近年、アウトドアレジャーとして絶大な人気を誇る「グランピング」。しかし、「グランピングとは一体何?」「従来のキャンプとどう違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなグランピングの基本から、キャンプとの決定的な違いまで、今さら聞けない基礎知識を徹底的に解説します。グランピング施設が増えた今こそ、快適なアウトドア体験を始める絶好の機会です!
グランピングとは、英語で“魅力的な、華やかな”などを意味する「Glamorous (グラマラス)」と「Camping (キャンピング)」を組み合わせた造語です。その名の通り、「豪華で快適なキャンプ」を意味し、手ぶらで気軽にアウトドア体験を楽しめる新しいスタイルとして注目されています。
グランピング施設ではキャンプ用品や食材・食事などがあらかじめ用意されているため、初心者でも安心して、気軽に豪華なキャンプを楽しむことができます。
グランピングとキャンプの決定的な違い
グランピングと従来のキャンプは、どちらも自然の中で過ごすアウトドア体験ですが、その内容は大きく異なります。主な違いは「準備の手間」「快適性」「食事」「設備」の4点です。
【準備の手間】
キャンプ:テントや寝袋、調理器具、食材など、必要な物を全て持参し、テントの設営や食事の準備・片付けも自分で行うのが一般的です。キャンプ用品のレンタルや整った設備がある場所もありますが、初心者にはハードルが高いと感じることも少なくありません。
グランピング:テントの設営は不要で、ほとんどの道具があらかじめ用意されています。手ぶらで訪れることができ、到着したらすぐに自由な時間を楽しめます。
【快適性】
キャンプ:寝袋での就寝や、簡易的なトイレ・シャワーなど、自然に近い分、快適性は限定的です。
グランピング:テント内にはベッドやソファ、エアコンが完備され、ホテル並みの快適さを提供します。シャワーやトイレも清潔で快適なものが利用可能です。施設によっては、温泉やプールが併設されている場所もあります。
【食事】
キャンプ:食材の準備から調理まで全て自分で行うのが基本です。火起こしや調理スキルが求められます。
グランピング:食事の準備から調理まですべて施設におまかせ、または食材や器具は用意してもらい調理は自分で行うなど、多様なプランがあります。豪華なアウトドア料理のケータリングや、地元の食材を活かしたグルメを楽しめる施設も多く、食事の心配なくアウトドアを満喫できます。
【設備】
キャンプ:最低限の設備(炊事場、トイレなど)が中心で、場所によっては電気や水道がない場合もあります。
グランピング:テントやコテージ、トレーラーハウスといった宿泊タイプの他、敷地内に温泉、アスレチック、収穫体験ができる農園などが用意されている施設もあり、滞在中に様々なアクティビティを楽しめます。
このように、キャンプが「自然の中で自力で生活する体験」であるのに対し、グランピングは「豪華な設備とサービスで、手軽に快適なアウトドア体験を楽しむ」という点で大きく異なります。初心者が不便、難しいと感じるポイントをサポートしてもらえるのが、グランピングの大きな魅力なのです。
設備やサービス内容は宿泊プランや施設によって異なるので、必ず公式サイト等で確認しましょう。
グランピング施設で一番よく見られるのは、こちらのテントタイプです。室内には寝袋ではなくベッド、ソファやテレビがあったりエアコン完備だったりと、テントと言えどかなり快適!テントの外に日差しや雨をよけるタープが張られていたり、ハンモックがあったりと、各施設で趣向を凝らしたつくりになっています。
トレーラーハウスに泊まるグランピングも人気!テントと違い壁が厚いので、より居住性は高くなります。内部はリビング、キッチン、バストイレとコンパクトながら設備は充実。
なお、キャンピングカーとトレーラーハウスは異なります。トレーラーハウスは車でけん引して移動するタイプで、運転スペースがない分居住空間が広く取られています。
キャンプ気分も味わいたい、でもやっぱり屋内で寝泊まりしたい。そんな方にはコテージタイプがおすすめ。1棟をグループで貸し切って利用します。コテージ内にキッチンやお風呂、トイレなどがあり、リビングと寝室が分かれているので快適に過ごせるだけでなく、コテージの屋外デッキで食事をするなど、キャンプ気分も充分味わうことが可能。収容人数は6〜8人の施設が多いため、グループ旅行にピッタリです。
グランピング施設の雰囲気を大体掴んでいただいたところで、どのように過ごすか、おおよそのイメージをご紹介します。(※滞在の一例です)
到着したらまずは受付でチェックインし、滞在中の注意事項や設備の利用方法などの説明を受けます。テントを張る手間がないので、ここからは自由時間!自然いっぱいの敷地内を散策したり、アクティビティに参加したり、川や海で遊んだり、思い思いの時間を過ごします。
食事の準備から調理まで全ておまかせ、食材や器具は用意してもらって調理は自分で、など、施設や宿泊プランによって食事内容が選べます。バーベキューの前にスタッフに焼き方のレクチャーを受けられるプランを選べば、失敗なしでキャンプ気分も満喫できますね!もちろん後片付けもスタッフにおまかせです。
夕食後は焚火を囲んでお酒を飲んだり、星空観賞をしたりして夜の時間を楽しみます。シャワーを浴びたらパジャマに着替え、歯みがきをしてふかふかのベッドでおやすみなさい。
朝ごはん付の宿泊プランにしていれば、早起きして準備する必要もありません。チェックアウト時間まで散歩をしたり虫探しをしたり、最後の時間を楽しみましょう。
テントや寝袋など荷物を持ち運ぶ必要がないので、身軽で行けるのがグランピングのメリット。チェックアウト後に近隣の観光スポットに立ち寄ってから帰宅するのもいいですね。
キャンプ場を利用する場合は、入場料、テント設置料などが必要で、そのほかに駐車料金、調理器具の使用料など、使う分だけお金が加算されます。また、食材費も必要です。
グランピングはホテルと同じような料金体系なので、基本的には予約時に選択した宿泊プランの料金以外はかかりません。素泊まりは安く、食事をつけたりテント、コテージなど宿泊タイプのグレードを上げると料金はアップ。
キャンプ場を利用する場合は宿泊人数で料金を割ることを考えると、グループでの宿泊ならグランピングよりかなり安く済ませることができます。ただし料金があらかじめ決まっていること、キャンプ用品を購入する必要がないこと、そして初心者でも安心して利用できることを考えると、決して高すぎるというわけでもありません。
特にカップルや少人数の女子旅なら、断然グランピングがおすすめです!
グランピングを楽しみたいけど場所が遠い、もう少し手軽に楽しみたい、という方はホテルでグランピングを楽しむ方法も!ホテルの敷地内に設置されたテントに宿泊するプラン、通常の客室に泊まるプランにキャンプ飯やアウトドア体験が含まれるなど、ホテルによってさまざまなグランピング体験プランが用意されています。
短い休みでグランピング体験したいなら、日帰りプランがおすすめ。お昼ごろから夕方、または夜まで利用できるプランが用意されている施設もあります。施設の利用とバーベキューなどの食事がセットになっていて、当然宿泊するよりお値打ちなので手軽に体験できますね。
ワンちゃんを自然の中で遊ばせたい!という方は、ペット同伴OKのグランピング施設を利用してみては?宿泊するサイトが柵で仕切られた“ドッグフリーサイト”のある施設を選べば、自分のエリア内で愛犬をノーリードで遊ばせることができます!ワンちゃん用のシャワーやトイレなどが用意されているところもありますよ。
キャンプ愛好家の方はどの季節でもキャンプを楽しみますが、初心者が冬にグランピングを楽しむことはできるのでしょうか?
コテージやトレーラーハウスなら暖房がバッチリ効いているので心配いりません。暖炉の暖かさを体験できるのは、冬グランピングだけの特権ですね。エアコンが設置されていればテント泊でも問題なし!
空気が澄んで星がキレイに見える冬は、天体観測に絶好のシーズン。施設によっては雪の中をトレッキングするツアーなど、冬を楽しむアクティビティを用意していることも!他の季節に比べて虫が少ないので虫嫌いの人でも利用しやすく、施設によっては利用客の少ない冬は宿泊費が安く設定されていることもありますよ。
手軽にキャンプ気分が味わえるグランピングは、小さい子供がいても安心して楽しめるのが◎ キャンプを始める前の予行練習にもいいですね。オシャレな施設が多いので、女子旅にもピッタリ!
おすすめのグランピング施設をまとめたので、ぜひ以下のリンクからチェックしてくださいね。
2025年9月現在の情報です。本記事はグランピングの概要を説明したものです。施設、宿泊プランによって内容は異なるため、宿泊先の公式サイト等を必ずご確認ください。
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