ギリシャではどこに泊まる?定番観光地とホテルの特徴をご紹介

ギリシャではどこに泊まる?定番観光地とホテルの特徴をご紹介

更新日:2020/06/25 08:48

澁澤 りべかのプロフィール写真 澁澤 りべか 西洋史ブロガー

オリンピックと民主政治の発祥地ギリシャ。古代アテネの栄光を今に伝えるパルテノン神殿や、神秘の空中修道院メテオラ、そしてエーゲ海を見下ろす白壁の建物が美しいサントリーニ島…。これらの人気スポットを満喫するにはどこに泊まるべき?ギリシャの宿泊施設の特徴をご紹介します。

ギリシャの観光エリアと宿泊施設の特徴

ギリシャはバルカン半島南部からペロポネソス半島に至る本土と、東のエーゲ海に浮かぶクレタ島、サントリーニ島などの島々、また西のイオニア海に浮かぶイオニア諸島などから成ります。

日本人に人気の観光地は、バルカン半島のメテオラ、古代の神託で有名なデルフォイ遺跡、アッティカ地方にある首都アテネ、ペロポネソス半島にあるオリンピア遺跡、エーゲ海のクレタ島、サントリーニ島、ミコノス島、パトモス島、ロードス島などです。

ギリシャの観光エリアと宿泊施設の特徴

写真:澁澤 りべか

観光大国だけあって、ギリシャには超高級ホテルから家族経営のペンション、そしてバックパッカーや長期滞在者向けの安宿まで各種そろっています。

「HOTEL」と名の付くものは1〜5つ星のランクに分かれています。またギリシャには伝統家屋を改装した「トラディショナル・セトルメンツ」と呼ばれるものがあり、近代的な便利さよりも雰囲気を重視する人におすすめです。観光客の多い夏場はどのタイプの宿泊施設もすぐに満室になりますので早めの予約を。

ここではアテネのアクロポリス、メテオラ、エーゲ海クルーズ、サントリーニ島について、宿泊に関するポイントや注意点などを紹介していきます。

アクロポリスへ行くなら

古代アテネの政治の中心だったアクロポリスとそこにそびえたつパルテノン神殿は、今もギリシアのシンボル。アクロポリスへ行くのに便利なのは…

1、プラカ地区
アクロポリスの北東のふもと一帯、エルムー通りとアマリアス大通りに囲まれたアテネ観光のメインエリアがプラカ地区です。19世紀の建物がそのまま土産もの店やタベルナ(食堂)になっていて、ホテルも多く観光に大変便利。アクロポリスの入口までお店をのぞきながらぶらぶら歩いていくのもいいでしょう。

アクロポリスへ行くなら

写真:澁澤 りべか

2、モナスティラキ広場周辺

広場からは真正面にアクロポリスが見え、古代アゴラやハドリアヌスの図書館、ローマン・アゴラなどの遺跡に近いのも魅力。地下鉄1号線と3号線の駅がありシンタグマ広場へも1駅。土産店や飲食店も多く遅くまで賑わいますが、スリや押し売りなどの詐欺には注意が必要です。

3、シンタグマ広場周辺

プラカ地区の北東の角にあるシンタグマ広場は、すぐそばに衛兵交替で有名な「無名戦士の墓」があるアテネ観光の拠点。空港バスも発着しているので、スーツケースを持って石畳のでこぼこ道を移動したくない方におすすめ。地下鉄2号線と3号線の駅がありアクロポリスの最寄り駅アクロポリまで1駅です。ただしアクロポリ駅からアクロポリスの入口までは600メートルほどあるので、ホテルの場所によっては地下鉄に乗らずプラカ地区を通って直接アクロポリスを目指す方がよいでしょう。

アクロポリスへ行くなら

写真:澁澤 りべか

ギリシャは比較的治安の良い国ですが、近年は移民によるスリや強盗が増加しつつあります。陽が落ちてから細い路地を通らないと帰れないような立地のホテルは避け、なるべく大通りに面したホテルを選びましょう。特にオモニア広場周辺やピレウス港近くでは、暗い路地に入らないようにしてください。

メテオラへ行くなら

ギリシャ本土中央部、テッサリア地方にある世界遺産メテオラ(中空に浮く、の意)。400メートルほどの奇岩の上にあるビザンツ帝国時代の修道院群は、その景観の特異さだけでなく内部のフレスコ画やイコンも必見です。

メテオラ観光の拠点となる町はカランバカ。アテネのラリサ駅からカランバカまでは列車で約5時間です。アテネから日帰りもできますが、滞在時間や体力を考えるとカランバカに1〜2泊する方がよいでしょう。メテオラには宿泊施設がありませんので、修道院へはカランバカからバスを利用してください。

メテオラへ行くなら

提供元:photo-AC

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カランバカ駅から北へ200メートルほど歩くと東西にのびる「トリカロン通り(Trikalon Street)」に出ます。ホテルの多くはこの通りの周辺にありランクも様々です。ホテルの部屋によっては窓からメテオラの奇岩群が見えますので、予約の際に確認してみてください。

エーゲ海クルーズをするなら

エーゲ海クルーズをするなら

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エーゲ海クルーズにはアテネから日帰りのミニクルーズと、3〜4泊かけて少し離れた島々を観光するものがあります。

●ミニクルーズ…アテネ近郊のトロカデロ港またはピレウス港を発着。サロニコス湾の3つの小島(イドラ島、ポロス島、エギナ島)をめぐります。それぞれの島で下船・散策。所要12時間程度。

ミニクルーズはツアーに組み込まれていることが多いですが、個人の場合もアテネ市内に宿泊していれば問題ありません。アテネ市内の指定場所から港までの送迎がクルーズ参加費に含まれています。

●3泊〜4泊クルーズ…日数に応じて、ミコノス島、トルコのクシャダス、パトモス島、ロードス島、クレタ島、サントリーニ島のうちのいずれか、または全てをめぐります。こちらもアテネ近郊発着で港までの送迎込みなので、アテネ市内に宿泊していれば問題ありません。

サントリーニ島へ行くなら

幻の大陸アトランティスの伝説が残るサントリーニ島(正式にはティラ島)。キクラデス諸島の南端にあるこの三日月型の島は、白壁の建物が岩肌にはりつくように連なる風景が有名で、ロマンティックなホテルも多く特にハネムーナーに人気です。

ホテルはプール付きリゾートからリーズナブルなプチホテル、キッチン付きまで様々。中でも断崖絶壁に横穴を掘って作られた伝統的なキクラデス様式の洞窟ホテルが人気。白壁、青いドア、丸みのある角、箱型などがその特徴。バルコニーからエーゲ海が見えるホテルもあります。宿泊施設が集中しているのは島の北部イアと西部フィラです。

サントリーニ島へ行くなら

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1、北部の町イア

エーゲ海をバックに白い建物が崖にはりつき、所々に青い丸屋根(ブルードーム)が見えるサントリーニ島の典型的な街並みはイアの風景。岬の展望台はサンセットスポットとしても有名です。

2、中心都市フィラと近郊のフィロステファニ

空港が島の東側にあるのに対し、サントリーニ島の海の玄関口となるのが西部のフィラ。オールドポート(港)と崖の上の町を往復するロバタクシーが人気。ホテルの数も充実しています。

フィラから北へ徒歩15分程度で行けるフィロステファニの町にもホテルがたくさんあり、団体客が来ないのでフィラよりも静かで落ち着いた雰囲気があります。

サントリーニ島へ行くなら

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最後に注意点です。眺めのよい断崖絶壁のホテルは車(タクシー)が通れないところにありタクシーはかなり手前で降ろされます。またスーツケースを持って砂利道や急な石段の上り下りをしなければならないので足元にはくれぐれも気を付けてください。断崖ホテルは高所恐怖症の方にはおすすめできません。

さらに洞窟ホテルはどれも真っ白で似たような外観なので見分けがつきません。近くまで来ているはずなのに、どれが自分の泊まるホテルかわからず迷う、なんてこともあります。特に暗くなってからは要注意。ホテルによっては空港まで迎えにきてくれますので相談してみましょう。

ギリシャでは観光地近くのホテルに泊まるのが◎!

ギリシャは古代遺跡の見学だけでなく、奇岩怪石や断崖絶壁を利用した建造物も魅力ですね。アクロポリス、メテオラ、サントリーニは長い石段を登ったり、起伏の激しい道を歩いたりと体力を使います。なるべく観光地に近いホテルをとり休養もしっかり取りましょう。健康を保って最後まで楽しい旅を!

2020年6月現在の情報です。本記事は概要を説明したものとなります。

掲載内容は執筆時点のものです。

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