写真:LUI
地図を見る上醍醐へは登山道入り口である女人堂から歩いていきます。
この上醍醐への道は、西国三十三所観音霊場の第十一番霊場に当たる准胝堂(復興作業中)のご本尊・准胝観音への参拝の路でもあります。道は整備されていますが、基本的に山の中を長く歩くことになるので、動きやすい服装で行きましょう。(ハイキングぐらいの格好がベストです)
准胝堂は落雷で焼失し、復興作業中のため、ご朱印は下伽藍観音堂(旧大講堂)で受付されていますのでご注意ください。
写真:LUI
地図を見るスタートから登り始めて30分ほどすると、不動の滝というポイントにたどり着きます。ここは登山口とゴールの醍醐水のほぼ真ん中ということで、上醍醐を目指す人々の休憩ポイントにもなっています。
ここでは、滝から流れ落ちる冷たい清水が手水鉢に引かれており、汗ばんだ顔を洗うと、とても気持ちいいです。
写真:LUI
地図を見る不動の滝からさらに30分ほど山道を歩くと、ゴールの上醍醐の伽藍にたどり着きます。
霊泉・醍醐水に行く前に伽藍を一回りして、一度上醍醐の雰囲気に包まれてみましょう。標高450mの醍醐山頂付近一帯に建立された伽藍は薬師堂(国宝)、開山堂(重文)、如意輪堂(重文)、清瀧宮(せいりゅうぐう)拝殿(国宝)などといった文化的価値の高いお堂が点在するエリアです。
この伽藍を成す一つである五大堂はお堂の中に入って参拝できるお堂(写真)。中には不動明王、降三世夜叉明王、軍荼利夜叉明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の五大明王が本尊として祀られており、堂内の明王の壁画と相まって威厳ある力強さに満ち溢れた空間になっています。
また、本尊は災難身代わりの霊尊でもあり、訪れた人に力を与えてくれますます。
写真:LUI
地図を見る醍醐寺、上醍醐のハイライトでもある醍醐水は、醍醐寺創立に深く関わる霊泉でもあります。
874年、醍醐寺の創建者である理源大師が醍醐山に滞在中に地主神横尾明神の影現にあい、明神が湧き出した泉の水を飲み、「ああ、醍醐味なる哉」と言葉を残して消えたことに端を発し、大師がそこに石を組み閼伽井としたのが縁起です。
写真の建物の門をくぐると、その当時から湧き続ける醍醐水があります。自由に入ることができるので、中に入ってみてください。
写真:LUI
地図を見る醍醐とは仏教用語の一つで五味の最上のものとされます。五味とは乳を精製する五段階の過程を指し、醍醐はその最終過程で得られたもののことを言います。その味は今でいうチーズの味に似ているとされています。
ここまで山道を登り切ってきて、渇いたのどを潤してくれる湧き水「醍醐水」は実際に飲んでみると柔らかい飲み口で、体の中に染み渡っていきます。
醍醐寺では、醍醐は純粋で最高の味とされることから、仏教も同じく心にとって醍醐なるものと考えられています。
醍醐寺の上醍醐は紹介した以外にも太閤の花見跡や薬師堂、清瀧宮といった見どころがあり、縁結び白山大権現という何ともご利益の高そうな神社もあります。もちろん下醍醐にも五重塔や三宝院といった見どころが数多くあります。
桜の季節だけではない、醍醐寺の知られざる魅力に出会いにぜひ上醍醐に足を運んでみて下さい。
醍醐寺の開山時間、アクセスは関連メモ「醍醐寺HP」をご覧ください。
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この記事を書いたナビゲーター
LUI
関西在住の社会人です。社会人でも中身の濃い旅行がしたい!という自分の素直な気持ちに従い遊びも仕事も両立させるスタイルで旅行をしています。旅のメインは写真撮影、温泉、グルメ。おもなエリアは関西周辺です。
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