温泉旅館に泊まった時、旅館の方に心付けを渡す必要があるかどうか、迷ってしまったことはありませんか?海外のホテルやレストランではチップを渡す場面や大まかな相場が決まっていますが、心付けは明確な基準がない分、悩んでしまう方も多いはず。
今回は心付けとはどんなものなのか、そして渡し方のコツやマナーなどをご紹介します!
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https://www.photo-ac.com/心付けとはサービス料のこと。国内旅行の宿泊料金にはもともとサービス料が含まれているので、基本的には渡す必要はありません。かつては心付けを渡すと多少サービスがよくなる、と言われることもありましたが、旅行会社のパンフレットやインターネット上でサービス料込みの宿泊代金が明示されることも増え、今ではあくまで「感謝の気持ちを伝えるもの」として存在しています。
なお海外では「チップ=サービス料」に相当するため、サービスの対価としてチップを渡す必要があります。
それではどんな時に心付けを渡すのでしょうか。まずは施設に特別なお願いをした時です。例えば下記のようなケースが考えられます。
・滞在時に体調を崩し、旅館のスタッフの方に薬を買ってきてもらった
・送迎サービスの時間外にもかかわらず、スタッフの方が駅まで迎えに来てくれた
・子供がお部屋を汚してしまったものの「そのままで大丈夫ですよ」と言ってくれた
このような場合は感謝の気持ちとして心付けをお渡しするとよいでしょう。
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https://www.photo-ac.com/また子供やお年寄りと一緒の旅行で、施設にお願いが発生する可能性がある場合は、事前に心付けをお渡ししてもよいですね。社員旅行など団体グループで宿泊する際も、宴会場の配膳や余興で利用するグッズの貸出など、個人で宿泊するよりも施設に負担をおかけします。この場合も宴会時に宴会担当の方に心付けをお渡しするとよいでしょう。
なお、あらかじめ何かお願いしたいことが決まっている場合は、事前に旅館に伝えておきましょう。宿泊当日ですと施設側も対応できないことがあります。
さて、実際心付けはどのタイミングで渡すとよいのでしょうか。
スマートなのはお部屋に案内された時。仲居さんが挨拶し、退出される時にさりげなく渡しましょう。「これからお世話になります」という気持ちをお伝えします。いつでも渡せるようにあらかじめポチ袋や白い封筒に入れて用意しておくと安心ですね。
または滞在中に特別なサービスを受けた時。例えばお部屋食の場合、「お食事がとても美味しかった」「丁寧に対応してもらった」ことに対して食後に心付けをお渡ししてもよいでしょう。
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https://www.photo-ac.com/なお心付けの相場は個人利用の場合は宿泊代金の1〜3割が目安。1部屋1,000円〜3,000円程度で済ます方も多いようです。ご自身の地元で購入した同額程度のお菓子(菓子折り)を事前に用意しておき、お土産としてお渡しするのもよいでしょう。
心付けを渡す時、気をつけたいマナーをご紹介します。
・硬貨はNG
心付けは硬貨ではなく紙幣でお渡ししましょう。新札である必要はありません。
・必ず何かに包みましょう
現金を直接財布から出すのはNG。ポチ袋や封筒がベストです。ない場合は旅館に封筒をいただくか、売店で懐紙やレターセットなどを探してみても良いでしょう。1枚の紙でも折り方を工夫すればポチ袋を作ることができますよ。
急に渡す必要が発生し、どうしても包むものがない場合はティッシュでもよいですが、封筒類に包むのがベターです。
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https://pixta.jp/・必ず一言添えて
さり気なくといっても黙って渡さず「お世話になります」「ほんの気持ちですけれど…」など直接感謝の気持ちも伝えましょう。
・二度目に断られたら引っ込める
施設の方針で心付けの受け取りをお断りしているところもあります。二度目も断れたら無理せず、引っ込めましょう。もともとサービス料金は含まれていますので「渡せなかった=未払い」ではありません。
一見、難しそうな心付けの渡し方。心付けの意味や渡し方のコツ、マナーを事前に知っておけば、滞在中ソワソワすることもありません。
滞在中は何かと旅館のスタッフの方にお世話になるものです。特別なサービスを受けた場合は、感謝の気持ちを込めて心付けをお渡ししてみてはいかがでしょうか。
※本記事は概要を説明したものです。
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(2024/4/19更新)
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