ベルリンは1990年まで東西に分割されていた歴史を持つ、ドイツの首都。アートや音楽、文化の街としても知られ世界中から多くの観光客が訪れています。
ベルリンの面積は東京23区の約1.5倍と広く、しっかり観光するなら十分な旅行日数の確保と、観光に便利な立地のホテル選びが肝心です。この記事ではベルリン滞在におすすめのエリアとその特徴、おすすめのポイントをご紹介します。
長く東西に分断されていたベルリン。統一して約30年経った今も、東西で街の雰囲気が異なります。東側の中心はミッテ(Mitte)地区、西側の中心はシャルロッテンブルク(Charlottenburg)地区。それぞれ観光スポットや商業施設が多く、Sバーン(鉄道)やUバーン(地下鉄)のターミナル駅があるため、観光の拠点におすすめです。
ベルリンにはお手頃価格のゲストハウスから高級外資系ホテルまで、様々な宿泊施設があります。シティホテルはヨーロッパの他の都市に比べると比較的お得な傾向。長期滞在向けのアパート型の施設も充実しています。
またベルリンのホテルの特徴はデザイナーズホテルが多いこと。アートやカルチャーの街として知られるだけあって、デザインにこだわりのあるおしゃれなホテルが多数あります。宿泊しなくてもラウンジをカフェとして利用できるホテルもあるので、興味がある方は行ってみましょう。
ここからはミッテ地区とシャルロッテンブルク地区を中心に、滞在におすすめのエリアをご紹介します。
・フリードリヒシュトラセ(Friedrichstrasse)駅周辺
東ベルリンを代表する繁華街の一つで、Sバーンや地下鉄も乗り入れている観光に便利な駅。東ベルリンの目抜き通りであるウンター・デン・リンデンも近く、地下鉄U6に乗れば高級ブティックが軒を連ねるシュタッドミッテ(Stadtmitte)や、ヨーロッパ一美しい広場と呼ばれるジャンダルメン広場もすぐです。ベルリンで最も格式の高いホテルアドロンや高級外資系ホテルのウェスティンがあるのもこのエリア。
<主要観光スポット>
博物館島
ブランデンブルク門
ウンター・デン・リンデン
チェックポイントチャーリー
ショッピング★★★
観光に便利★★★
グルメ★★★
・ハッケシャーマルクト(Hackescher Markt)駅周辺
先程のフリードリヒシュトラセ駅の一駅東にあるハッケシャーマルクト駅周辺も観光客に人気のエリア。ハッケシェホーフェと呼ばれる多数のお店が入った施設が目玉で、周辺にはおしゃれなカフェやレストランも多数。駅前には蚤の市も開かれます。博物館島やテレビ塔にも近く、観光の拠点にぴったり。シティホテルだけでなく、長期滞在に適したアパートタイプのホテルもあります。
<主要観光スポット>
ハッケシェホーフェ
博物館島
テレビ塔
シナゴーグ
観光に便利★★★
おしゃれ★★★
グルメ★★★
・アレクサンダープラッツ(Alexander Platz)駅周辺
アレクサンダープラッツは多数の電車が乗り入れ、東ベルリンの中心となる駅。ベルリンのシンボル、テレビ塔や世界時計がすぐそばにあり、イースター、クリスマスの時期には駅前の広場にたくさんの屋台や移動遊園地などが登場します。駅前にそびえ立つパーク・イン・バイ・ラディソンを始め、シティホテルが充実しています。
<主要観光スポット>
テレビ塔
世界時計
赤の市庁舎
ニコライ教会
ショッピング★★★
観光に便利★★★
グルメ★★☆
・動物園(Zoologisher Garten)駅周辺
動物園駅は西ベルリンの中心にあるターミナル駅。その名の通り駅を出てすぐにベルリン動物園があります。老舗デパートであるカーデーヴェー、今の戦争の名残を残すカイザーヴィルヘルム記念教会など見どころも多数。西側の中心だけあって、ホテルの数も多いのが特徴です。
<主要観光スポット>
ベルリン動物園
カイザーヴィルヘルム記念教会
ショッピング★★★
観光に便利★★☆
グルメ★★☆
・クーダム(Kurfuerstendamm)通り周辺
高級店が立ち並ぶクーダム。かつて繁華街として賑わった通りで、今も高級住宅地として人気です。雰囲気の良いカフェやレストランも多いのが特徴。落ち着いた雰囲気で過ごしたい方におすすめです。アパートタイプのホテルもあるので、長期滞在もできますよ。
<最寄り駅>
U1:Uhlandstrasse
U1、U9:Kurfuerstendamm
S5、S7など:Savignyplatz
ショッピング★★★
観光に便利★☆☆
グルメ★★★
・ポツダム広場(Potsdamer Platz)駅周辺
戦争中に大きな被害があったものの、戦後大きな再開発が行われて発展したエリア。ソニーセンターやベルリン・フィルハーモニーのコンサートハウスなどが見どころです。ブランデンブルク門へも歩いて行くことができ、モール・オブ・ベルリンなどショッピングモールも充実。リッツ・カールトンやマリオットなど高級ホテルも集まっています。
<主要観光スポット>
ソニーセンター
フィルハーモニー
ショッピング★★★
観光に便利★★☆
グルメ★★★
・プレンツラウアー・ベルク(Prenzlauer Berg)地区
ミッテ地区の北にある地区で、地元ベルリンの人たちに人気のエリア。かわいいカフェやおしゃれな路面店が多く、日曜日には壁公園(Mauer Park)でフリーマーケットも開かれます。おしゃれなアパートタイプの宿泊施設に泊まればローカル気分で暮らすように過ごせますよ。
<主要観光スポット>
壁公園(Mauer Park)
<最寄り駅>
U2:Eberswalder Strasse
S8、S9、S41、S42など:Prenzlauer Berg、他
おしゃれ★★★
観光に便利★★☆
ローカル気分★★★
・フリードリヒスハイン(Friedrichshain)地区
グラフィティが施された建物も多い、旧東ベルリンの雰囲気が残るおしゃれなエリア。このエリアの中心、ボックスハーゲナー広場には毎週日曜日に蚤の市が開かれます。カフェやレストランが多く、ナイトライフを楽しみたい方におすすめです。
<主要観光スポット>
ボックスハーゲナー広場
<最寄り駅>
U5:Frankfurter Tor,Samarieter Strasse
S5、S7など:Warschauer Strasse、Ostkreuz他
おしゃれ★★★
観光に便利★☆☆
ローカル気分★★★
ここではベルリン滞在が楽しくなるコツをご紹介します。
・長期滞在ならアパートタイプがおすすめ
ベルリンに限らずヨーロッパは外食が比較的高め。更に日本には馴染みのないチップ文化もあるため、毎回外食となると結構な費用に。そこでおすすめなのがキッチンの付いたアパートタイプのホテル。ベルリンはドイツの他の都市と比べると比較的物価が安いため、自炊すればかなり食費を調整することができます。日本では高級スーパーでしか見かけないようなハムやサラミ、チーズなどがかなりお得に手に入りますよ。
・最低限のアメニティを
日本の大抵のホテルでは、ハブラシやタオル、寝間着などのアメニティが揃っていますが、ヨーロッパでは一定のランク以上ではないと十分に用意されていない場合があります。現地で購入することもできますが、ドイツ語で書かれていることも多く、欲しいものがなかなか見つけられない場合も。最低限のアメニティは持参するとよいでしょう。
ベルリンのホテルを選ぶ際、まずは「どこへ行きたいか」「何をしたいか」を考え、アクセスが便利なエリアに絞ってホテルを検索してみましょう。そこから「価格帯」「駅からホテルまでの距離」「ホテルの設備」など希望を出していくことで、最適なホテルが見つかるはずです。
ベルリンには今回紹介したエリア以外も個性豊かなエリアがたくさん。1日乗車券を購入すれば鉄道、地下鉄、バス、トラムが全て乗り降り自由になるので、都度乗り物毎にきっぷを購入必要がありません。ぜひ活用して様々なベルリンの表情を楽しんでくださいね。
2024年5月現在の情報です。本記事は概要を説明したものとなります。
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(2024/10/13更新)
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