海外旅行保険はよく知られていますが、国内においても日帰り旅行から加入できる国内旅行保険があることをご存知ですか?
1泊2日で保険料100円台からのものや、キャンセル料を補う保険など様々なリスクに合わせたプランがあるのです。
健康保険だけじゃダメ?保険料を支払うだけの利点はあるのか?そういった疑問にお答えしながら、国内旅行保険の基本やメリット、加入時に気をつけるポイントなどをご紹介します。
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https://www.photo-ac.comたった一日の国内旅行であっても、慣れない場所での観光や移動は普段とは周りが違うように見え、思わぬ事故に遭う可能性もあります。
国内旅行保険とは旅行や出張の日数に合わせて保険料を支払い、その期間中に発生したケガの治療などに保険金が支払われる掛け捨ての保険です。
格安の保険料で誰にでも入りやすいプランであったり、家族やグループ旅行向けに1契約で10人まで加入できたりと保険会社ごとに特徴は様々。加入の際は数社の補償内容やプランを比較した方が選びやすいでしょう。
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https://pixabay.com/ja/では、そのポイントになる補償内容について見ていきましょう。国内旅行保険のどのプランにも共通している主契約は以下の3つになります。
・死亡・後遺障害
旅行中のケガが原因で死亡した場合、または後遺障害が生じた時に支払われる。
・入院・手術
旅行中のケガにより必要となった入院・手術にかかる費用を補償する。
・通院
旅行先でのケガが原因で通院が必要となった場合、その費用を補償する。
お気づきかも知れませんが、国内旅行保険においては傷害に対する補償が中心で、疾病(病気)が原因でかかる治療費等は基本的に対象外になります。
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https://pixabay.com/ja/主契約の他に、以下のような特約があります。特約は保険会社によって扱い方が様々。基本補償として最初からセットプランに含まれていたり、希望であればオプションとしてプラスできたり、あるいは特約自体を用意していないところもあります。
・個人賠償責任
ホテルの備品やお土産店の商品などを誤って壊してしまった時などの弁償金に充当される。
・携行品損害
旅行中、うっかりカメラを落下させてしまった時の修理代などを補うためのもの。
・救援者費用
ケガで病院に運ばれたとき、現地へ家族を呼び寄せるための交通費などを補償。
・航空機遅延・欠航・着陸地変更費用
台風などの悪天候で帰りの飛行機が欠航した場合などに、滞在先でさらに必要となった延泊分の料金などを定額で補償。
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https://www.photo-ac.com国内旅行保険の概要を押さえたところで、今回のテーマで1番気になる「国内旅行なのにわざわざ保険は入るべきか?」という疑問について見ていきましょう。
・国や会社の健康保険に入っているだけじゃダメ?
確かに軽いケガなどであれば法外な医療費を請求されることもないので、健康保険でも十分です。しかし滞在先付近の病院に運ばれ、手術や長期の入院が必要となるくらいの大きなケガとなれば、膨大な医療費とともに家族を現地へ呼ぶ費用もかかります。
ウィンタースポーツをするなど普段よりもケガのリスクが高くなる旅行であれば、国内旅行保険をプラスして手厚く準備しておいた方が、旅行に行く本人だけではなく家族も安心できます。
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https://www.photo-ac.com・加入済みの医療保険や傷害保険では足りない?
既に傷害保険等に加入済みであれば、ケガに対しての医療費はカバーできます。しかし国内旅行保険には個人賠償責任、救援者費用、携行品損害等の補償があります。
子供がまだ小さくてホテルや旅館の高価な花瓶などを倒してしまう心配がある、大切なカメラを一式持っていく…など、旅行となると身体に関わること以外にも特有のリスクが増えます。自分の持ち物、行き先、同行者に合わせて必要な補償を検討してみてはいかがでしょう?
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https://pixabay.com/ja/・クレジットカードの国内旅行保険が付帯されているから大丈夫!
そう思っている方も一度ご確認いただきたいのが、その付帯条件。クレジットカードの保険には、そのカードを所持しているだけで保険が適用される「自動付帯」と、事前に旅費をカード払いしていること条件とする「利用付帯」の2種類があります。まずはこの条件をクリアしなくてはいけません。
そしてもう1つ重要なのが補償内容。死亡・後遺障害のみが付いていて、肝心の傷害治療費用が抜けているというものが結構多いです。
ゴールドカードだから手厚いはず!と思い込まず、ご自身のクレジットカードの保険について一度しっかりチェックしてみましょう。
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https://www.photo-ac.comでは実際に国内旅行保険はどこで申し込めるか?加入方法について見ていきましょう。
・旅行代理店
旅行の手配と同時にカウンターで申し込めるのでとにかく楽チン。保険に加入していることを旅行会社が把握できるので、旅行の日程変更した時などには保険の変更漏れも防げる。
・保険会社
保険会社の窓口へ赴く必要はありますが、見積もりを出してもらったり、内容を詳しく聞いたり、しっかり相談した上で申し込める。
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https://pixabay.com/ja/・インターネット
数社のプランを比較しながら、スマホやパソコンからネット申込みができ、支払いもカードやコンビニ払いができるので忙しい方にも申し込みやすい方法。出発前日や当日にやっぱり契約したい!となった際、オンライン契約であれば間に合うプランも。
・郵送
インターネット端末がない、近所に保険を申し込める窓口がないといった場合は、旅行会社や保険会社からパンフレットを取り寄せて郵送で申込書を送付して加入できる。
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https://pixabay.com/ja/国内旅行保険に加入する際は以下のことに気を付けましょう。
・年齢制限がある
18歳以上なら加入可能、70歳以上は加入できない、年齢制限なしなど、保険会社によって対象年齢にかなりバラツキがあります。子供や高齢者が同伴する場合は、その保険会社が設定している年齢制限をクリアしているかを最初に確認しましょう。
・補償対象外になるスポーツ等がある
ピッケルなどの登山用具を使用する山岳登はん、スカイダイビングなどの危険なスポーツ中の事故は補償の対象外、もしくは保険の加入自体ができない場合も。
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https://pixabay.com/ja/・地震、津波災害は補償対象外
旅行先で起きた地震や噴火、またそれに伴い発生した津波により死亡やケガをした場合は補償の対象外に。
・人から借りたものは携行品損害の対象外
あくまでも被保険者の所有物のみ保険が適用されるので、会社から貸与されているパソコン、他人から借りたスーツケースやカメラなどは対象外になります。また偶然の事故による損害であることが条件なので、置き忘れや紛失も対象外。
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https://www.photo-ac.com・レンタカーの保険はレンタル会社で
レンタカーの使用や管理に起因する賠償責任は対象外に。レンタカーに特化した保険についてはレンタル会社で加入した方が安心です。
・加入済の保険内容と重複していないか
賠償責任や携行品損害の補償については各家庭で加入している火災保険等で、また出張の場合は勤め先が法人契約している保険でカバーできる場合もあります。保険料を無駄にしないためにも、既に加入済みである保険内容を確認してから国内旅行保険のプランを選びましょう。
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https://www.photo-ac.com身体や持ち物に関わる旅行保険の他に、旅行の取消料を補償をしてくれる「キャンセル保険」というものもあります。
本人や家族の急な病気、ケガでやむを得ず旅行をキャンセルするという可能性は、誰にでもあること。実際に出発間際のキャンセルとなると、高額のキャンセル料まで発生し、大きな痛手に。そんな状況を救ってくれるのがキャンセル補償です。ツアー、航空券、ホテルのキャンセル料が保険金として戻ってくるので、次の旅行へ旅費を振り替えることができます。
まだ子供が小さくていつ熱を出すかわからない、持病を抱えた家族が同居しているという方など、少しでもキャンセルの心配がある方におすすめです。
詳しい条件などは、下のリンクからチェックしてくださいね。
国内旅行保険の保険料はそれほど高いものではありません。自分や家族、同行者に起こりうるリスクを考えて加入しておくと、万が一の時に大きな助けになります。保険料の値段だけで選ぶのではなく、補償内容もきちんと確認した上で自分に合った保険プランを選びましょう。
2020年5月現在の情報です。保険料、補償プラン、加入条件等は各保険会社によって異なります。詳細は各社HPにてご確認ください。
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(2025/1/15更新)
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