ヒメボタルは、幼虫期も陸上で生活している陸棲のホタル。
ゲンジボタルやヘイケボタルに比べて小柄で、綺麗な清流ではなくて湿った森林や山中で生まれ育ちます。
普通は森林内などの人目につきにくい場所で光るので、あまり知られていないのが実情ですよね。
いつも見るホタルとの大きな違いは、その光り方。
光る時間が長いゲンジボタルに比べ、ヒメボタルは弱い光を点滅させるように光ります。真っ暗闇の中で無数の光が点滅をはじめると、それはまるで自然のイルミネーション。しばし時間が経つのを忘れて、神秘的な光景に浸ってくださいね。
竜王山は西日本でも有数のヒメボタル生息地で、5月下旬から6月中旬にかけて山の斜面一帯で光り輝く乱舞を見ることができます。
山全体が同時にピークとなることはないので、見学を終えて帰られる方に「今日はどのあたりが綺麗でしたか」なんて聞くと、皆さん親切に教えてくださいますよ。
遊歩道を歩きながら近くに飛んでくる光を見たら、感動の始まりです!!
見ごろの時間帯ですが、暗くなり始めた20時〜21時頃が活発に活動するようです。
尚、シーズン中はヒメボタル保護のため20時〜22時の時間帯は車両の乗り入れが規制されますので、ご注意ください。
また、ヒメボタルは照明に敏感で、カメラのフラッシュや懐中電灯等でホタルがいる範囲を照らすと飛ばなくなるばかりか、翌年には数が激減するとも言われています。
むやみに発光することはしないように注意して、せめて携帯電話の待ち受け画面程度のやわらかい明かりで、必要な時に足元だけを照らすようにしましょう。
ここ竜王山は、“旅する蝶”として有名な「アサギマダラ」の飛来地としても人気なんです。
『アサギマダラおいでませ作戦』と題して、大好物のサワヒヨドリの花がたくさん植えてありますので、例年では10月上旬から中旬にかけて乱舞の様子を楽しむことが出来ます。
竜王山の中腹には、2011年10月に発見された国内最大級のハマセンダンもあります。
大浜神社跡の裏に生育していて、目通りは5.2m、根回りは約12m、樹高は約15m。樹齢は約250年で、この大きさは日本一ではないかと言われていますよ。
竜王山に来られたら、この巨木も見て帰られてはいかがでしょうか。
竜王山のすぐ下には、夕日がきれいなスポットとして有名な「きららビーチ焼野」があります。
瀬戸内海に沈む夕日・夕景がすごくきれいなところで、いつもたくさんの方でにぎわっています。
ホタルが飛び始めるのは暗くなってからですので、それまでの時間はここでまったりと日没の景色を楽しまれてはいかがでしょうか。
ここの頂上には展望台も整備されており、山陽小野田市や宇部市の市街地はもとより関門橋や四国、九州、国東半島が一望できます。
頂上からの景色は「せとうち夢海道50景」「日本の夜景100選」「日本夜景遺産」にも選ばれていますよ。
春には約10,000本の桜が見事に咲き誇ります。
6月のヒメボタルに限らず、1年中楽しめる竜王山にぜひ遊びに来てください。
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(2024/9/18更新)
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