世界一の観光大国、その首都であるパリは「花の都」と謳われる美しい都市です。
新婚旅行先や留学先としても人気の高いパリですが、そのファッショナブルなイメージから、旅行するには費用が大きくかかりそうな気がします。
そこで今回は、実際にパリに旅行するにはどれぐらいの予算があれば楽しめるのかをお伝えします。
まずはパリに行くにあたって必要な「航空券代」と「宿泊費」についてみていきましょう。
<航空券代(諸税含む)>
航空券代は、シーズンや予約のタイミングによって大きく変わってきます。ここでは、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などを除いた通常の料金で考えます。
日本からパリへは、東京ばかりでなく大阪や名古屋など地方空港からも直行便が出ており、パリはヨーロッパの中でも日本から最も訪れやすい都市のうちの一つといえます。
値段は安い時期・乗り継ぎのある便などで70,000円〜(大人1人・往復)というチケットもありますが、限られた旅行日数の中で乗り継ぎに時間を取られたくない場合は直行便、または乗継がスムーズな便を選ぶことをおすすめします。
その場合、大体100,000円〜(大人1人・往復)が相場です。
<宿泊代>
宿泊代は、訪れる時期だけでなくホテルのグレード・宿泊日数によって左右されます。そこでまず、パリを十分に楽しむのに大体何日ぐらいの旅程を組めばよいかを考える必要があります。パッケージツアーなどでは最短で5日間のツアー(2泊5日、3泊5日)もでてきますが、見どころの多いパリを十分に楽しみたいという場合は、1週間でプランニングすると良いでしょう。
パリの街はホテルの数が多く、様々なグレードのホテルが揃っています。大まかな宿泊代は以下の通りです。
■スタンダードクラス:8,000〜15,000円
■スーペリアクラス:15,000〜25,000円
■デラックスクラス:25,000円〜
もちろん、中には格安のホテルもありますが、そういったホテルの中には日本のホテルではなかなか考えられないような設備のところも多くあります。例えば「トイレに扉がない」「窓が開かない」「暖房が効かない」などといったトラブルは日常茶飯事です。
また、格安ホテルは治安に不安のあるエリアに建っていることもあり、思わぬトラブルに巻き込まれてしまいかねません。
そのため、できるだけ宿泊代を抑えたい場合は、ホテルのグレードは下げず中心部から少し離れたエリアを検討してみるのが良いでしょう。パリ市内はメトロや鉄道網が張り巡らされていますので、少し郊外でも気軽に中心部まで行けます。ただしその場合は、夜間にあまりで歩かなくて良い様に、駅の近くのホテルがおすすめです。
パリ1都市観光の場合、個人での手配はそこまで煩雑ではありませんが、ツアーを利用すると場合によっては個人手配よりもリーズナブルにパリ旅行ができることがあります。
パリ1週間の旅行の場合、航空券とホテルがセットになったツアーでは100,000円〜が相場です。春〜秋など過ごしやすい気候の時期や、ホテルのグレードが高くなるとその分値段も上がります。
それでも、パッケージツアーの方が航空券とホテルを別々に手配するより安くパリ旅行ができます。特に、シーズンオフと言われる冬などお得な時期だと90,000円台で手配することができます。また、個人手配と値段があまり変わらなくても、例えば空港からホテルまでの送迎がついていたり、観光地の入場券やガイドがついているというプランもありますので、詳細をよく確認しておきましょう。
フリープランのツアーであれば現地では自由に行動ができますので、航空券やホテルの内容を踏まえて比較検討してみると良いでしょう。
航空券代とホテル代が大体わかったところで、現地の滞在費に関係してくる「物価」について見ていきましょう。
フランス自体がヨーロッパの中では物価が高めの国になりますが、中でもパリは割高な印象です。フランスの通貨はユーロで、1ユーロあたり約130円(2018年11月現在)の計算でおおよその金額をご紹介します。
<外食>
ランチ:15ユーロ(約1950円)〜
ディナー:20〜35ユーロ(約2600〜4550円)
<交通・観光>
パリ メトロ(地下鉄)1回券:1.9ユーロ(約247円)〜
ルーブル美術館 入場券:17ユーロ(約2210円)
<食料品(スーパーでの購入価格)>
水(500ml):0.3〜0.5ユーロ(約39〜65円)
ビール:1.7ユーロ(約221円)〜
ワイン:6ユーロ/本(約780円)〜
トマト:3ユーロ/kg(普通のトマト7〜8個分)(約390円)
リンゴ:2〜3ユーロ/kg(普通のリンゴ4〜5個分)(約260円〜390円)
パスタ:2ユーロ/kg(約260円)
<ファストフード・チェーン店>
マクドナルド ビッグマック:4.5ユーロ(約585円)
スターバックスコーヒー トールラテ:4.2ユーロ(約546円)
以上のように、外食や入場料に関してはやや高めであるものの、スーパーで売られている日用品については日本よりも安いものも多くあります。
大体の物価がわかったところで、現地での滞在費はどれくらいかかるのかを見てみましょう。ここではパリに5泊し、代表的な観光地を一通り巡ったとして計算します。
【滞在費】
<食事代>
朝食:0円 ホテルの朝食
昼食:10〜15ユーロ (約1300〜1950円) ファストフード店やレストランを利用
休憩:2.5ユーロ(約325円) カフェで休憩
夕食:20〜30ユーロ(約2600〜3900円) レストランやビストロでディナー
<観光入場料>
ルーブル美術館:17ユーロ(約2210円)
オルセー美術館:14ユーロ(約1820円)
ノートルダム大聖堂:8.5ユーロ(約1105円)
エッフェル塔:16ユーロ(約2080円)
凱旋門:9.5ユーロ(約1235円)
オペラ座(オペラ ガルニエ):9ユーロ(約1170円)
サクレクール寺院(ドーム):5ユーロ(約650円)
<交通費>
メトロ(10枚券)2セット:29.8ユーロ(約3874円)
このモデルプランでは、5日間合計でおよそ311ユーロ(約40,430円)かかることがわかります。
これまでの計算で、1週間のパリ旅行にかかる総費用は、パッケージツアーを利用した場合、およそ150,000円程度ということがわかりました。
もっとも、現地での滞在費はどの観光地を訪れるかや、レストラン選びなどでも変わってきます。上記の予算をベースに、ご自身の興味のある部分に更に予算をかけたり、不要だと思う観光地は思い切って削ったりして最終的な予算を出してみてくださいね。
パリを訪れるベストシーズンといえば気候的には6月〜9月ですが、シーズンごとに様々なイベントが開催されていますので、いつ行っても楽しめると言えます。
例えば、秋に行けば各地でマルシェや収穫祭のようなイベントが開催されていますし、冬に行くとイルミネーションが輝く幻想的な雰囲気を楽しめます。
美しく魅力いっぱいの街、パリで予算を気にしすぎていると、十分に楽しめません。そこで、せっかくのパリでお金ばかりを気にせずに済む節約ポイントをご紹介します。
【宿泊費を抑える】
パリ市内はホテルの数も多いですが、その分観光客も多いのでリーズナブルで人気のホテルはすぐに予約が埋まってしまいます。そのため、個別手配の場合は旅程が決まったらすぐに予約サイトなどを参考にホテルの予約をしておくのが宿泊費を抑えるポイントです。
ホテルによっては「宿泊日の〇〇日前までキャンセル無料」というところもありますので、気になるところは仮押さえするのがおすすめです。もちろん、不要になった場合は予約のキャンセルを行うことを忘れないでくださいね。
【食費を抑える】
パリにもファストフードチェーン店は多くありますので、手早く食費を抑えるにはそういったお店を利用するのが一つの方法です。ですが、せっかくのパリでファストフードというのも…という方もいらっしゃることでしょう。
その場合、キッチン付きの部屋を予約して自炊してしまうというのも手です。スーパーでは食材が安価で手に入りますので、自分で料理すれば夕食代をセーブできます。自炊が苦手な方はお惣菜を買ったり、レトルト食材を試してみるのも良い経験になります。
滞在中は、外食する日とスーパーの食材で済ませる日とがあれば、バリエーション豊かに楽しめるかもしれませんね。
また、外食でもフォーマルなレストランではコースを頼むのが一般的ですが、ビストロなどややカジュアルなレストランでは前菜かデザートをカットして食費を抑えることもできます。
世界一の観光大国フランスは、何度訪れても人々を魅了する国です。その中でも首都パリは、フランスに行くなら外せない都市です。
LINEトラベルjpでは、日数や訪問都市など、様々な内容のツアーからお気に入りのプランを選べます。ぜひ、思い出に残るパリ旅行を計画してみてくださいね。
※2018年11月現在の情報です。プランや時期によって費用は変わります。また、滞在費用はあくまで目安としての一例です。
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(2024/3/19更新)
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