キャンセル料はいつから?いくらかかる?<航空券・ホテル・ツアー>

キャンセル料はいつから?いくらかかる?<航空券・ホテル・ツアー>

更新日:2024/03/05 12:34

トラベルjp 編集部のプロフィール写真 トラベルjp 編集部

せっかく旅行を予約していたのに行けなくなってしまった! 取り消しする場合、キャンセル料はいつから、いくらかかるのでしょうか?

旅行にかかわる商品は海外・国内航空券、ホテル、パッケージツアーなどさまざま。それぞれ項目別に分け、詳しくご説明します。キャンセル料の負担を軽くする裏ワザも……?

キャンセル料とは?

「キャンセル料」とは、予約していた旅行商品などのキャンセルにかかる料金のことで、取消料とも呼びます。商品によってキャンセル料が発生する期間が定められていて、該当期間に入ってからの取り消しが対象となります。

パッケージツアーのキャンセル料に関する規定は、「旅行業約款」に記載してあります。ツアーパンフレットの裏表紙などに細かく書かれている項目を見たことがある方も多いのではないでしょうか?これが「旅行業約款」で、旅行会社と旅行者の契約は、すべて約款に基づいて行われます。ネット予約の場合も、サイトに必ず掲載されています。

フライトのキャンセルやツアー不催行など、航空会社や旅行会社の都合でキャンセルされる場合は発生しません。災害発生時など免責となる場合もありますので、申し込む際は必ず規約を確認しましょう。

キャンセル料とは?

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「キャンセル料がかかる期間でも、日程変更ならキャンセル料の対象にはならない」とお考えになる方もいるかもしれませんね。基本的には、変更=キャンセルをして新規予約として取り直し、という扱いになります。商品により異なるので一概には言えませんが、この点を頭に入れておきましょう。

キャンセル料とは?

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キャンセル料はどのように支払うのでしょうか?

旅行契約は、“契約を締結し申込金を支払ったときに成立する”という考え方が基本です。キャンセル料は旅行契約が締結されている場合に発生するため、申込金ないしは全額入金されていることが前提となります。

そのため、キャンセルすると支払ったお金からキャンセル料を差し引かれ、残金があれば払い戻されます。返金処理は決済方法によって異なり、クレジットカード決済した場合はクレジットカード会社を通して、銀行振込の場合は銀行口座に返金されます。

キャンセル料の発生日・金額/海外・国内航空券

キャンセル料の発生日・金額/海外・国内航空券

写真:トラベルjp 編集部

それではここから、各項目に分けてご説明していきますね。

航空券は、以下の2つを合わせたものがキャンセル料になります。

<払い戻し手数料>
時期に関係なく発券後にキャンセルした場合に一律でかかる料金で、航空券1枚(1区間)ごとに必要。
<取消手数料>
規約に定められた時期に入ってからキャンセルした場合にかかる料金。「運賃の●%」「出発前まで一律●万円」というように、航空会社ごと、運賃タイプなどによって金額は異なる。

早期割引などのお値打ちな航空券(PEX運賃)は予約・入金をしてからすぐに航空券が発券されるため、出発日に関わらず発券後から取消手数料が発生します。払い戻し不可の運賃もあります。

LCC(格安航空会社)についても、払い戻されない場合が多いです。

航空券が安くなればなるほど、その分キャンセル料が高くなる、ということを覚えておきましょう。

キャンセル料の発生日・金額/海外・国内ホテル

キャンセル料の発生日・金額/海外・国内ホテル

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ホテルのキャンセル料は、予約方法やホテルごとで規定が異なります。宿泊日の7日前からキャンセル料の対象と定めているホテルもあれば、予約・入金が完了するとすぐに対象とするホテルもあります。セール価格で予約した場合は、全額がキャンセル料となってしまうことも。

Web予約をする時は予約画面などにキャンセル料発生日や金額が表示されますので、必ず確認しておきましょう。繁忙期など設定が異なる期間がないかも併せてチェックを。

なお、国内ホテルは海外ホテルのようにバラバラではなく、国土交通省が定める「モデル宿泊約款」をベースに、HPに宿泊約款や利用規則を掲載している施設が多いです。旅行予約サイトや旅行会社など、公式HP以外から予約した場合は予約元の規約が優先されますが、参考までにチェックしておくと安心です。

キャンセル料の発生日・金額/海外パッケージツアー

キャンセル料の発生日・金額/海外パッケージツアー

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パッケージツアーは海外、国内で規約が異なりますが、どちらも先述の旅行業約款の取り決めに従います。

まず、海外パッケージツアーのキャンセル料は、以下の通りです。

※旅行開始日の前日から起算してさかのぼって
・31日前まで:無料
・30日前〜3日前まで:旅行代金の20%
・2日前(前々日)〜当日の旅行開始まで:旅行代金の50%
・旅行開始後の解除または無連絡不参加:旅行代金の100%

なお、GWや年末年始などのピーク期は
・40日前〜31日前まで:旅行代金の10%
と、早い時期からキャンセル料の対象期間に入ります。

旅行代金によってキャンセル料の額が決まっていたり、クルーズやチャーター便を利用したツアーなど商品ごとにキャンセル規定が設けられていたりと、上記の条件と異なる場合があります。申込時に商品ごとの規約を確認しましょう。

キャンセル料の発生日・金額/国内パッケージツアー

キャンセル料の発生日・金額/国内パッケージツアー

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国内ツアーのキャンセル料は、以下の通りです。

※旅行開始日の前日から起算してさかのぼって
・21日前まで:無料
・20日〜8日前まで:旅行代金の20%
・7日〜2日前まで:旅行代金の30%
・旅行開始日前日:旅行代金の40%
・旅行開始日当日:旅行代金の50%
・旅行開始後の解除または無連絡不参加:旅行代金の100%

日帰りツアーの場合は11日前までの解除は無料ですが、以降は上記と同じとなります。

ここでちょっと悩ましいのが、「旅行開始日の前日から起算してさかのぼって」という部分ですね。旅行開始日の前日を1日目として、そのさらに前日を2日目、3日目……と遡って数えていけば、キャンセル料の発生日を知ることができます。カレンダーで指をさしながら数えてみましょう。

キャンセル料の負担を軽くするには保険加入も一つの手!

どのような事情であれ自己都合で取りやめる場合は、キャンセル料がかかってしまいます。子連れでの旅行だと子供が出発日間際に体調を崩してしまったり、仕事が忙しい人は突然大事な会議が入ってしまったり……なんてこともあるのではないでしょうか。

キャンセルする可能性が高い方は、「旅行キャンセル費用補償保険」に加入するという方法もあります。上記のような都合で取り消した場合に、キャンセル料を補償してくれるという保険です。

補償対象となる条件を確認して、状況に合わせて加入を検討してみてはいかがでしょうか。

キャンセル料について正しく知って、楽しい旅行を!

一番大事なのは、予約をする前に規約を確認し、いつからキャンセル料が発生するか確認しておくこと。細かく書かれているので読み飛ばしてしまう方も多いですが、予約に際して重要な情報ばかりです。不明な点があれば尋ねるなどして、条件を理解した上で手配を進めていきましょう。

キャンセル手続きは、ネット予約ならサイトにログインをしてすぐに処理できることがほとんどです。旅行会社に来店もしくは電話等で直接申し込んだ場合は、営業時間内にキャンセル連絡をする必要があります。連絡が翌日になってしまったためにキャンセル料が上がってしまった、というのはよくある話です。もしもの時に慌てることのないよう、問い合わせ先を控えておきましょう。キャンセル料が発生する日をカレンダーに書き込む、スマホのリマインダー機能に登録しておくのもおすすめです。

※2024年3月現在の情報です。キャンセル料の概要を説明したものとなるため、予約の際は各商品の規約を必ずご確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。

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