【徹底解説】燃油サーチャージとは?仕組みから賢い付き合い方まで | トラベルjp 旅行ガイド

【徹底解説】燃油サーチャージとは?仕組みから賢い付き合い方まで

【徹底解説】燃油サーチャージとは?仕組みから賢い付き合い方まで

更新日:2025/09/11 16:32

長坂 ヒロのプロフィール写真 長坂 ヒロ ブラジル観光アドバイザー、世界の路地裏さすらい人

「燃油サーチャージ」という言葉、海外旅行の航空券を予約する際によく目にしますよね。しかし、「結局、何のために払うの?」「いくらくらいかかるの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、海外旅行の航空券代に上乗せされる燃油サーチャージとは何か、その仕組みから具体的な金額、支払いタイミング、そして賢く付き合うためのポイントまでを徹底的に解説します。

1. 燃油サーチャージとは?その歴史と仕組み

1. 燃油サーチャージとは?その歴史と仕組み

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まずは、燃油サーチャージとは何か、その基本的な定義から見ていきましょう。

燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)とは、航空会社が航空機の燃料費(燃油費)の一部を、航空券代金とは別に運賃に上乗せして乗客に請求する料金のことです。

この制度が導入されたのは1997年。原油価格が高騰し、航空会社の燃料費負担が急増したことがきっかけでした。燃料代の一部を乗客にも負担してもらうことで、航空会社の経営を安定させる目的で導入されたのです。正式名称は「燃油特別付加運賃」と言います。

1. 燃油サーチャージとは?その歴史と仕組み

写真:長坂 ヒロ

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燃油サーチャージは必須ではない?
勘違いされがちですが、燃油サーチャージはすべての航空会社で課されるわけではありません。多くの航空会社では請求されますが、LCC(格安航空会社)の一部や、特定の航空会社(例:カタール航空など)では、燃油サーチャージを徴収しないケースもあります。

燃油サーチャージの料金は変動する
燃油サーチャージの金額は、原油価格の変動に大きく左右されます。車のガソリン代と同じように、原油価格が上がれば燃油サーチャージも上がり、下がれば安くなる、または徴収されないこともあります。

また、燃油サーチャージの料金は、航空券の発券日(購入日)を基準に計算されます。出発日ではありませんので注意が必要です。そのため、まったく同じフライトでも、発券日が異なれば燃油サーチャージの金額が変わることもあります。航空会社は定期的に燃油サーチャージの改定を発表していますので、予約時には最新情報を確認すると良いでしょう。

2. 燃油サーチャージはいくら?航空会社による違いと料金例

2. 燃油サーチャージはいくら?航空会社による違いと料金例

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では、実際に燃油サーチャージはどのくらいかかるのでしょうか?ここでは、東京〜バンコク路線を例に具体的な料金を見てみましょう。

【東京〜バンコク路線 燃油サーチャージ例】 (2025年10月発券、片道利用の場合)

日本航空(JAL): 13,000円
全日空(ANA): 13,700円
タイ航空: 40.00米ドル(約5,909円*)
スクート: 無料
*2025年9月のレート、1ドル=147.74円で計算

2. 燃油サーチャージはいくら?航空会社による違いと料金例

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同じ路線でも航空会社によって金額が大きく異なり、特にLCCでは燃油サーチャージが課されないことが多いので、旅行者にとっては嬉しいポイントです。

燃油サーチャージは時期によって改定されます。大幅な改定が見込まれる場合は、航空券の購入時期を検討するのも一つの手かもしれません。

3. 燃油サーチャージの支払いタイミングと、賢く予約するコツ

3. 燃油サーチャージの支払いタイミングと、賢く予約するコツ

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燃油サーチャージは、具体的にどのタイミングで支払うのでしょうか?

支払いタイミングは「航空券購入時」
基本的に燃油サーチャージは、航空券の代金に含まれて請求されます。航空会社のウェブサイトや旅行会社の予約画面で航空券を検索・購入する際に、運賃の内訳として燃油サーチャージの金額が明記されていますので、そこで具体的な金額を確認できます。

3. 燃油サーチャージの支払いタイミングと、賢く予約するコツ

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燃油サーチャージを節約するには?
「燃油サーチャージを安く抑えたい」と考える方も多いでしょう。しかし、燃油サーチャージの金額だけで航空券を選ぶのは、実は至難の業です。

燃油サーチャージは常に変動:
原油価格によって変動するため、予測が難しいです。

航空券代とのバランス:
たとえ燃油サーチャージが安くても、その航空会社の航空券代そのものが高ければ、結局総額は高くなってしまいます。

大手航空会社の燃油サーチャージ改定は基本的に2ヶ月おきですが、よほど大きな改定がない限り、燃油サーチャージの金額を気にしすぎるよりも、航空券と燃油サーチャージを含めた「総額」で比較検討するのが賢明です。

3. 燃油サーチャージの支払いタイミングと、賢く予約するコツ

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賢く予約するコツ
LCCも選択肢に入れる:
燃油サーチャージを徴収しない、または安価なLCCを検討することで、総額を抑えられる可能性があります。

総額表示のサイトを利用する:
旅行会社のウェブサイトによっては、燃油サーチャージ込みの総額で検索・表示してくれるところもあります。トラベルjpも燃油サーチャージ込みの運賃で検索可能ですので、ぜひ活用してみてください。

時期を見極める:
大幅な燃油サーチャージの改定が発表された場合、そのタイミングで購入を検討するのも良いでしょう。

4. まとめ:燃油サーチャージを理解して賢い旅を

「燃油サーチャージ」は、一見複雑に感じるかもしれませんが、その仕組みを理解すれば、海外旅行の計画に役立つ情報となります。

燃油サーチャージとは、航空燃料費の一部を乗客が負担する料金のこと。
・金額は原油価格に連動し、発券日基準で決定される。
・航空会社によって金額が異なり、LCCでは徴収されない場合もある。
・通常、航空券代に含めて請求される。
・節約を考えるなら、燃油サーチャージ単体ではなく「総額」で比較検討するのが重要。

今回の記事を参考に、燃油サーチャージを正しく理解し、賢くお得に海外旅行を楽しんでくださいね!

本記事の情報は2025年9月現在のものです。最新の情報は各航空会社や旅行会社の公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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