マカオでお得に両替したい!パタカと香港ドルどちらを使う?

マカオでお得に両替したい!パタカと香港ドルどちらを使う?

更新日:2022/09/29 13:47

木内 つばめのプロフィール写真 木内 つばめ 子連れ海外トラベラー、海外旅育応援ブロガー

華やかなカジノと30もある世界遺産で魅力を放つマカオ。以前は香港からの日帰り旅行で訪れるような場所でしたが、日本からの直行便や個性的な大型リゾートの出現によって、マカオのみの滞在を目的とした旅行者も増えつつあります。

東西の文化がミックスされたマカオでは香港ドルが使えるなどちょっと不思議なお金事情が。今回はマカオでおすすめの両替方法や実際に香港ドルはどのくらい流通しているのかなどをご紹介します。

マカオのお金の基本

マカオのお金の基本

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まずはマカオの通貨について確認しましょう。

・通貨単位
パタカ(MOP)、アヴォス(Avos)
1MOP=100Avos

・レート
2019年8月現在のレートで1MOP=約13円。

・紙幣
1000MOP、500MOP、100MOP、50MOP、20MOP、10MOP

・硬貨
10MOP、5MOP、2MOP、1MOP、50Avos、20Avos、10Avos

10MOPは紙幣と硬貨の両方があります。マカオではパタカだけではなく、なんと香港ドルも利用可能。その詳細については後ほど詳しく紹介します。

パタカはどこで両替できる?

パタカはどこで両替できる?

写真:木内 つばめ

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続いて日本円からパタカへ両替できる場所をざっとご紹介。

・マカオの空港
・マカオのフェリーターミナル
・マカオの銀行
・マカオの街の両替所
・カジノ
・ホテル

パタカは基本的にマカオでしか両替ができません。両替の手数料はレートに含まれていることがほとんど。1円でよりたくさんのパタカを買えるところが「レートがいい」ということになります。

パタカを1番お得に両替できるところ

パタカを1番お得に両替できるところ

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では上記のなかでお得に両替できる場所は…

「マカオの銀行」です。

空港やフェリーターミナルよりもお得に両替できるのがマカオの銀行。なかでも中国銀行や大豊銀行が比較的レートがよいと言われています。

ただ、銀行は平日のみで営業時間も短いという制限が。空港到着が遅い時間だったり、土日を含んだ旅行日程だったりする場合は、銀行での両替はほぼ不可能に近いですね。

パタカを1番お得に両替できるところ

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銀行に次いでレートがよく、いつでも両替所できる所となると、それは「カジノの両替所」。老舗のリスボア、コタイ地区のギャラクシーやパリジャンなど、大型リゾートには必ずあるカジノは24時間営業。到着便が夜遅くても初日にパタカを手に入れられます。

ホテルに来るまでの交通費が気になるところですが、玄関口であるマカオ空港やフェリーターミナルからは主要ホテル行きの無料シャトルバスが常時運行。とりあえずホテルまでは現金を使わずに来ることができます。シャトルバスがないホテルに宿泊の際は、空港かフェリーターミナルでタクシー代分だけ少し両替して、残りはカジノで行うという方法がよいでしょう。

マカオ2泊3日で必要な現金

マカオ2泊3日で必要な現金

写真:木内 つばめ

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両替する場所の目星がついたら、次はいくら現金を両替するか?ですね。まずは目安となるマカオのだいたいの物価を確認してみましょう。

・タクシー初乗り 19MOP(約247円)
・香港までフェリー片道 160MOP(約2,080円)〜
・エッグタルト 10MOP(約130円)
・マカオビール(缶) 7.5MOP(約97.5円)
・ローカルなディナー50MOP(約650円)
・ポルトガル料理のディナー 300MOP(約3,900円)
・マカオタワー展望デッキの入場料 165MOP(約2,145円)
・ショー 580MOP(約7,540円)〜

バスやタクシーで世界遺産を観光し、食事はローカルフードを中心とするような旅行ならマカオの滞在費は2泊3日で1500〜2000MOP(約19,500〜26,000円)ほどあれば十分。しかしマカオタワーのバンジージャンプ、ショー、カジノなどを詰め込んだアクティブな旅程にするなら、滞在費はもっと多めにご用意を。マカオは目的によって滞在費にかなり個人差があります。

実際に香港ドルはどのくらい利用できる?

実際に香港ドルはどのくらい利用できる?

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マカオのガイドブックに「香港ドルが使える」とさらりと書いていますが、初めてマカオに行く人にとってこの不思議なルールは現地で確かめるまで疑わしいですよね。でも実際に香港ドルはごくごく普通に使えます。

マカオではパタカよりも香港ドルの流通量が超えており、対価比率は「香港ドル:パタカ=1:1.03」の固定レート。僅かな差なので対等として扱われています。値札に100と書いてあれば、100MOPとHK$100のどちらで支払ってもOK。銀行などの両替においても、パタカと香港ドルのレートの上乗せ率はほぼ一緒です。

ちなみに人民元も一部で利用できますが、交換レートにかなりの差があったり、タクシーで利用できなかったりと観光客には扱いにくいです。

この現状によって多くの外国人旅行者が香港ドルでマカオに滞在しています。そうとなると、マカオでは香港ドルとパタカのどちらに両替した方がいいのか迷いが出てきますね。ではどういった場合にどちらの通貨へ両替した方がいいか見ていきましょう。

実際に香港ドルはどのくらい利用できる?

写真:木内 つばめ

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【香港ドルに両替した方がいい場合】
・マカオと香港の両方に行く
・今後も香港旅行をする可能性がある
・香港国際空港から陸路でマカオに入国する場合(マカオ入国までのバス代分だけでも香港ドルが必要)

先に香港に滞在する場合、香港にはマカオの銀行を上回るレートの良い両替所があるので滞在費全てを香港ドルへ両替して利用した方がお得。後半に香港へ行く場合も、最初から香港ドルを利用する方がベター。パタカは余っても香港では利用できません。パタカを香港ドルへ再両替するくらいなら最初から香港ドルだけで旅行する方が無駄が少ないです。

実際に香港ドルはどのくらい利用できる?

写真:木内 つばめ

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【パタカに両替した方がいい場合】
・マカオだけに長めに滞在する場合
・マカオで大きな買い物をする予定がある

パタカと香港ドルの対価比率0.03の差はごく僅かですが、高額な買い物をする場合はやはりその差の歴然。例えば1万MOP(約13万円)のブランドのバッグを香港ドルで支払うと300MOP(約3,900円)の差が。塵も積もれば…ということもあり、マカオに長期滞在する場合もパタカをメインに使う方がお得です。

カジノはパタカと香港ドルのどちらが利用できる?

カジノはパタカと香港ドルのどちらが利用できる?

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マカオのカジノで主に使われているのは香港ドル。スロットマシンは香港ドル紙幣を直接吸い込ませるとゲームがスタートします。バカラや大小といったテーブルゲームでは現金をチップに変えてからプレイすることに。その場合はパタカも利用可能。香港ドルとパタカのどちらで交換したしたかわかるように、チップの色を変えています。

カジノで勝ったときのことを考えると、香港ドルでやり取りする方がよいでしょう。パタカを日本円に戻してから帰国したくても大金の場合は現地にストックがないことも。香港ドルであればそのまま持ち帰って日本でも両替できます。

意外とお得なカードのキャッシング

意外とお得なカードのキャッシング

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現地のATMでクレジットカードを使って現金を引き出すキャッシング。カード会社への手数料、ATM手数料、利息がかかるので手を出しにくいイメージがあるかもしれません。しかし意外とレートがよかったり、繰り上げ返済ができたりで結果的に現金の両替よりお得になることも。マカオのATMではパタカと香港ドルを選択して引き出せます。現地通貨が必要だけど両替する日本円があまりないという緊急時にも重宝される方法です。

マカオのチップ事情、お財布に入れておきたい金種

マカオのチップ事情、お財布に入れておきたい金種

写真:木内 つばめ

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マカオでは基本的にチップは不要。しかし様々な国から人が集まるような観光地になったこともあり、チップをやりとりする姿を見ることも。もし個人的に渡したいというのであればポーター、ベッドメイキングなどには10MOPくらい、飲食店ではおつりの小銭を残すくらいで良いでしょう。

バス乗車時はおつりが出ないので、一律料金の6MOPをきっちり硬貨で用意する必要が。タクシー、屋台、市場などは現金のみの利用で高額紙幣だと「おつりがない」と言われる場合も。どの国でも同じですが、やはり小額紙幣の方が断然使いやすいので、最初の両替で10〜100MOPを多めに入れてもらいましょう。

残ったパタカは日本円に戻してから帰国を

先述したとおり、パタカはマカオでしか両替できません。今後マカオに来る予定がなさそうなら、余ったパタカはマカオで日本円に戻してから帰国を。ただ再両替は手数料がまた取られてしまうので、できるだけ使いきってしまうのが理想です。

パタカを使い切るのに打ってつけの場所は…カジノ!少々やんちゃな使い方ですが、マカオらしい旅の終わり方を迎えられます。カジノ以外であれば、フェリー乗り場や空港に「Meeet Macau」という雑貨ブランドのおみやげ販売機があり、世界遺産などを可愛らしく模したグッズを10MOPから買えます。こちらもおススメです!

2019年8月現在の情報です。為替レート、手数料等は最新の情報をご参照ください。また物価などはあくまでも一例となりますのでご了承ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/01−2019/05/03 訪問

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