写真:小林 理沙
地図を見る2011年の秋に、サン・フリアン地区に完成したエレベーターです。エレベーターと一口に言っても、40メートルもあるため、下から見ると塔のようです。
その40メートルを23秒で上がるため、スリリングでちょっとしたアトラクション的要素があります。エレベーターを降りると、テルエルの赤レンガ色の瓦屋根の街並みが見下ろせます。晴れ晴れしい景色が臨めます!
ただし、注意していただきたいことがあります。エレベーターの出入り口の床はガラス張りになっていて、40メートル下が足元に見えるため、高所恐怖症の方、どうか下を見ないでください!
写真:小林 理沙
地図を見る近年、テルエルのイメージをまさに色で塗り替えようというコンセプトのもと、特定の地区に限ってですが、壁がグラフィティーで彩られています。場所は、上でご紹介した長いエレベーターを降りたところ。その付近がグラフィティー地帯です。近所のお年寄りがモデルになったものもあり、モデルになった人に道端でばったり遭遇することもあります。
さて、グラフィテイーとは元々、落書きのこと。テルエルの世界遺産で「ムデハル様式センター」として見学が可能な「エル・サルバドールの塔」には、当時の人たちが壁に施した落書きが残っています。こうした観点から見ると、テルエルのグラフィティーは歴史が長いですね!
写真:小林 理沙
地図を見る「トリーコ」と呼ばれる54、5キロの小さい牡牛のブロンズ像です。1858年にカルロス・カステル広場に設置されました。スペイン人なら誰でも聞いたことがあるぐらい有名な像ですが、とても小さいので驚く人が多いんです!
このトリーコ像の由来は12世紀にさかのぼります。時の王様アルフォンソ2世の指揮下レコンキスタが行われていました。
隊長らが要塞を攻めようとしている時、星を伴ってやってくる牡牛を見ました。指揮官の一人が、「それは夢で見たお告げだ。そこに新しい集落をつくるといいという神からの知らせなんだ」と言ったことから、そこに街を築きました。それが今のテルエルの起源を語るうえで重要な神話となっています。
実際は、イスラム教徒たちがキリスト教の攻撃を防ぐため、牡牛のツノに松明を灯して放っていたそうです。
また、7月第2週の週末にはテルエルのお祭り「ラ・バキーリャ(La Vaquilla)」があり、お祭りの開幕には、このトリーコによじ登る人たちを見ることもできます。その間、この広場は人で埋め尽くされます。スペインはスリル満点のお祭りの宝庫です!
写真:小林 理沙
地図を見るガウディ建築で知られる「モデルニスモ」ですが、テルエル市内だけでも17軒の保存状態の良いモデルニスモ建築の建物を見ることができます。テルエルのモデルニスモもカタルニアの影響を受け、20世紀初頭の建築に取り入れられました。
テルエルだけでなく、テルエルのあるアラゴン州のモデルニスモ建築を代表するのは、この「ラ・カサ・エル・トリーコ」です。噴水を取り囲む「エル・トリーコ広場」にあります。
この建物は1912年にロペス家の依頼で、カタルニア州タラゴンの建築家パブロ・モンギオーによって建てられました。当時は布地屋さんでしたが、80年代から銀行「カハ・ルラール・デ・テルエル」になり、現在に至っています。
写真:小林 理沙
地図を見るテルエルの陶器は白地に緑と黒が映えます。モチーフは想像上の動物、魚、鳥、植物やイスラム芸術の影響を受けた幾何学模様など。
日本の焼き物同様、スペインの焼き物も地域による特徴がありますから、スペイン国内を旅しながら、各地で焼き物を見ていただきたいです。小さい小物はお土産にぴったりですよ!
テルエルは1日あれば周り切れてしまうほど小さい街ですが、見所がたくさんあり、じっくりと数日滞在し、細い道を探索してみるのも面白いところです。ローマ時代の水道橋も残り、また特産品では生ハムなどの加工食品でも名が通っています。日本では、まだあまり知名度が高くないテルエルですが、オススメ度は高いところです。ぜひ一度は行ってみてください!
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(2024/3/29更新)
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