海外旅行でスマートフォンを使いたいけれど、フリーWi-Fiは安全に使えるのか、Wi-Fiルーターを借りた方がいいのか、SIMカードはどうすればいいのか……など、分からないことがたくさんありますよね。
本記事では、海外旅行でスマホを快適に使うための5つの方法と、注意しておきたいポイントを徹底解説します。
現地でインターネットに繋がらなかったり、帰国後に通信料金の高額請求に驚いたり……なんてことがないよう、しっかり準備して出発しましょう。
フリーWi-Fiとは公衆無線LANのひとつ。Wi-Fiに対応したスマホやPCなどを無料でインターネットに接続できるサービスで、海外でも空港やショッピングセンター、カフェやホテルなどに設置されています。
台湾では政府が外国人観光客向けに「iTaiwan」というサービスを提供、ハワイでは旅行会社のラウンジやトロリーで利用できるなど、訪れる国によって独自のフリーWi-Fiが存在します。
提供元:Pixabay
https://pixabay.com/ja/■フリーWi-Fiの設定方法は?
フリーWi-Fiの接続方法は簡単。フリーWi-Fiの看板を見つけたら、スマホのWi-Fi設定画面を開き、そのスポットのネットワーク名(SSID)を見つけてタップするだけ。飲食店やホテルなどではパスワード入力が必要な場合が多いので、スタッフに確認しましょう。また空港などでは、接続時にフリーWi-Fi用のサイトへログインが必要になるところもあります。
提供元:写真AC
https://www.photo-ac.com/■フリーWi-Fiのメリット・デメリットは?
<メリット>
・通信料がかからない
<デメリット>
・不正アクセス、ウィルス感染などの恐れがある
・接続環境、通信速度が不安定
・どこにでもあるわけではない
■フリーWi-Fiはこんな方におすすめ
・旅行中にスマホをあまり使わない
・とにかく出費を抑えたい
快適なネット環境を確実に手に入れたい方には、モバイルWi-Fiルーターのレンタルがおすすめ。羽田や成田、中部や関西空港など多くの空港でレンタル可能です。
レンタル会社、データ容量、渡航先など条件によって価格は異なります。例えばグアムで4G、データ通信量無制限のプランを申し込むと、1日およそ2,000円。データ容量を増やしたり通信速度を上げたりすると料金はアップし、別料金で紛失や盗難の補償、モバイルバッテリーのオプションをつけることもできます。なお、1つのWi-Fiルーターにスマホ5台まで接続することが可能です。
■Wi-Fiルーターのレンタル方法は?
Wi-Fiルーターをレンタルするには、レンタル会社に直接申し込む方法のほかに、旅行会社やオプショナルツアー会社でも予約ができます。ネットや電話で予約をし、受け取りは事前に自宅まで宅配、当日空港で受け取り、などの方法が選べます。
会社によっては出発当日に直接カウンターへ行ってレンタルすることもできますが、在庫切れの可能性や手続きに時間がかかることがあるのでおすすめできません。早割プランなどもあるので、出発前に調べてお得にレンタルしましょう。
■Wi-Fiルーターレンタルのメリット・デメリットは?
<メリット>
・使い方を説明してもらえる
・到着したらすぐに使える
・グループでシェアすると割安
・容量制限があるので使いすぎる心配がない
<デメリット>
・ルーターを持ち歩く必要がある
・ルーターの充電が切れたら使えなくなる
・シェアしていると別行動ができない
■Wi-Fiルーターレンタルはこんな方におすすめ
・海外旅行初心者
・グループや家族旅行
・スマホを利用する頻度が高い
SIMフリーのスマホを持っている方は、プリペイドSIMカードを購入するという方法もあります。SIMカードを差し替えて設定するだけで使えるうえ、無料通話が付いたタイプも選べます。
なお、2021年10月1日以降に発売されたスマホは、原則としてSIMロックがかかっていませんが、条件によってはロックされている場合もあります。詳しくは各キャリアの公式サイトで確認してください。
■SIMカードの購入方法は?
SIMカードを現地で購入する場合は、通信会社のショップへ。主要な空港であれば、到着ゲートを出ると各社のカウンターが並んでいます。手続きは簡単で、データ容量や日数などを選んでスマホを渡せばスタッフが設定してくれます。街中にあるショップより割高に料金が設定されている場合もありますが、観光客の手続きに慣れている空港のショップの方が安心です。
ご自身で設定を行うのに不安のない方は、出発前にネットショップなどでSIMカードを事前に購入する方法も。現地到着後にSIMカードを入れ替えるため、交換用のピンは忘れずに持参しましょう。
提供元:写真AC
https://www.photo-ac.com/■SIMカード購入のメリット・デメリットは?
<メリット>
・到着したらすぐに使える(事前購入)
・長期滞在の場合は割安になることが多い
・SMS付き、音声通話付きなど選べる
<デメリット>
・ショップに立ち寄る必要がある(現地購入)
・慣れていないと設定が難しい(事前購入)
・SIMフリースマホ以外はロック解除が必要
・普段のSIMカードを抜くので、紛失の恐れがある
■SIMカードの購入はこんな方におすすめ
・一人旅
・スマホを利用する頻度が高い
・Uberなど配車アプリを使うためSMSや通話が必要
これから主流になりそうなのが、eSIMを使う方法です。eSIMは、従来のSIMカードのように契約者情報が書き込まれたカードではなく、端末にあらかじめ埋め込まれたチップで、契約するキャリアなどの情報をインターネット経由で書き換えることができます。
そのため、海外でもインターネットを通じて簡単に利用手続きを行うことが可能です。
なお、eSIMを利用する場合はご自身の端末がeSIM対応であること、SIMロックがかかっていないことを必ず確認してください。
提供元:Pixabay
https://pixabay.com/ja/■eSIMの設定方法は?
アプリをダウンロードして利用設定するもの、送られたQRコードを読み取ってインストールするものと、利用する通信会社によって設定方法は異なります。また、現地に到着するとすぐに使えるもの、別途手続きが必要なものがあります。現地で手続きが必要な場合は、一時的にデータローミングを使用して利用開始の手続きをしましょう。
提供元:写真AC
https://www.photo-ac.com/■eSIMのメリット・デメリットは?
<メリット>
・SIMカードの入れ替えが不要
・オンラインで申し込みから利用設定までが完結する
・割安になることが多い
<デメリット>
・eSIM対応の端末でないと使えない
・慣れていないと設定が難しい
■eSIMはこんな方におすすめ
・一人旅
・スマホを利用する頻度が高い
・Uberなど配車アプリを使うためSMSや通話が必要
・SIMカードの紛失が心配な方
データローミングとはNTT docomo、au、SoftBankなど各キャリアが提携している通信会社の電波を使って、海外でも通信できるようにするもの。国際ローミングサービスというと以前は割高な印象がありましたが、各社で海外データ定額サービスが登場し使いやすくなりました。エリアによってお得なキャンペーンが行われることもあります。
提供元:unsplash
https://unsplash.com/■海外データ定額サービスの設定方法は?
海外データ定額サービスを使うには、事前に申し込みが必要です。出発前にマイページ、または店舗で忘れずに申し込みをしましょう。あとは現地到着後、お持ちの端末でデータローミングをオンにするだけです。
提供元:写真AC
https://www.photo-ac.com/■海外データ定額サービスのメリット・デメリットは?
<メリット>
・到着したら簡単な設定ですぐに使える
・携帯料金とあわせて請求が来る
・旅行先がキャンペーン対象エリアなら格安
<デメリット>
・長期滞在の場合は割高
・通話は対象外で着信にも料金がかかる
■海外データ定額サービスはこんな方におすすめ
・海外旅行初心者
・一人旅
・短期滞在
・SIMロック解除ができない人
ここからは、海外旅行でスマホを使う場合に気を付けることをご紹介します。
1.データローミングに注意
現地でうっかり提携外の通信会社に接続してしまうと、帰国後に高額の通信料金が請求されることも!Wi-FiレンタルやSIMカードを利用する場合はデータローミングをオフ、スマホを使わないときは機内モードをオンにするなど対策をしましょう。
2.フリーWi-Fiの利用には用心を
活用すれば便利なフリーWi-Fiですが、セキュリティ面に不安があります。情報をスキミングされる恐れもあるので、クレジットカード番号を登録したり、SNSアカウントにログインしたりするなど、個人情報の漏洩に繋がる操作は行わないようにしましょう。
提供元:unsplash
https://unsplash.com/3.自動アップデートをオフ
現地でスマホアプリのアップデートが始まってしまうとデータ容量を消費してしまうので、旅行中は自動アップデートをオフにしておきましょう。必要であれば、帰国後にオンに戻すのを忘れずに。
4.対象エリアをしっかり確認
砂漠、渓谷、ジャングルなどの秘境、観光地としてそこまで発達していない国へ行く場合は、そもそもWi-Fiが飛んでいないこともあります。申し込む前に必ず対象エリアを確認しましょう。
提供元:写真AC
https://www.photo-ac.com/5.機内では航空会社のWi-Fiサービスを利用
フライト中にスマホを利用したい場合は、各航空会社のWi-Fiサービスを申し込みましょう。搭乗前にアプリをダウンロードする必要があり、格安航空会社(LCC)は有料の場合がほとんど。離発着時など利用制限があるので、客室乗務員の指示に従いましょう。
6.電話をかけると国際電話扱い
日本に電話をかける場合はもちろんのこと、現地で別行動している同行者に携帯回線で電話をかける場合でも、国際電話扱いとなり通話料金が高額になります。LINEなどの音声通話アプリを利用するのがおすすめです。
海外旅行は初めて、めったに行かないという方には手軽なWi-Fiレンタル、出張などで海外へ頻繁に行く方には海外データ定額サービス、バックパッカーで長期滞在をしていろんな場所を回るならSIMカードやeSIMと、旅の目的に合わせて選びましょう。
スマホはカメラと時計としてだけ使って、通話もネット利用もしない、という方は、現地で機内モードに設定するのを忘れずに。データローミングも通話もできない状態になります。もし通話だけしたい場合は、データローミングをオフにしておきましょう。この場合は発信だけでなく着信にも料金がかかるのでご注意を!
2025年10月現在の情報です。本記事は概要を説明したものです。利用される場合は必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
- 広告 -