新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界中の人たちが外出の自粛を余儀なくされています。
そこでLINEトラベルjp 編集部では、世界各国に住むナビゲーターに現在の状況をインタビュー。今回はフランス在住の鶴見ゆうこさんに、現在のフランスの様子、“おうち時間”の過ごし方、落ち着いたらぜひ訪れてほしいスポットを伺いました。
※インタビューは2020年4月28日に行われたものです。
――お住まいの都市はどこですか?
鶴見さん:パリ近郊に住んでいます。
――4月28日(インタビュー時)現在、お住まいの国・都市の状況はいかがでしょうか?
鶴見さん:3月17日からロックダウン(都市の封鎖や強制的な外出禁止などの措置)中で、5月11日から段階的に解除される予定です。
外出証明書を携帯した上で、リモートワークできない仕事の通勤、仕事上もしくは日常生活に必要不可欠な買い物、法的機関からの招集、至急の治療のために医療機関を受診することなど、生活する上で必要な外出はできます。ほかに自宅から半径1km圏内で1時間以内の外出も許可されていますが、家族以外での2人以上の行動はできません。このほかの外出はすべて禁止となっています。
提供元:Pixabay
https://pixabay.com/ja/――どんなお店が、どのような状況で営業していますか?
鶴見さん:生活必需品を販売しているお店のみ時短営業していて、それ以外の店舗はすべてクローズしています。
――“ステイホーム”について、国や自治体からはどのようなアナウンスがありますか?
鶴見さん:フランスは全国統一で“ステイホーム”となっており、政府からのアナウンスに従っています。マクロン大統領もしくはフィリップ首相がテレビやラジオを通じて、国民に具体的にアナウンスします。
――困っていること、苦労していることを教えてください。
鶴見さん:買い物は週に1度程度にしているのですが、その際に買いたいものが売り切れているとつらいです。外出禁止令が出た初期は、トイレットペーパー、パスタ類がよく売り切れていました。現在は小麦粉とハンドソープが売り切れていて、なかなか入手できません。
――お住まいの国や都市ならではの“おうち時間”の過ごし方を教えてください。
鶴見さん:フランスは食の国ですので、食に関する“おうち時間”を2つご紹介しますね。
フランスは「アペロ」と呼ばれる、食事の前にお酒とつまみでひとときを楽しむ習慣があります。普段は、金曜日と週末の夜くらいだけだったのが、ほぼ毎日になっている家庭も多いようです。
それと、小麦粉が売り切れになっていることからもわかるように、お菓子作りが盛んになっています。スーパーではお菓子の型も品薄になっていました。
提供元:LINEトラベルjp ナビゲーター 鶴見 ゆうこ
https://www.travel.co.jp/guide/navigtr/1162/――ご自身はどのような“おうち時間”を過ごされていますか?
鶴見さん:普段忙しい時にはなかなかできない、時間のかかるレシピにチャレンジしたり、子供達と一緒にお菓子を作ったりしています。
外出禁止令以降に、有名シェフが自宅から中継で本日の夕食を作るという番組がスタートして、その番組で観たレシピも試しています。
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https://pixabay.com/ja/――日本の読者にむけて「落ち着いたらぜひ訪れてほしいスポット」をご紹介ください。
鶴見さん:しばらくはあまり「密」にならない場所がいいと思いますので、フランス全体であれば、「モンサンミッシェル」です。周りに広がる海と砂浜に感動しますよ。
パリ限定であれば「ロダン美術館」ですね。美しい庭園に点在するロダンの彫刻が素敵です。
現在、世界中の人たちがコロナウイルス感染拡大を防ぐために「ステイホーム」をしています。外に出られず退屈だったり、ストレスが溜まったりする日々が続きますが、大掃除や料理など、自宅にいる時間が増えたからこそじっくり取り組めることもあります。さまざまな工夫でおうち時間を楽しく過ごしましょう。
1日でも早く旅行ができる日常に戻りますように。
※2020年4月現在の情報です。写真は一部イメージです。
この記事を書いたナビゲーター
トラベルjp 編集部
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