ホテル、旅館で宿泊代金を支払う際に「入湯税」「宿泊税」などが加算され、びっくりした経験のある方は多いのではないでしょうか?アメリカなど海外のホテルでは「リゾートフィー」の支払いを求められることもあります。
なぜ宿泊代とは別に支払う必要があるのでしょうか、またどのような費用があるのでしょうか?旅行初心者の方に向けて詳しくご説明します。
ホテル、旅館など宿泊施設を予約する場合、施設に電話、もしくは公式サイトから直接予約、旅行会社や旅行予約サイトを通じて予約、という方法が一般的。
1泊ごとの宿泊代金を確認して予約したのに、いざ合計代金を見たら妙に高い……。明細を見ると、宿泊代金以外によく分からない料金が計上されている、ということがあります。
また、事前に宿泊代金を全額支払っているのに、チェックイン/チェックアウト時に追加費用を請求された!なんていうことも。
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https://www.photo-ac.com/main/宿泊代金とは別に請求される費用はさまざまで、代表的なものは以下のとおりです。
・入湯税
・宿泊税(ホテル税)
・サービス料
・施設使用料
・冷暖房費
・寄附
・リゾートフィー
・リストッキングフィー
本記事では、主要な費用に絞ってご説明します。(上記は一例です)
「入湯税」は日本国内の鉱泉(温泉)浴場を利用したときにかかる税金で、温泉源の維持、施設の整備、観光振興などに充てられるため徴収されるもの。基本的には天然温泉のあるホテル、旅館などに泊まる場合に発生します。
総務省が定める標準税率は「1人1日150円」とされていますが、設定が異なる市町村もあります。
例えば有名温泉地の湯布院がある由布市は、1泊2日の宿泊基本料金で以下のように分けています。
・4,001円以上:150円
※2024年10月1日宿泊分から250円
・4,000円以下:100円
・宿泊を伴わない入湯客(1人1日):70円(※利用料金400円以上の場合のみ徴収)
子どもは入湯税免除としている自治体もあり、その規定はさまざま。12歳未満や小学生以下のところもあれば、修学旅行に限って高校生・中学生も免除としているところもあります。
「宿泊税」は“ホテル税”とも呼ばれ、東京都や大阪府、京都市などで宿泊した際に課税されます。各都市の観光発展のために役立てられることを目的とした税金です。
各都市で税率は異なり、例えば東京都は1人1泊の場合に、
・10,000円未満:課税なし
・10,000円以上〜15,000円未満:100円
・15,000円以上〜:200円
としていて、宿泊数ごとに加算されます。
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https://pixabay.com/ja/宿泊時にかかる「サービス料」は、欧米のようにチップの習慣のない日本ならではのものと言われています。高級ホテルで請求されることが多く、宿泊料金の10〜15%ほどが一般的。
なお、「満足なサービスが受けられなかったから、払いたくない!」と支払いを拒否するのは、基本的にはNGです。サービス料については利用規約などに明記されており、承諾した上で宿泊している、ということになるからです。
サービス料を支払っていれば、旅館で仲居さんに“心付け”をお渡しする必要はありません。ただし特別なお願いした場合など、お渡ししたほうが良いシチュエーションもあります。別記事で詳しくご説明していますので、以下のリンクからチェックしてくださいね。
ホテルや旅館の「施設使用料」は、主に幼児の施設使用料を指す場合が多いです。幼児が添い寝の場合は宿泊代金を無料としている宿泊施設が多く、基本的には食事や布団、アメニティなどは付きません。しかし幼児でも館内の施設や大浴場のタオルなどは使用するため、その分の使用料として請求されます。
料金は一律で1泊1,100円など、施設ごとに設定が異なります。
※添い寝でもキッズ用のアメニティや食事が提供される宿泊施設、宿泊プランもあります。
ラスベガスやハワイなどの多くのホテルで徴収される「リゾートフィー」。フィー(fee)とは手数料、料金という意味で、Wi-Fi料金やフリードリンク、アクティビティ体験やエンターテインメントプログラムへの参加などのサービスが提供される代わりに支払うもの。
ホテルごとに金額を設定していて、お値打ちなホテルだと10〜20ドルほど、高くなると60ドル前後!というホテルもあります。サービスを使わなかったからといって、支払いを拒否することはできません。
基本的には一部屋ごとに泊数分かかるため、もしリゾートフィーが1泊50ドルかかるホテルに3泊すれば50ドル、日本円にして約24,600円!これに州税(ハワイ)やホテル税がかかるとかなりの出費になります。
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https://pixabay.com/ja/リゾートフィーの金額は変わることがあり、現在採用していなくても急に設定される、ということもあります。最新情報を必ず確認しましょう。
また、他にもファシリティフィー、アメニティフィーと呼ばれるものがありますが、どちらも設備使用料でリゾートフィーと意味合いは同じです。
ここまでご紹介した税、料金について、いつ支払えばいいのでしょうか?
入湯税や宿泊税、サービス料などは宿泊代金とまとめて請求されることが多いので、事前払いしている場合に現地で別途請求される、ということは少ないでしょう。
施設使用料、リゾートフィーは現地払いになることがあり、その場合はチェックイン/チェックアウト時に請求されます。事前払いしたから……と油断していると現地で請求されてびっくり、ということがあるため、予約時に支払うタイミングを必ず確認しましょう。
金額の負担が大きいリゾートフィーは、パッケージツアーだとツアー代金に含まれていることが多いので、心配な方はツアーを利用すると安心ですね。
旅行会社で、ホテルや旅館の公式サイトで、旅行予約サイトで……宿泊予約は様々な方法で行えますが、予約する際には必ず宿泊約款や利用規約を読みましょう。入湯税、リゾートフィーなど、別に必要な料金は必ず書かれています。
明示されていなかったのに現地で請求された、すでに支払ったのに請求された、ということもあるかもしれません。その場合にしっかりと交渉できるよう、予約確認書のコピーを持参すると安心です。
パッケージツアーならご紹介した追加費用はコミコミになっていることがほとんど。国内旅行商品であれば消費税も含まれます。追加支払いの不安を軽減するなら、パッケージツアーの利用がおすすめです。
2024年6月現在の情報です。本記事は概要を説明したものです。宿泊施設、予約方法によって異なり、情報は変更される場合があります。必ず最新情報を確認しましょう。
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(2024/10/6更新)
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