出かける日を心待ちにしている海外旅行。地図やガイドブックを眺めながら、行きたい場所を選定したり、あれやこれやと考えながら出発準備をしたりするのは、なかなか楽しい作業です。
荷造りをするところから、もう旅は始まっています。荷物は軽くて少ないほど、移動が楽になり、行動範囲も広がります。海外旅行に出かけるときには、何が必要で、何が不必要なのかを見極め、少ない荷物で快適な旅を実現させましょう。
詰め終えたスーツケースを今一度点検してみてください。「衣類」が荷物の半分以上を占めるようであれば、やり直しです。
そもそも、荷物を減らそうと思うなら、旅行中に毎日服を着替える必要はありません。季節や日程にもよりますが、1週間程度の旅行なら、履いているジーンズ1本と予備のTシャツやセーターを数枚持って行くだけで充分です。
極端な例をあげましたが、街歩きやアクティビティー用の動きやすい服を1組、高級レストランやクラシックのコンサートに出かけることを想定したスマートに着られる服をもう1組用意しておけば、旅行中に困ることはないはずです。
また、同じホテルに連泊する場合は、Tシャツや下着類をホテルで手洗いすればその量を半分に減らすことができます。洗うことを前提にして、持って行く枚数を調整しましょう。
軽くてしわにならず、しかも、ホテルで洗濯してもすぐに乾く「ナイロン」の衣類は、とても重宝します。女性の場合は、ナイロンのワンピースを1枚持参すれば、予期せず高級レストランで食事をすることになった時などにも慌てずにすみます。
ただし、ワンピースは袖つきの物が無難。肌の露出が多いノースリーブを着用していると、教会やモスクなどの宗教施設で入場を断られることがあります。真夏に旅行に出かける際にも、少なくとも1枚は袖のついた衣服を持参しましょう。
また、季節を問わず役に立つ「ウインドブレーカー」は、海外旅行の必須アイテム。軽いので、スーツケースに入れておきましょう。雨の日にレインコート代わりに着用するのはもちろんのこと、秋冬なら保温用にコートの下に着ると温かく過ごせます。
先に、ホテルで下着やTシャツを洗濯すれば、荷物を減らすことができるということをご紹介しましたが、旅先で処分できれば、さらに荷物が軽くなります。
とは言っても、専用の使い捨て下着を購入する必要はありません。薄くなってきたソックスや、インナー用に形が崩れてきたTシャツなど、普段から捨てようかどうか迷っていた衣類を持って行けばよいのです。愛着があってなかなか捨てられなかった古着も、旅行中であれば思い切って処分することができ、一石二鳥です。
下着やTシャツだけではなく、化粧品なども使う分量だけを持って行き、帰国する前に容器ごと処分するとよいでしょう。
海外旅行の予定が決まったら、意識して化粧品などのサンプルを集めておきましょう。試供品が入っていたボトルに、普段使いの化粧水や乳液を詰め替えるという方法もあります。
ボトルは100円ショップなどで簡単に手に入りますが、捨てるにはもったいないしっかりとした物が多いのではないでしょうか。徹底的に荷物を減らすために、こちらも100円ショップに売っている、お弁当用の「醤油差し」を活用するという手もあります。これなら、気兼ねなく捨てられそうです。
航空機内での爆弾テロ防止のため、国際線のほとんどの路線では、100mlを超える液体を手荷物として機内に持ち込むことができません。小さなボトルに詰めておけば、乾燥する機内に化粧水や乳液を持ち込んで、肌に水分補給することもできます。
荷物をスーツケースに詰めるとき、洗面用具や筆記用具など、用途ごとに分けておくと便利ですが、ポーチやペンケースなどに入れると荷物がかさばってしまいます。
ジップロックなどの密封できるビニール袋に入れておけば、中身も一目瞭然で、スーツケースの中にすっきりと収納できます。また、下着などの人に見られたくない物は、着替えの間に入れておけば、専用の袋を用意しなくてすみます。
海外のホテルでは、日本ほどアメニティーが充実していません。荷物は少ないに越したことはありませんが、絶対に必要な物は日本から持参しましょう。
歯ブラシ、ハミガキ、リンスは用意されていない場合が多く、安全カミソリ、くし、綿棒、コットンも、ないと思っておいたほうがよいでしょう。必要があれば、使う分だけを用意して行くのが賢明です。カミソリなどは普段使用している物を持って行き、旅先で処分すればよいのです。
高級ホテルでもない限り、部屋にスリッパはついていません。素足で過ごすのに抵抗のある方は、使い捨て、または捨ててもよいスリッパやビーチサンダルを持って行きましょう。また、厚手のソックスをスリッパ代わりにするという手もあります。この方法は機内でも応用でき、使い捨てにできる物であれば、さらに荷物を減らすことができます。
暑さや寒さに備えて、また、もしかしたら使うかもしれないと「念のために」詰める服や物がスーツケースの重量を増やします。旅行中は観光に忙しく、実際に使用する服や物は思っていたよりもずっと少ないものです。
万が一、何かが足りなくなってしまったら、自分へのお土産として、旅先で調達すればよいのです。スーパーや薬局を訪れるのも良い旅の思い出となるでしょう。
荷物もフットワークも軽く、有意義な旅を楽しんでくださいね。
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(2023/12/11更新)
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