海外旅行をする時に気になるお金のこと。金額はいくらくらい持って行けばいいのか、両替はどこですればよいのか、現地でお金の管理はどうすれば……、特に旅行に慣れていない方には、心配なことばかりですね。
今回は、海外へのお金の持って行き方、両替の仕組みや方法、現地で管理するときに気をつけることなど、お金にまつわる情報をご紹介。海外旅行初心者の方、必見です!
海外でクレジットカードが使える場所は多いとはいえ、チップの支払いや寺院でのお賽銭、現金払いしか対応していないローカルな商店や屋台を利用する場合など、何かと現金で支払うシーンは多いもの。ある程度の金額は用意していく必要があります。
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https://pixabay.com/持って行く目安となる金額はいくらなのでしょうか。
渡航先や旅行の目的、パッケージツアーか個別手配か、パッケージツアーを利用するならフリープランか添乗員同行か……など、状況によって予算は変わってきます。
おすすめの方法は、1日のモデルプランを考えて、食費や現地での交通費など、そのプランにかかることが想定される費用を割り出して滞在日数をかけることです。現金でお土産を買う可能性があれば、その分も足しておきましょう。
海外へ行くなら、現地の通貨に両替をしないといけません。両替は、以下の方法で行うのが一般的です。
・銀行
・空港の両替カウンター
・町の両替所
日本国内では上記の他に旅行会社の外貨両替宅配サービスの利用、両替できる通貨は限られますが金券ショップでも取り扱いがあります。
渡航先ではホテルのフロントで両替することもできます。
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https://www.photo-ac.com/両替をする際に重要なのは両替レートです。両替レートは、異なる国の通貨を交換するときの比率で、日々変動します。両替レートには手数料が載せられていて、これは両替する場所によって違いがあります。
一般的に流通量の多いドルやユーロは日本国内で、アジア方面など流通量の少ない外貨は現地で両替したほうがレートが良いと言われています。言葉の不安がある方や海外旅行に慣れていない方、空港に到着したらすぐにホテルに向かいたい方などは、レートが悪くても日本で両替しておいた方が安心です。
なお、カンボジアのリエルやブータンのニュルタムなど、日本国内で両替の取り扱いがない通貨もあります。観光客は現地通貨ではなくアメリカドルで支払いOKという国もあるので、渡航先の政府観光局などのサイトで確認しましょう。
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https://pixabay.com/ja/国ごとに違いがありますが、現地で両替をする場合は空港の両替カウンターより、銀行や町の両替所の方がレートが良い場合が多いです。空港からホテルまでの移動ですぐに現金が必要、予定が詰まっているので両替はさっさと済ませておきたい、と言う方は空港の両替カウンターを利用すると安心です。ホテルでの両替はレートが良くないので、緊急時にだけ使う方が無難でしょう。
国によっては路上で「両替するよ!」と声をかけてくるような人もいます。驚くようなレートで両替してもらえる場合もあるようですが、お札の枚数をごまかされたり、そもそも許可なく両替を行っていたりと、トラブルにつながることが多いので注意しましょう。
海外へ持って行く現金は必要な分だけ最小限に抑え、支払いにはクレジットカードを併用するのがおすすめ。両替にかかる手数料よりもクレジットカードの手数料の方が安いことがほとんどなので、多額の現金を両替するよりクレジットカード決済したほうがお得です。また、安全面を考慮する上で、多額の現金を持ち歩くのはリスクしかありません。
クレジットカードのもう1つの使い方として、ATMでキャッシングして現地通貨を引き出すことができます。キャッシング=お金を借りる、ということで抵抗がある方も多いかもしれませんが、両替の手数料よりキャッシングの金利の方が安く済む場合があります。ただし1日ごとに金利がかかるため、帰国したらすぐに一括返済するようにしましょう。
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https://pixabay.com/ja/この他にも海外で利用できるデビットカード、プリペイドカードが各社から発行されています。それぞれ銀行口座、チャージしてある金額から即時決済されるため使いすぎを防げるのがメリット。利用できる国が限られますが、選択肢の一つとしてもよいでしょう。
とにかく現金主義、と言う方は国際キャッシュカードを持っていれば、現地のATMで現金を引き出すことができます。
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https://www.photo-ac.com/キャッシュレス決済サービスを提供するPayPayは、韓国のAlipay+とZero Payのマークが掲示されている施設で利用できます。使い方は国内とほぼ同じで、お店側がバーコードを読み取るか、お店のQRコードを読み取ることで決済可能(Zero PayはQRコードの読み取りのみ)。使用には渡航前の準備が必要なので、PayPayの公式サイトを必ず確認しましょう。
今後は利用可能な国や地域がさらに拡大すると見込まれ、他社もこの動きに追随すれば、普段使っているスマホから気軽に決済できるだけでなく、ポイント獲得やグループ旅行での割り勘など、利便性が一層高まりそうです。
まとまった金額を両替したらその日に使う分のお金だけ持ち歩き、残りは客室のセーフティーボックスに保管しましょう。
ただし滞在するエリアや利用するホテルによっては、客室で盗難被害に遭う危険性も考えられます。その場合は両替を必要最低限の金額に留めて、現金は肌身離さず持ち歩きましょう。
日本は治安が良いのでつい気が緩みがちですが、お会計の時に財布を脇に挟んだり、道端で財布を広げたり、飲食店で貴重品をテーブルに乗せたままで食事したりしてはいけません。
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https://www.photo-ac.com/防犯を考えると、財布にも工夫が必要です。長財布は出し入れが大変で、カバンの中でも存在感があるため狙われやすいです。旅行用の財布はなるべくコンパクトに、紙幣や硬貨が出しやすく、中身が見やすいデザインを選びましょう。ノンブランドのものがおすすめです。
財布にチェーンがついているものも◎ スキミングというクレジットカードの情報を抜き取る犯罪が多発しているので、スキミング防止機能のある財布も有効です。
財布にすべての現金を入れず、分けて持っておくとさらに安心。バッグの内ポケットに隠す、ストラップ付のポーチに入れて首にかけ、その上から服を着る、寒い地域なら腹巻に隠す、なんていう方法もいいですね!
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https://www.photo-ac.com/台湾の悠遊カードや、韓国のT-moneyカードなど、国によっては旅行者でも気軽に購入できる交通系ICカードがあります。日本のICカードのように交通機関だけでなくコンビニやカフェ、自販機などの支払いに利用できるので、両替した現金から使いきれる分をチャージしておくのもおすすめ。現金を持ち歩かなくてもカードだけなら管理がしやすく、支払いもスムーズにできますね。もしカード残高が余っても、次に旅行するときにまた利用できるのもうれしいポイント!
トラベルjp 編集部には旅のエキスパートが揃っています。お金にまつわるアドバイス、失敗談を集めてみました。参考にどうぞ!
<お金に関するアドバイス編>
・複数人で行くなら共通のお財布を作る
お店によっては個別に会計できない場合があるので、全員で同じ額を出し合って共通のお財布を作り、食事代などはまとめてそこから払うようにすると便利。あとから精算する手間が省けます。
・両替時はなるべく細かい単位の紙幣をもらう
お店の規模によってはお釣りの用意が足りず、100ドル札のような高額紙幣は断られることも。両替時になるべく最小単位のお札を多めにもらっておくと便利です。
・複数の国で使える通貨や、頻繁に行く予定のある国なら多めに両替
ドルやユーロなど複数の地域・国で使える通貨や、よく行く国の通貨なら次回使えるチャンスがあるので、迷ったら多めに両替するのも手。
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https://www.photo-ac.com/<お金に関する失敗編>
・両替所巡りで疲労困憊
町の両替所を利用しようと外へ出たものの、それぞれレートが違うので「もっと安いところがあるかも」と欲をかいて数軒回り、結局最初の両替所が安くて戻ることに。
・余分に両替する羽目に
空港で両替しそびれて、町中で両替所を探したものの、夜遅くどこも閉店。自動両替機を見つけたので5千円を両替するつもりで財布を開けると、手持ちが1万円札のみ。必要ないのに1万円を両替して、持て余しました。
・使えるカードの種類、金額に注意
その国でしか流通していないクレジットカードのみ受け付けているお店に入ってしまい、カードで払おうとしたらNGに!決済可能なカードは入り口やレジ横に表示されているのに、完全に見逃していました。
・暗証番号が分からない
海外ATMでキャッシングをしようとしたが、暗証番号を忘れておろせないというハプニング!
最後に、両替した現地通貨が余ってしまった場合について。通貨によっては日本円に再両替することもできますが、手数料がかかるのであまりおすすめできません。
・空港のショップで使い切る
一番メジャーな方法です。文房具など細かい雑貨はかさばらず配りやすいのでおすすめ。
・外貨交換機を利用
国内の一部の空港や駅に外貨を電子マネーやギフトカードに交換する両替機があるので、もし見つけたら活用してみては?
・寄付する
少額であれば空港などに設置された募金箱に寄付をするという方法もあります。
海外への現金は必要最低限に、クレジットカードなどと併用。お金の管理には十分気を付けて、どうぞ楽しい旅を!
2025年10月現在の情報です。本記事は概要を説明したものとなり、渡航先により状況は異なります。渡航先の外務省、政府観光局のサイトなどで、必ず正確な情報を確認しましょう。
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