山本五十六氏の故郷、長岡・太平洋戦争の爪痕を訪ねる旅

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山本五十六氏の故郷、長岡・太平洋戦争の爪痕を訪ねる旅

山本五十六氏の故郷、長岡・太平洋戦争の爪痕を訪ねる旅

更新日:2015/04/27 14:45

2015年は戦後70周年、太平洋戦争から70年も経過すると流石に当時の痕跡や爪痕を見る事は難しくなってきます。しかし新潟県長岡市にはそんな戦争の爪痕を見る事ができるスポットが点在しており、戦争をもっと知りたいという方にはオススメの場所です。
今回紹介する場所は最も遠い場所でも駅から約2キロなので、徒歩でまわれ戦争を知ることができます。

駅から徒歩5分、最初に訪れるのは長岡戦災資料館

駅から徒歩5分、最初に訪れるのは長岡戦災資料館
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長岡戦災資料館は長岡空襲に関する資料館です。長岡空襲は終戦間際の1945年8月1日にありました。長岡市中心部への1時間40分もの焼夷弾による空襲で、8割の建物が消失、1485人の方が亡くなりました。この時の資料を中心に展示してあります。

決して大きな資料館ではないのですが、焼け野原となった長岡市内の模型は長岡市内を歩く時にどれだけの範囲が無くなったを感じる上でとても感じる所は大きい資料です。
他にも詳細な空襲の資料、実物の焼夷弾、ビデオ映像などで当時の事を詳しく知る事ができます。

またあまり知られていない話ですが、広島と長崎に落とされた原子爆弾は「模擬原子爆弾」という練習を経て落とされたものでした。
この模擬原子爆弾は実際に投下した原子爆弾と形状や重量が同じように作られているもので、降下してどのような軌道を取るのか?などのデータ集めに使われたものです。そんな模擬原子爆弾が落とされた場所の1つがこの長岡だったのですね。

なお、長岡よりも人口が多かった新潟市に焼夷弾による空襲が無かった理由は京都・広島・新潟・小倉が原子爆弾の投下予定地だったので残されていたのです。そんな話も知る事ができるのがこの長岡戦災資料館です。

真珠湾攻撃の指揮を執った人物・山本五十六記念館

真珠湾攻撃の指揮を執った人物・山本五十六記念館

提供元:山本五十六記念館

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長岡戦災資料館から徒歩5分の場所に山本五十六記念館はあります。山本五十六氏は連合艦隊司令長官で太平洋戦争開戦となる真珠湾攻撃を指揮した人物として有名です。映画などでもその人柄は知られており、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

山本五十六氏は長岡の町で生まれ育ち、実際に外国へ足を運んでいる事もあって国力の違いを見てきているために誰よりも戦争を反対したという人物です。そんな山本五十六氏の記念館には驚くべき資料が多数展示されています。多数の書簡からはユーモアを感じる事もできますし、その文字から真面目な人柄も伺えます。

特に注目したい展示は「長官搭乗機の左翼」です。山本五十六氏の最後は搭乗していた飛行機がパプアニューギニアのブーゲンビル島上空で米軍機に撃墜されての戦死でした。その搭乗機の左翼がパプアニューギニア政府の好意によってこの資料館にあるのです。誰よりも戦争を反対した男の記念館。訪れる価値は十分にあります。

赤い屋根が可愛い水道タンクが目印!レトロな建物が並ぶ水道公園!

赤い屋根が可愛い水道タンクが目印!レトロな建物が並ぶ水道公園!
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水道公園は長岡駅から2キロの距離にあり信濃川の横にある、美しく大きな市民の憩いの公園です。遠くからでも目印になる大きな赤い屋根が可愛い水道タンクやレトロな建物が立ち並ぶ、他にはない景色も楽しめる公園でもあります。

この公園が生まれた経緯は長岡市の上下水道発祥の地である旧中島浄水場の跡地を、文化財を守ろうと有志の方が中心となって整備された公園なのです。文化財と自然の調和が独特の景観を作っており映画のロケ地にもなっています。

この公園にあるレトロな4つの建物たち「水道タンク」「旧中島浄水場 予備発電機室棟・ポンプ室棟・監視室棟」は全て1927年に建てられたもので登録有形文化財になっています。公園にレトロな文化財という素敵な組み合わせはオススメの景色です!

美しく綺麗な水道公園にも戦争の傷跡が。

美しく綺麗な水道公園にも戦争の傷跡が。
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今回の旅のテーマは「太平洋戦争の爪痕を訪ねる」です。一見素敵なこの公園にも悲しい歴史の痕跡が残っているのです。
長岡は16万3千発の焼夷弾による空襲で市内の8割が焼け野原になりました。ここに残る建物は鉄筋コンクリートで作られていた為に燃えなかったから残ったのです。

内部を見ると天井や窓などに修復の跡を見る事ができます。写真は予備発電機室棟の天井部分なのですが、色の違う部分は焼夷弾が突き破ってできた穴を修復した跡なのです。他にも当時のまま残った窓と熱風で溶けた為に修復した窓の違いを見る事ができたり、戦争体験の資料や実物の焼夷弾といった戦争の痕跡を見る事ができます。

今は綺麗で素敵な公園ですが、そこに残るレトロな建物たちは戦争の歴史を今に伝える建物たちなのです。

長岡の町で戦争を考える

長岡と言えば花火大会が有名ですが、あの花火大会も長岡空襲の慰霊の為に行われています。通常は集客の見込める土日などに花火大会を行いますが、長岡の花火大会は空襲のあった8月1日から3日までと日付が決まっているので平日に行われる事の方が多いのです。この復興と慰霊の花火大会は空襲の翌年から続いています。

今回は特に見ておきたい3カ所をご紹介しましたが、他にも戦争に関するスポットがあります。太平洋戦争を振り返り考える中で重要な要素がぎゅっと凝縮した町です。長岡の町を1日歩いて、戦争と平和について考えてみる日を作るというのも、意義深い1日になると思いますよ!

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/29 訪問

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