写真:小林 理沙
地図を見るアルバラシンの町は山の斜面にあります。狭い道は両脇に建物が取り囲まれて、まるで迷宮のようです。その道を上に向かって歩くと、いつの間にかグアダラビアル川を見下ろす高さに到達。
そこをしばらく歩き、最後の建物を抜けると、町全体が見渡せるこの美しい景色が待っています!
二つ見える塔のうち、手前(右端)に見える赤レンガ色の屋根の塔は、16世紀に建てられた後期ゴシックの建築様式の「サンティアゴ教会」です。
もうひとつの山の近くに見える塔は、カテドラル「サン·サルバドール大聖堂」です。12世紀末に建立され、16世紀に再建されています。キリスト教徒によるレコンキスタの後、イスラム教のモスクがあった同じ場所に建立されました。ゴシックとルネサンスの二つの建築様式が用いられています。
カテドラルは、何と言ってもカラフルなタイル製の屋根が特徴でしょう。町全体が茶色のアルバラシンに、カテドラルの屋根が差し色のような効果をもたらし、町をさらに美しいものにしています。
写真:小林 理沙
地図を見る急な斜面の山肌を登りきった頂上には、まるで万里の長城を思い起こす要塞の跡があります。
スペインの寛容な精神からか、要塞跡は完全に無料開放されており、いつでも行くことが可能です。標高が高いため、年中風が吹いています。きれいな空気と自然、そして美しい町並みを眼下に楽しみながらも、時折強く吹く風に飛ばされてしまわないように、気をつけて歩いてください。
ここは、アルバラシンが繁栄した時代に造られた要塞です。「ドニャ·ブランカの塔」「エル·セニョリーオの塔」「エル·アンダドールの塔」の3箇所から成り立っています。最も古い部分は10世紀初頭に造られました。また、13世紀に建てられた「ドニャ·ブランカの塔」は現在、展望台に姿を変えています。
写真:小林 理沙
地図を見る場所によって、気候、料理、建築様式などが目に見えて異なるのもスペインの魅力の一つではないでしょうか。
ここ、アルバラシンでは赤茶色の壁に石や木や金属などで補強された建物が多く、傾斜のある狭い道の両側に隙間なく立ち並ぶ様子は圧巻です。屋根も赤茶色の瓦屋根のため、遠くから見た時、統一感のある美しい景観を生み出しています。
写真:小林 理沙
地図を見る写真はアルバラシンの役所のある広場です。スペインは一部の大都市を除けば、比較的治安がいいです。せっかくなら、中世のイメージを壊さない、優しく素朴な光にアルバラシンが包まれる時間帯に外を歩いてみませんか。光が届かないところで空を見上げると、満点の星空が見られることでしょう。
写真:小林 理沙
地図を見る日が落ちたら、地元民で賑わうバルやレストランに行ってみましょう。アルバラシンのあるテルエル県は、ハムなどの肉の加工食品やチーズなどの保存食作りが盛んです。
地元の若者に支持されるバル「ラ·タバ (La Taba)」は、インテリアもシックでおしゃれ。テルエル産の風味豊かな生ハムや、タパスの定番パタタス·ブラバスもおいしく食べられます。またチーズの盛り合わせは、ローズマリー、赤ワイン、トリュフの風味のものや羊のミルクで作られたチーズとバラエティーに富んでいます。チーズは、お好みでマルメロのジャムやクルミと合わせて食べてもおいしいです。
コーヒーを飲んだり、食事時にはカジュアルに食べたり、また夜は遅くまで話し込んだりして、スペインらしい夜更かしをするのも旅の醍醐味。朝から晩まで「バル」を使いこなせるようになると、あなたも、スペイン旅の上級者!
人口千人余りのひっそりとした村ですが、数件のホテルや、質の高いバルやレストランもありリラックスした滞在を楽しむには十分です。
アルバラシンに行こうと決めたら、絶対に忘れてならないのは底が滑りにくい運動靴です。急な斜面の多い場所を快適に楽しむための必須です。
絵葉書より100倍美しい景色は、ご自分の目で見に行くしかありません!ぜひアルバラシンに行きましょう!
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(2024/10/3更新)
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