海外旅行で必ず支払わなくてはならない「空港税」。実は使用する空港や行き先によって料金体系は様々なのですが、基本的にチケットに上乗せして支払うので、空港税の詳細を把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。
今回はそんな空港税について、どんな種類の税金が必要なのか、具体的にいくら必要かなど、例を交えながらご紹介。空港税の仕組みをしっかり理解して、気持ち良く海外へ出かけましょう!
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https://pixabay.com/ja/「空港税」とは、文字通り空港を利用する際に支払う税金のことで、日本では一般的に「旅客サービス施設使用料(PSFC)」と呼ばれます。飛行機に搭乗する空港へはもちろんですが、経由で利用する空港にも支払う必要があるので、乗り換えの回数だけ支払う金額は多くなると考えると良いでしょう。
空港税のルールは国によって実に様々で、名称もそれぞれの国で異なります。さらに同じ国の中でも使用する空港・行き先・用途(出発か乗り継ぎか)などによって金額も変わってきますので、その都度確認をする必要があります。
写真:長坂 ヒロ
地図を見る日本において空港税とは一般的に「旅客サービス施設使用料(PSFC)」を指しますが、「空港諸税」となると他にもさまざまな税金が含まれます。手荷物検査をはじめ空港の安全のために徴収される「旅客保安サービス料(PSSC)」が代表的ですが、2019年の1月から適用されるようになった「出国税」も話題を呼びましたね。
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https://pixabay.com/ja/では日本の国際空港を利用する場合、具体的にいくら支払う必要があるのでしょうか?成田空港と関西国際空港のケースを見てみましょう。
■成田国際空港
○出発の場合
・旅客サービス施設使用料:2,090円
・旅客保安サービス料:520円
○乗り継ぎの場合
・旅客サービス施設使用料:1,050円
・旅客保安サービス料:520円
※いずれも大人料金。第1・2ターミナル利用時の料金
■関西国際空港
○出発の場合
・旅客サービス施設使用料:2,730円
・旅客保安サービス料:310円
○乗り継ぎの場合
・旅客サービス施設使用料:550円
・旅客保安サービス料:310円
※いずれも大人料金。第1ターミナル利用時の料金
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地図を見るちなみに羽田国際空港では2,570円の旅客サービス施設使用料がかかりますが、旅客保安サービス料は払う必要がありません。このように同じ日本国内でも利用する空港やターミナル、利用条件によって料金が変わってくるという点も、空港税の大きな特徴の一つと言うことができるでしょう。
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地図を見る最後に海外のケースをいくつかご紹介しましょう。台北の桃園国際空港を利用する場合、国際線出発便の搭乗者には500台湾ドル(約1,800円)が、タイ・バンコクのスワンナプーム空港を利用する場合、国際線旅客サービス料として700バーツ(約2,450円)が計上されます。
ただしいずれの場合も、乗り継ぎ便利用の際には空港税は対象外となりますので、他国での乗り継ぎのように空港税を多く支払う必要はありません。ちょっとだけお得な気分になりますね。
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https://pixabay.com/ja/以上、空港税の具体的な料金を説明してきましたが、実は空港税を支払わなくても良いというケースも考えられます。例えば先ほど例に挙げたとおりトランジットで海外の空港を利用する場合、空港によっては24時間以内のトランジットに税金を科さない所もありますので、その際は空港を使用していても空港税を支払う必要はありません。
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地図を見るまた、2才から12才の乗客に対しては「小人」料金として大人の金額の約半分が科されますが、2才以下の乗客は空港税が免除されます。免除されるかどうか曖昧な場合は、チケット区分で確認すると良いでしょう。
「空港税」の具体的な内容をご紹介しましたが、同時に空港によってルールが実にさまざまだということにもお気づきいただけたかと思います。
基本的には航空券購入時に徴収されますが、海外では稀に現地で支払うケースも。到着してからあたふたしないよう、ぜひ今回の記事を参考に空港税に関しても万全の準備をして海外旅行に出かけてくださいね!
※2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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