える美しい景色、センメリング峠を越える為に作られた美しい建造物群は一見の価値があります。
世界遺産に登録されている鉄道を、鉄道に乗って、そして途中下車をしてハイキングで外側からの2度楽しむ方法を紹介します。

ウィーンから80キロの近い場所にあるセンメリング鉄道。

ウィーンから80キロの近い場所にあるセンメリング鉄道。
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オーストリアの首都ウィーンから僅か80キロの位置にあるのがセンメリング鉄道です。ウィーンから第二の都市グラーツや、イタリア方面への路線の一部の区間にセンメリング鉄道はあります。なので乗車している間に知らずに世界遺産を通過している方もいるかもしれないですね。
世界遺産の指定区間はグログニッツ駅からミュルツツーシュラーク駅までの約42キロの区間で、その間にある橋、トンネルなどが指定されています。
景観を壊さずに作られた建造物群は美しいので車窓だけでなく、下車して楽しむのもオススメです。

センメリング鉄道を車窓から楽しむ!

センメリング鉄道を車窓から楽しむ!
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電車に乗っているだけでもセンメリング鉄道は楽しめます。これはセンメリング峠を越える為に作られた鉄道なので、峠に沿って線路がある為に沢山カーブがあるのです。橋もカーブしていたりするのでカーブの時に外を眺めると美しい橋も見る事ができるのです。16のトンネルと16の高架橋のいくつかは車窓からも楽しめます。

センメリング鉄道の工事は2万人が携わり1000人の方が亡くなった難工事でした。多くの犠牲を払って作られた線路なので、今でも当時の方々に敬意を払っての保線活動が行われています。
150年以上前に作られた路線ですが、今も次々と電車が通過します。それでも大きな事故が起きていないのはそうした日々の努力に支えられているのです。

ハイキングコースで外から世界遺産を楽しむ!

ハイキングコースで外から世界遺産を楽しむ!
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世界遺産になるには歴史はもちろんですが、建築やその技術、そして景観なども重要です。センメリング鉄道の世界遺産である部分を堪能するのであれば電車を降りて自分の足で見に行くのが一番ですが、世界遺産の指定区間である42キロを歩くのはとても大変です。
そこで、目玉とも言える区間を手軽に歩けるオススメのハイキングコースを紹介します。

それは、ブライテンシュタイン駅からセンメリング駅の間、約5キロちょっとの道のりです。アルプスを越えた鉄道を見る為に歩くのでアップダウンもあるのですが2時間くらいで歩けるコースになっています。
ハイキングコースには細かくこのような黄色い標識が立っているので、目指す駅がどちらにあるのか?を知る事が出来るので安心です。黄色い標識を探して歩きましょう。

ハイキングコースの展望台から眺める景色は絶景!

ハイキングコースの展望台から眺める景色は絶景!
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オススメのブライテンシュタイン駅からセンメリング駅の間の約5キロのハイキングコースですが、どちら側の駅からスタートしても良いのですが、ブライテンシュタイン駅からセンメリング駅に進む方向がさらにオススメです。
この方向だと見どころの1つである2大橋「クラウセル・クラウゼ橋」と「カルテ・リンネ橋」をハイキング前半に間近で見る事が可能です。

ハイキング中盤から後半にかけてそれらの全景を展望できるエリアへ到着するのですが、この時に自分の辿ってきた道のりを実感できるのと、見てきた橋が自然の中にどのように架かっているのか?を見られるのは感動の大きさに差が出ると思います。
展望エリアでは休憩できる空間があるので、ここで自然と調和した見事なセンメリング鉄道沿線を眺めつつ休憩するのがオススメです。

そしてゴールであるセンメリング駅に併設のミュージアムやホームにある昔の車両や、この難工事を指揮したゲガ技師のプレートを見て締めるのは、かなり良いコースだと思います。これはハイキングコースを歩いた人しか堪能する事が出来ない世界遺産センメリング鉄道の楽しみ方です。

センメリング鉄道から一足伸ばす。

今回紹介したハイキングコースのベストシーズンは夏。センメリングの街はウィーンっ子には軽井沢のような場所として親しまれているのです。また春先だとまだ道中に雪が残っている可能性もあります。
冬ならばこの沿線はウインタースポーツの一大リゾート地なので、ハイキングではなくウインタースポーツを楽しむのも1つです。

また、この駅から世界遺産になっているオーストリア第2の都市グラーツへ行くのも面白いと思います。
ウィーンから行くのであれば、今回紹介した内容+グラーツ半日観光でまたウィーンに戻ってくるというのも十分に可能です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/11 訪問

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