世界遺産登録数世界一位を誇る中国。見所も多く、近代化の進む国へは毎年多くの旅行者が足を運んでいます。しかし、中国渡航の際に注意しなければならないのがインターネット規制。今回は中国のWi-Fi事情や、おすすめのインターネット利用方法についてご紹介します。
中国のインターネット事情については、日本と比較してもスピード、ネットワークカバー率は問題ありません。2019年末には次世代ネットワーク5G(第5世代移動通信システム)を展開開始しています。
しかし、旅行者目線で日本と同様のインターネット利用を期待すると、がっかりすることも。その理由は「インターネット規制」です。中国では、政府によって検閲(通信内容の監視)が行われており、この状況は年々強化されています。
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https://pixabay.com/具体的には、Google全般(Gmail、Map機能、検索含む)、SNS(Facebook、Instagram、X等)、YouTube、チャットツール(LINE、WhatsApp)などが規制対象サービスに挙げられます。2017年からYahoo! 検索も規制対象に加わりました。
ただし、完全に利用できないわけではなく、これらはVPNを使用することで閲覧、利用ができます。
VPNとは「バーチャル プライベート ネットワーク」の略ですが、聞きなれない方も多いのではないでしょうか。第三者による通信内容の閲覧を防ぎ、安全に通信を行うための技術です。
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https://pixabay.com/中国ではインターネットを使った通信内容は国によって検閲されているため、国外のウェブサイト等の閲覧がブロックされています。しかし、VPNで仮想のプライベートネットワーク化することで、通信内容を保護することができるのです。
VPNの利用方法は様々ですが、スマートフォンやタブレットであれば、専用のアプリが存在します。「VPNネコ」など無料のものから、有料サービスなど様々です。セキュリティーを気にされる場合は、有料サービスを利用しましょう。
いずれも中国へ渡航前にダウンロード、設定しておくことをおすすめします。特にアンドロイド端末をご利用の場合、中国国内からはGoogle Play ストア の接続ができないので注意してください。
空港、ホテル、レストラン、カフェなど、無料でWi-Fiを利用できるところは日本よりも多いでしょう。特に上海や北京のような大都市では、飲食店やカフェのWi-Fi整備はとても進んでいます。
公共交通機関でもWi-Fi提供はありますが、地下鉄の場合は利用者登録が必要です。旅行客には少々ハードルが高いでしょう。空港に関しては、Wi-Fiパスワード発行端末を利用するか、カスタマーサービスセンターで申請することで、Wi-Fiを利用できるようになります。
無料Wi-Fiに接続した場合、通信は全てインターネット規制の対象となります。VPNを使用しなければ、FacebookなどのSNS、Google全般、LINEなど繋がらないので注意が必要です。
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https://pixabay.com/j日本にいる時と同じようにインターネットを利用したい場合は、VPN付きのルーターをレンタルするのがおすすめです。
Wi-Fiルーターに接続するだけで、LINEやSNSの利用、Googleでの検索もできます。個別のVPNアプリを使う必要もありません。旅先でGoogle Mapを使ったり、何か調べ物をしたい時に非常に便利です。
また、携帯会社の海外ローミング費用と比較しても、安価に済むのも嬉しいポイントです。
利用時は渡航前にウェブ予約をしましょう。空港の専用カウンターで受け取り、帰国後も空港の返却ボックスに入れるだけです。
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https://pixabay.com/中国の通信大手キャリアは3つ。シェア率の高さ順に、特徴を含めご紹介します。
中国移動(China Mobile):中国全土の接続に強い
中国レン通(China Unicom):北部が強い
中国電信(China Telecom):南部に強い
これらの通信会社の現地SIMカードは空港や市内で販売されています。海外ローミングと比較するとこちらも安価に済みますが、Google等の主要アプリの使用は注意が必要です。
海外SIMに関しては、香港共通のものを使うことでインターネット規制対象から外れることができます。おすすめは中国レン通(China Unicom)の香港ローミングSIMです。
こちらは、Amazon等で販売しているので、ご旅行出発前に日本での購入するといいでしょう。
また端末本体に埋め込まれたチップに、契約者の情報をデータとして内蔵する「eSIM」に対応した端末であれば、データを書き換えることでSIMカードを入れ替える必要なく、料金プランを切り替えることができます。
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https://pixabay.com/j日本で契約している携帯をそのまま現地でローミングする場合、GoogleもLINEも利用することができます。いつもの携帯をそのまま使えるので、お手軽にインターネットの利用ができます。
ただし、海外パケット定額は利用した日額分の料金がかかるため、長期旅行の場合は金額が大きくなってしまうことも。海外旅行時にWi-Fiルーターのレンタルが人気な理由も、価格面で納得ですね。
中国ではローミングをしたくないという方は、事前にデータローミングをオフにする設定をお忘れなく。
中国旅行中にインターネットを使う際にはVPNがとても重要です。
公共の通信ネットワーク上では通信内容が検閲の対象になっていることを忘れず、インターネット上でも政治批判等の思想に関わる書き込みは控えましょう。
日本と同じように利用したい場合、VPN付きWi-Fiルーターのレンタルがもっともおすすめの方法です。ご旅行前にしっかり準備をして、現地でも楽しく快適にインターネット利用しましょう。
※本記事は概要を説明したものです。ご旅行の際は必ず最新情報をご確認ください。
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(2025/2/7更新)
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