IT先進国シンガポールでの快適な旅行に欠かせないのが、安定したインターネット接続です。
「シンガポール Wi-Fiはどうすればいい?」「どれが一番お得で便利?」と迷っていませんか?この記事は、シンガポール旅行におけるWi-Fi接続のあらゆる選択肢を網羅した完全ガイドです。政府提供の無料Wi-Fiから、日本で準備できるレンタルWi-Fi、現地で購入するSIMカード、さらに最新のeSIM、そして携帯キャリアの国際ローミングまで、それぞれのメリット・デメリットや具体的な利用方法を徹底比較。あなたの旅のスタイルや予算に合わせた最適なシンガポールWi-Fiの選び方をご紹介します。
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https://pixabay.com/ja/「IT先進国」として知られるシンガポールは、旅行者にとってもインターネット環境が非常に整っている国です。街中には無料Wi-Fiスポットが豊富にあり、通信速度も世界トップクラス。シンガポール滞在中にWi-Fi接続に困ることは少ないでしょう。
特に注目すべきは、政府が提供する無料Wi-Fiサービス「Wireless@SG」。チャンギ空港、主要なショッピングセンター、MRT(地下鉄)の駅構内、カフェやファストフード店などで利用可能です。国土が小さいシンガポールにおいて、ほぼ全域をカバーしていると言っても過言ではありません。
また、シンガポールのインターネット速度は世界的に見ても非常に高速です。2019年の「ワールド・ワイド・スピードリーグ」では世界2位を記録するなど、その通信インフラの質の高さは折り紙付き。ウェブサイト閲覧はもちろん、動画視聴やSNSの利用もストレスなく行えるでしょう。
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https://unsplash.comさらに、オーチャードのショッピングモール「パラゴン」や観光案内所などでは、無料で利用できるパソコンも設置されています。時間制限はあるものの、休憩がてら情報収集できるのは、観光客にとって嬉しいサービスです。
このように充実したシンガポールのWi-Fi環境ですが、実際にどの接続方法があなたの旅行スタイルに最適なのでしょうか?ここからは、それぞれのWi-Fi接続方法のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
最も手軽にインターネットに接続する方法はフリーWi-Fiを利用することです。
【Wireless@SG】
チャンギ空港の税関を通過するとインフォメーションが見えます。そこでパスポートを提示するとIDとパスワードが記載されたメモがもらえます。自分のスマホやタブレットでWireless@SGに接続すると、IDとパスワードの入力画面になるのでそこにメモ通りに登録すると完了。
【#WiFi@Changi】
チャンギ空港専用の無料Wi-FiもWireless@SGと同様にインフォメーションでパスポートを提示して、IDとパスワードのメモをもらうという手順です。
IDとパスワードは他にSMSで取得する方法もありますが、国際データーローミングの料金がかかるので、インフォメーションでやりとりする方が無難です。
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https://pixabay.com/ja/【商業施設のWi-Fi】
ショッピングモールやカフェなどでWi-Fiに繋ぐ場合はパスワードが必要ない場合も。もしパスワードが求められるような場合は、お店のインフォメーションや店員などに直接尋ねましょう。
【ホテル】
ホテルも無料でWi-Fiが使えるところがほとんど。パスワード等はチェックイン時に説明されるか、客室に接続方法の案内があります。小規模のホテルはWi-Fiが有料の場合もあるので、予約サイトの設備情報などで無料Wi-Fiが使えるか確認を。観光中はスマホは金庫に入れて持ち歩かないという人にとっても、最低限ホテルに戻った時にネットが使えると何かと便利です。
写真:木内 つばめ
地図を見る【無料Wi-Fi利用のメリット・デメリット】
メリット:
費用がかからない、手軽に利用できる。
デメリット:
接続が不安定な場合がある、セキュリティリスクが高い、場所が限定される、利用時間やデータ量に制限がある場合も。
こんな人におすすめ:
短時間の情報検索や連絡手段に限定したい人、費用を最大限抑えたい人。
シンガポール旅行中、常に安定したインターネット環境を確保したいなら、海外用Wi-Fiルーターのレンタルが非常に便利です。無料Wi-Fiスポットを探す手間や、都度ログインする煩わしさから解放され、到着後すぐにネット接続が可能です。
【海外用Wi-Fiルーターのメリット・デメリット】
<メリット>
安定した高速通信:専用回線で、シンガポール国内どこでも安定したWi-Fi接続が期待できます。
複数人・複数端末で共有可能:
1台のルーターで最大5台程度のスマートフォンやタブレット、PCなどを同時に接続できます。家族や友人との旅行では、レンタル料金を割り勘にすれば一人当たりの費用を抑えられます。
安心して使える:
専用の接続環境のため、無料Wi-Fiに比べてセキュリティリスクが低いです。
設定が簡単:
日本で設定済みのルーターを受け取るため、現地での複雑な設定は不要です。
<デメリット>
荷物が増える:
ルーター本体と充電器を持ち運ぶ必要があります。
充電が必要:
毎日充電が必要なので、モバイルバッテリーも持参すると安心です。
紛失・破損のリスク:
紛失や破損の場合、弁償費用が発生する可能性があります(補償オプションあり)。
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https://unsplash.com【レンタルWi-Fiの利用方法】
事前予約:
出発前にインターネットでレンタルサービスを申し込みます。利用日数、データ容量、補償オプションなどを選択しましょう。
受け取り:出発日当日、成田・羽田・関空などの主要国際空港カウンターで受け取ります。宅配での受け取りも可能です。
現地での利用:
シンガポール到着後、ルーターの電源を入れ、スマートフォンなどのWi-Fi設定からルーターのSSIDを選択し、パスワードを入力すれば接続完了です。
返却:帰国後、空港カウンターや宅配で返却します。
【料金目安】
サービスやプランにもよりますが、シンガポール向けの場合、1日あたり500MB〜1GBのデータ容量で1,000円前後が目安です。複数人で利用するほどお得になります。
【こんな人におすすめ】
・家族や友人とのグループ旅行で、複数端末を接続したい人
・地図アプリやSNSを頻繁に利用し、常に安定したネット環境が必要な人
・セキュリティを重視したい人
・現地での設定の手間を省きたい人
シンガポール現地でプリペイドSIMカードを購入する方法は、非常に経済的で便利。スマートフォンのSIMカードを現地のものに差し替えるだけで、シンガポールでも自分のスマホがそのまま使えます。
【プリペイドSIMカードのメリット・デメリット】
<メリット>
荷物を減らせる:
Wi-Fiルーターのように本体や充電器を持ち運ぶ必要がなく、身軽に観光できます。
コストパフォーマンス:
レンタルWi-Fiと比べて、総額費用が安くなる傾向があります。受取手数料や補償費用もかかりません。
電話番号が使える:
プランによっては現地の電話番号が使えるため、タクシー配車アプリなどの利用に便利。
<デメリット>
SIMフリー端末が必要:
2021年8月26日までに発売された端末の場合、SIMロックがかかっている可能性があります。
設定の手間:
SIMカードの入れ替えやAPN設定など、初期設定が必要な場合があります。
紛失・破損のリスク:
SIMカードは非常に小さいので、入れ替え時に紛失しないよう注意が必要です。
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https://unsplash.com【プリペイドSIMカードの購入場所】
チャンギ空港:
到着ロビーにある通信キャリア(Singtel, StarHub, M1など)のカウンターや、セブンイレブンなどのコンビニエンスストアで購入できます。到着後すぐに設定できるため便利です。
街中のキャリアショップ/コンビニ:
街中にも多くのキャリアショップやコンビニがあり、購入可能です。
【料金目安】
14日間で大容量プランが、S$15(約1,722円)程度から提供されています。
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https://www.photo-ac.com/【プリペイドSIMカードの利用方法(設定)】
購入:
上記の場所で、利用日数やデータ容量に合ったプランを選んで購入します。パスポートの提示を求められる場合があります。
SIMカードの入れ替え:
スマートフォンの電源を切り、SIMピン(スマホ購入時に付属)を使ってSIMトレイを取り出します。日本のSIMカードを外し、購入したシンガポールのSIMカードをセットします。日本のSIMカードは紛失しないよう、専用ケースなどに入れて大切に保管しましょう。
設定(APN設定):
SIMカードを差し替えて電源を入れると、自動で設定が完了する場合が多いです。もし接続できない場合は、キャリアが提供するAPN設定(アクセスポイント名設定)をマニュアルで行う必要があります。購入時に設定方法の用紙をもらうか、店員に確認しましょう。
【こんな人におすすめ】
・SIMフリー端末を持っている人
・費用を抑えて、安定した高速通信を利用したい人
・荷物を最小限にしたい人
・現地での設定作業に抵抗がない人
物理的なSIMカードの差し替え不要で、手軽にシンガポールでのインターネット環境を確保できるのが「eSIM」です。近年、対応スマートフォンが増えており、旅行者にとって非常に便利な選択肢として注目されています。
【eSIMのメリット・デメリット】
<メリット>
SIMカードの差し替え不要:
物理SIMの紛失や破損のリスクがなく、非常に手軽です。
日本で事前準備可能:
出発前にオンラインで購入・設定が完了するため、シンガポール到着後すぐにネットに接続できます。
デュアルSIM運用:
日本のSIMとeSIMを同時に利用できるため、日本の電話番号もそのまま利用可能です。
荷物なし:
ルーターのように持ち運ぶものがありません。
<デメリット>
eSIM対応端末が必要:
iPhone XS以降や一部のAndroid端末など、eSIM対応機種でしか利用できません。
オンライン環境が必要:
購入や設定には、インターネット接続が必要です。
誤って削除すると再購入が必要な場合も:
プロファイルを削除してしまうと、再発行や再購入が必要になることがあります。
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https://www.photo-ac.com/【eSIMの利用方法】
オンラインで購入:
日本の旅行代理店や海外eSIM専門サイトで、シンガポール向けのeSIMプランを購入します。
QRコードで設定:
購入後に送られてくるQRコードを、スマートフォンの設定画面から読み込むだけで設定が完了します。
現地で利用開始:
シンガポール到着後、設定したeSIMプランを有効にすればすぐにインターネットに接続できます。
【料金目安】
利用日数やデータ容量によりますが、1,000円台から提供されています。
【こんな人におすすめ】
・eSIM対応のスマートフォンを持っている人
・物理SIMの差し替えが面倒な人、紛失が心配な人
・出発前にシンガポールでのWi-Fi環境を整えておきたい人
・日本の電話番号を維持しつつ、現地のデータ通信を利用したい人
日本で利用している携帯電話会社が提供する海外パケットサービスや国際ローミングは、最も手軽にシンガポールでインターネットを利用できる方法です。特別な機器のレンタルやSIMカードの購入・設定は不要で、自分のスマートフォンがそのまま使えます。
【海外パケットサービス・国際ローミングのメリット・デメリット】
<メリット>
事前準備が不要:
日本出発前に申し込みをするだけで、シンガポール到着後すぐに利用開始できます。
設定が不要:
SIMカードの差し替えや複雑な設定は一切不要です。
日本の電話番号がそのまま使える:
日本からの電話やSMSも受信可能です。
緊急時の最終手段:
他のWi-Fi接続方法がうまくいかない場合のバックアップとしても有効です。
<デメリット>
料金が高額になりがち:
他の接続方法に比べて、1日あたりの料金が高くなる傾向があります。
データ容量制限:
プランによっては高速データ通信の容量が少なく、速度制限がかかることもあります。
キャリアによる料金体系の違い:
各キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)で料金プランやサービス内容が大きく異なるため、事前の確認が必須です。
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https://unsplash.com【主要キャリアのサービス例と料金目安】
・ドコモ
「世界そのままギガ」など。1日あたり980円〜(利用データ量による)。
・au
「au海外放題」など。24時間800円〜。
・ソフトバンク
「海外あんしん定額」など。24時間980円〜。
注意点:
多くのサービスは定額制ですが、データ容量を超過すると速度制限がかかる、または追加料金が発生する場合があります。利用前に必ず契約内容を確認しましょう。
【こんな人におすすめ】
・短期滞在で、ほとんどWi-Fiを使わない人
・海外での設定作業に不安がある人
・日本の電話番号での通話やSMSが必須な人
・費用よりも手軽さや安心感を優先したい人
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https://unsplash.com以上5つの方法をご案内いたしましたが、最後に旅行スタイルごと、またインターネットの使用頻度や目的に合ったオススメのプランをご紹介。
【添乗員同行ツアー】
次々と目的地へ連れて行ってくれるので、自分でレストランや交通手段を調べる必要がほとんどありません。よって常にインターネットに繋げておく必要性はあまりないでしょう。1日1回くらいのメールチェック程度ならホテルや公共施設の無料Wi-Fiで十分。
【フリープラン、個人手配】
「この周辺で今お昼を取りたい」「現在地からホテルまで帰る道を知りたい」など旅行進行中にピンポイントの細かい情報収集をするなら、レンタルWi-Fiや現地SIMカード、eSIMがあると安心。空港や動物園など市内から離れた観光地もあるシンガポールではタクシーに乗ることも。Grabのタクシー配車サービスアプリをいつでも利用できる状態にしておけば、事前に料金を確認した上で乗車でき、安心かつ動きやすいです。
【学生旅行】
大人数で行く学生旅行なら5台まで端末が繋げられるレンタルWi-Fiがおすすめ。使う人数が多い場合は大容量プランにするとよいでしょう。
【アジア周遊】
シンガポールと合わせて近隣国を周遊する場合、特に移動については随時念入りに調べたいですね。レンタルWi-FiやSIMカード、eSIMには1つで数カ国をカバーしている周遊用のものも。長期滞在の場合、Wi-Fiはレンタル料が嵩む傾向があるのでできればSIMカードやeSIMの方がおすすめ。
実際にレンタルWi-Fiやプリペイド式のSIMカードを購入するとき、どの容量のプランで申し込んだらよいか迷いますね。例えば300MBなら、地図の閲覧なら約80回、LINEの送信であれば約15万回くらい使用できます。知らないことが多い海外なら普段より検索すべきことが多くなるので、自分がいつも使用している容量を参考に、それよりも少し余裕があるくらいのプランで考えてみてはいかがでしょう。
シンガポールはフリーWi-Fiスポットが多いですが、日頃からスムーズなネット環境で生活していると、ログイン作業やWi-Fiを拾うまでの少しの時間がもったい無く感じてしまいます。レンタルWi-FiやeSIMはそれほど高いものでもなく、手続きや設定も簡単。用意すべきか迷っている場合は、ストレスフリーな旅行のためにも思い切って借りてみては?
本記事は2025年9月現在の情報で概要を説明したものとなり、料金等はあくまでも一例となります。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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