2015年に北陸新幹線が開業し、アクセスが格段と便利になった金沢。主要観光スポットが市内中心部にまとまっているので1泊2日でも見どころをじっくり見て回れます。
そこで今回は金沢旅行で外せない人気観光スポット、さらに金沢旅行計画のコツを元旅行会社スタッフのYoko Andersがご紹介!おすすめグルメやアクティビティ情報、モデルコースもぜひ参考にしてみてくださいね。
風情ある街並みの茶屋街や日本三名園のひとつである兼六園、金沢21世紀美術館や石川県立美術館といったアートスポットなど、見どころがいっぱいの金沢。海鮮グルメにおいしいスイーツ、かわいい雑貨探しも定番の楽しみ方で、カップルや女子旅、一人旅にも人気の旅行先です。金沢中心地から車で30分の山あいにたたずむ湯涌温泉は、金沢の奥座敷として親しまれています。
金沢では、一年を通して観光を楽しめます。気候のいい時期に街歩きを楽しむなら春・秋が最適な季節。桜やもみじなど、季節の花々が咲き誇る景色を見ることができます。夏は金沢の街中でホタルが見られる貴重なシーズン。金沢市最大のイベント「金沢百万石まつり」も開催されます。海が近い金沢のグルメがベストシーズンを迎えるのが冬。石川産ズワイガニである「加能ガニ」や期間限定の「香箱ガニ」に加え、兼六園の雪吊りなどを目当てにたくさんの人が訪れます。
訪れる時期によって全く違う魅力を楽しめるため、何度も訪れたくなりますね。
金沢の主要観光スポットを回るなら、1泊2日の滞在でも十分満喫できます。金沢市内には複数のサイクルポートが設けられているため、サイクリングで巡るのも人気。宿泊先には金沢の繁華街である香林坊周辺が便利です。
【1泊2日モデルコース】
1日目、近江町市場で海鮮グルメを堪能したら、ひがし茶屋街や兼六園を散策。夕食は金沢おでんをいただきます。
2日目は金沢21世紀美術館や長町武家屋敷跡を観光。金沢駅で新幹線の発車時間までお土産探しを楽しみましょう。
山中温泉などの加賀温泉郷を加えて2泊3日、富山もあわせて3泊4日などアレンジした行程も人気です。
日本三名園のひとつである「兼六園」は金沢を代表する観光スポット。園内に池や築山、御亭を配置した廻遊式の庭園で、桜やカキツバタ、紅葉、冬の雪吊りなど、季節ごとの風景を見ることができます。
観桜期や秋の段、冬の段と定期的にライトアップが行われていて、昼間とは違う幻想的な雰囲気を楽しめるのも魅力です。ホタル観賞会や秋頃に名月を楽しむ長月の段など、季節ごとのイベントに合わせてもライトアップが開催されるのでその時期に合わせて訪れるのもおすすめです。
<基本情報>
住所:石川県金沢市兼六町1
電話番号:076-221-6453
アクセス:「兼六園下・金沢城」または「広坂・21世紀美術館」バス停下車
公式サイト(外部リンク)
兼六園と並び、金沢を代表する観光スポットが「金沢城公園」です。加賀藩主である前田氏の居住地として築城された金沢城の天守閣は1602年に落雷によって失われてしまい、それ以降再建されていませんが、五十間長屋や橋爪門などが復元されています。
なかでも玉泉院丸庭園は、江戸時代初期に造られた池泉回遊式の大名庭園で最大の見どころ。兼六園は、主に来客をもてなす時に利用されていましたが、玉泉院丸庭園は藩主の内庭として利用されていました。
<基本情報>
住所:石川県金沢市丸の内1-1
電話番号:076-234-3800
アクセス:「兼六園下・金沢城」バス停下車
公式サイト(外部リンク)
加賀藩前田家の城下町として栄えた金沢には、現在も3つの茶屋街が残っており、風情ある街並みに金沢ならではのグルメや土産店が軒を連ねています。そのうち最大の規模を誇るのが浅野川のほとりにある「ひがし茶屋街」です。重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、黒い瓦や美しい町屋の軒、昔の面影を留める情景から多くの人が訪れる人気スポットとなっています。
着物をレンタルして、町並みをバックに記念撮影というのも定番の楽しみ方。茶屋街を代表する金箔ソフトをはじめ、名物グルメも多数あります。
<基本情報>
住所:石川県金沢市東山
アクセス:「橋場町」バス停から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
藩政時代から300年以上続く「近江町市場」は、約170もの店舗が並ぶ金沢市民の台所。魚や野菜などの生鮮食品や惣菜、漬物などさまざまな品物が手に入ります。コロッケや海鮮類の串焼きなど、食べ歩きも楽しいスポットで観光客からも人気となっています。
金沢といえば新鮮な魚介類もぜひ味わいたいところですが、ここなら海鮮丼やお寿司を味わえるお店もあります。石川県のカニ漁が解禁になる毎年11月6日以降は、店頭にもカニが並び、お土産として購入可能。
<基本情報>
住所:石川県金沢市上近江町50
アクセス:
JR金沢駅から徒歩12分
「武蔵ヶ辻・近江町市場」バス停下車
公式サイト(外部リンク)
「金沢21世紀美術館」は“新しい文化の創造”と“新たなまちの賑わいの創出”を目的に創設された美術館。国内外の著名なアーティストが独自の個性を生かした作品を展示していて、大人から子供まで楽しむことができます。
有名な『スイミング・プール』はアルゼンチン出身、レアンドロ・エルリッヒの作品です。光庭のひとつに設置されたプールは上から見下ろすことも、内部から観賞することも可能(入場には専用サイトからの予約が必要です)。屋外交流ゾーンは無料で22時まで利用できるので、気軽に訪れてみるのもいいですね。
<基本情報>
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
電話番号:076-220-2800
アクセス:「広坂・21世紀美術館」バス停下車
公式サイト(外部リンク)
金沢の繁華街・香林坊の近くにある「長町武家屋敷跡」もぜひとも訪れたい観光スポット。昔ながらの土塀や石畳の小路が残り、藩政時代には豪壮な武家屋敷が立ち並んでいたエリアで、昔と変わらない風情と情緒を感じさせます。
長町武家屋敷跡の土塀沿いを流れる大野庄用水は金沢で最も古い用水で、人々の生活を支えてきました。唯一、一般公開されている武家屋敷跡野村家などが見どころですが、のんびり散策するだけでも楽しいスポットです。
<基本情報>
住所:石川県金沢市長町
アクセス:「香林坊」バス停から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
寒い冬が終わり、徐々に暖かくなる春は街歩きに最適な季節。梅や桜、ツツジ、カキツバタなど花の名所もたくさんあります。兼六園や犀川河畔、浅野川大橋周辺から眺める主計町茶屋街の桜並木など、桜の美しいビュースポットを歩くのも春ならでは。兼六園では、桜の開花に合わせて期間限定ライトアップを実施していて、夜桜鑑賞を楽しめますが、まだまだ夜は冷え込むことが多いので、調節しやすい上着を持参するといいでしょう。
浅野川の中に、たくさんのこいのぼりを流す「浅野川鯉流し」や「兼六園開園記念」は毎年ゴールデンウィーク頃に開催されます。
毎年6月に開催される「金沢百万石まつり」は金沢市最大のお祭り。豪華絢爛な百万石行列をメインイベントにした初夏の一大イベントです。7月末に催される北國花火大会や「白鳥路ホタル観賞の夕べ」、「金沢城・兼六園四季物語 夏の段(ホタル観賞会)」などのイベントも開催されます。
6月中旬〜7月中旬に花菖蒲やアジサイが見ごろを迎える卯辰山花菖蒲園は、高台から金沢市街を一望できる眺望も抜群のスポットです。金沢では毎年7月1日を「氷室の日」として氷室まんじゅうを食べる習慣があり、毎年7月1日には金沢市内の老舗和菓子店などで購入することができます。
兼六園や金沢城公園の木々が色づく秋も人気の季節。紅葉を眺めながら庭園でお抹茶をいただくというのも風情がありますね。緑の多い金沢の街では、いたるところで紅葉を楽しめます。写真の市役所前と金沢城公園玉泉院丸口を結ぶ「アメリカ楓通り」をはじめ、「本多の森」や「美術の小径・緑の小径」など見どころが点在しています。
街中にJAZZが流れる「金沢JAZZ STREET」や3つの茶屋街の芸妓が一堂に会し、伝統芸を披露する「金沢おどり」、「金沢城・兼六園四季物語 秋の段(ライトアップ)」などイベントも豊富です。
例年11月6日には、ズワイガニの漁が解禁となります。石川県内で水揚げされるズワイガニ「加能ガニ」、能登のかきや寒ブリ、のどぐろが冬に旬を迎えるため、グルメを目的に旅行されるのが最も多いのがこの季節です。名物の金沢おでんも寒い冬にいただくのが最高!
雪の重みで枝が折れないようにする兼六園の雪吊りや長町武家屋敷跡での土塀にわらでできた薦(こも)が掛けられる風景も冬の風物詩。近年は暖冬の影響で雪の降る時期は限られますが、雪の降り積もった冬の金沢も情緒があります。
ドライブ旅行でぜひとも訪れたいのが、金沢から車で40分ほどの「千里浜なぎさドライブウェイ」。羽咋市千里浜から羽咋郡宝達志水町今浜にかけてドライブを楽しむことができる海岸道路で、国内で唯一、砂浜の波打ち際を走ることができるのです。レンタカーを利用するなら、レンタカー付フリープランを活用するのがおすすめです。
金沢で人気のアクティビティといえば、着物・浴衣のレンタル。風情ある金沢の街並みには和装がよく映えます。路地裏の静かな町屋での茶の湯と和しぐさ体験に着物レンタルが付いたプランもありますよ。伝統工芸である加賀友禅染物体験では、自分でハンカチに絵付けをして作家気分を味わうことも。
金沢から能登半島の美しい海沿いをドライブした先にある自然に囲まれた工房では、電動ろくろでオリジナルの作品を作れる陶芸体験が可能。
新鮮な魚介類が魅力の金沢。石川県内でとれる加能ガニは冬の味覚の王様ですが、そのほかにものどぐろや寒ブリなど、旬の魚を回転すし店や海鮮丼で味わえます。地元で採れた加賀野菜や海鮮類を具材に使った「金沢おでん」も有名で、ズワイガニの雌・香箱(こうばこ)ガニをおでん種にしたカニ面も人気。ちょっと贅沢をするなら料亭で提供される伝統的な加賀料理を味わってみても。
ご当地料理のハントンライスは香林坊近くのグリルオーツカが元祖といわれています。生産量が日本一の金箔を使った金箔ソフトクリームも豪華!
加賀百万石の城下町として栄えた金沢は今も伝統と歴史が息づいていて、加賀友禅や九谷焼、金沢箔などの伝統工芸品がお土産にピッタリ。加賀手まりや加賀八幡起き上がりをお部屋のインテリアに飾るのも素敵です。
中田屋の「きんつば」や金澤福うさぎの「福うさぎ」は金沢の名産品。老舗和菓子店の石川屋本舗の「かいちん」は、おはじきのようなカラフルな見た目が女子に喜ばれること間違いなし。お土産を購入するなら、JR金沢駅直結の「金沢百番街あんと」が便利でおすすめです。
東京から金沢へ北陸新幹線・飛行機を利用した場合の所要時間例はこちら。
<新幹線(かがやき利用)>
東京駅〜金沢駅・・・約2時間30分
<飛行機>
羽田〜小松空港・・・約1時間10分(ANA・JAL)
小松空港は小松市に位置するため、金沢駅まではリムジンバスで約40分かかります。飛行機は搭乗までの手続きにも時間がかかるため、総合的に検討して交通手段を決めるといいでしょう。
金沢市内は金沢城公園を中心に見どころがまとまっているので車なしでも、十分観光を楽しめます。城下まち金沢周遊バスや路線バスを上手に利用して観光を楽しみましょう。
風情ある街並みに四季折々の景色が魅力の金沢。どの季節に訪れても楽しい旅行となるはずです。
金沢旅行には各旅行会社が販売している、往復の交通手段と宿泊がセットになったフリープランを活用するのがおすすめ。短い日程で効率よく観光できる、日帰りツアーも人気です。ぜひ記事を参考に、金沢旅行の計画を立ててくださいね。
令和6年元旦に起こった能登半島地震、9月に発生した豪雨によって、甚大な被害を受けた能登地域。同じ石川県内にある金沢市内では、能登復興を支援するさまざまなイベントや取組みを行っています。
(文:Yoko Anders)
2024年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/6更新)
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