北海道へ行くなら何泊必要?エリア別おすすめ旅行日数

北海道へ行くなら何泊必要?エリア別おすすめ旅行日数

更新日:2020/05/26 13:49

木内 つばめのプロフィール写真 木内 つばめ 子連れ海外トラベラー、海外旅育応援ブロガー

幅広いジャンルのグルメが一同に揃う札幌、圧巻の花畑が魅了する美瑛、ダイナミックな自然の知床など、魅力溢れる場所が数多くある北海道。札幌と函館の2都市を1泊で…と考えても、その距離なんと約250キロ!北海道旅行は上手にプランを立てないと移動だけで終わってしまいます。

今回は北海道の各エリアごとのおすすめ旅行日数や、一周ドライブする場合にはどのくらい滞在すべきかなど、モデルコースと共にご紹介します。

北海道へのアクセス方法、位置関係をチェック

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まずは北海道へのアクセス方法をおさらいしましょう。

・空路
道内には大小さまざまな規模の空港が点在しており、利用客の多い順に代表的な空港をあげると新千歳空港(札幌)、函館空港、旭川空港がメジャー。新千歳空港は羽田や成田に限らず各地からの就航便があるマンモス空港。フライト時間は羽田−新千歳で約1時間30分。福岡−新千歳で約2時間20分。

・鉄路
2016年に北海道新幹線が開通。2020年現在は新青森駅から新函館北斗までが開通しており、所要時間は約1時間。2030年度末に札幌までの開通を目指して工事中です。なお、人気だったカシオペアや北斗星など寝台列車の定期運行は廃止になりました。

・フェリー
茨城・大洗−苫小牧(約18時間前後)、青森・八戸−室蘭(約7時間)、新潟−小樽(約16時間)などいくつか航路があります。

北海道へのアクセス方法、位置関係をチェック

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続いて北海道の主要都市や観光地の位置関係を確認しましょう。北海道の最北端の稚内から最南端の函館までの距離は、東京から岡山までの距離と同じくらい。近隣のスポットを寄せ集めたエリアごとに旅行する、というのが一般的です。

・札幌・小樽
道央エリアにあり、北海道旅行の登竜門的な場所。新千歳空港から札幌まではJR快速で約30分。札幌から小樽までも快速で約30分。

・旭川・富良野・美瑛(札幌から車で約2〜3時間)
北海道の真ん中を縦に走る人気観光エリア。旭川空港から車で北上すると約30分ほどで旭川市内へ。空港から南下すると約15分で美瑛、富良野へは約1時間ほどかかります。

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・函館(札幌から車で約4時間)
北海道最南端の観光都市。函館空港から市内へは車で20分程度。

・知床(札幌から車で約8時間)
最東端にあり、世界遺産でも知られる知床半島。最寄りの女満別空港からは車で約2時間。

地図で見る以上に観光地同士が離れているのがわかりますね。この距離感を踏まえて、各エリアを何泊何日で観光するのが理想的かを見ていきましょう!

札幌だけなら1泊2日でもOK

札幌だけなら1泊2日でもOK

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発達した交通網を駆使して、効率よく観光できる札幌。新千歳空港からアクセスもよく、レンタカーなしの濃厚な1泊2日の北海道旅行が実現できます。

<1日目>
国内線の中で就航便数が最も多いのは、羽田−新千歳空港間!上手にフライトを選べば1泊でもかなり長い滞在時間になります。早朝便で千歳に着いたら札幌へ。札幌駅から北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)、時計台、大通公園、北海道大学植物園と徒歩圏内で名所が回れます。北海道の楽しみといえばグルメ。札幌は飲食店が多いので選び放題です。ランチにはスープカレーやラーメンを、夕飯にはジンギスカンやお寿司。サッポロビール園で本場の味で乾杯してもいいですね。

<2日目>
朝食は都会の真ん中にある二条市場で、肉厚な焼鮭や海鮮丼でスタート。夕方頃の便なら地下鉄で行ける白い恋人パークでワークショップに参加する時間などもあります。新千歳空港はお土産店や飲食店などかなり見所があるので、余裕を持って行くと良いでしょう。

札幌だけなら1泊2日でもOK

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1泊2日の旅行なら1都市に集中して観光するのがおすすめ。札幌以外であれば函館もよいでしょう。函館空港から車でたった20分程で市内へ行けるところが最大のポイント。五稜郭、金森倉庫、函館山など名所が集中しているうえ、名物が食べられる食事処も至る所にあります。また市内に温泉宿があるところも魅力。

札幌や函館よりもっとスローペースでじっくり観光するなら小樽もおすすめ。新千歳空港からJR快速で約1時間で行け、1泊でほぼ全て見て回れるジャストサイズの観光地です。

美瑛に行くなら2泊3日

美瑛に行くなら2泊3日

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北海道旅行の夏のおすすめコースと言えば美瑛。色鮮やかな花畑が見頃で、絶大の人気を誇ります。旭川や富良野と併せて周遊するのが一般的なので2泊3日は欲しいところ。

<1日目>
早朝便で旭川空港へ着いたら、早速レンタカーに乗車。約15分でパッチワークの路、四季彩の丘がある美瑛町へ。そのまま富良野に突入し、ファーム富田、カンパーナ六花亭、ニングルテラスなどで食事を交えつつ、景色や買い物を堪能。(富良野泊)

<2日目>
『北の国から』のロケ地、青い池など、各要所まで30分から1時間のドライブをしつつ、旭川市内へ。旭川ラーメン村で食べ比べしたり、有名な旭川家具を見学したりと市内観光。(旭川泊)

<3日目>
終日、旭山動物園を観光。たっぷり見学したらレンタカーを返却し、帰路へ。

道東を観光するなら2泊3日

道東を観光するなら2泊3日

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知床半島など手付かずの自然が魅力的な道東エリア。名所をかいつまんで回ってもかなり移動の多い旅行になるので、最低でも2泊3日が必要です。

<1日目>
釧路空港へ着いたら、レンタカーで釧路湿原へ。釧路の和商市場で昼食をとり、車で約2時間、まりもで有名な阿寒湖へ移動。(阿寒湖泊)

<2日目>
車で約1時間、世界第2位の透明度を誇る摩周湖へ。その後は約1時間半かけて、いよいよ知床方面へ。オシンコシンの滝、知床峠を見学。(ウトロ温泉泊)

<3日目>
引き続き知床観光。知床五湖を訪れたり、遊覧船で海から半島を眺めたりし、女満別空港へ。

道北の離島を観光するなら3泊4日

道北の離島を観光するなら3泊4日

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道北の利尻・礼文島は花の時期のハイキング旅行が人気。船での移動が重なるので、理想は3泊4日くらいの旅程です。

<1日目>
稚内空港着後、フェリー(約1時間40分)で利尻島へ。美しい星空、名物のうに丼、温泉を堪能しつつ明日へ備える。(利尻島泊)

<2日目>
利尻島の名所である姫沼、オタトマリ沼、利尻富士、仙法志御崎公園などハイキングを交えながら観光。フェリー(約45分)で礼文島へ。(礼文島泊)

<3日目>
再びハイキングを楽しみながら礼文島をたっぷり観光。江戸屋山道、スコトン岬、澄海岬、高山植物園を巡る。(礼文島泊)

<4日目>
フェリー(約2時間)で稚内へ。最北端の宗谷岬などを見学し、稚内空港へ。

北海道周遊するなら9泊10日

憧れの北海道一周旅行。レンタカーで海岸線をなぞるようにきれいに一周したいという方もいるでしょう。しかし内陸側には札幌や富良野など外せない名所も。今回は北海道の人気エリアをさらいながら少し内側寄りに走る、ほぼ一周旅行の一例を紹介します。

北海道周遊するなら9泊10日

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<1日目>新千歳空港到着、美瑛・富良野を観光。(トマム泊)
<2日目>帯広で名物の豚丼を食し、釧路湿原を観光。(釧路泊)
<3日目>阿寒湖と摩周湖を散策し、知床へ。(ウトロ温泉泊)
<4日目>知床半島、サロマ湖を観光し、一気に稚内へ。(稚内泊)
<5日目>最北端の宗谷岬を見学し、名寄で煮込みジンギスカンを。(名寄泊)
<6日目>札幌へ。モエレ沼公園など車だからこそ行ける名所へ。(札幌泊)
<7日目>小樽観光し、余市のニッカウイスキー見学。積丹でうに丼を。(積丹泊)
<8日目>積丹半島の美しい景色を堪能し、函館へ。(函館泊)
<9日目>函館市内、大沼国定公園を観光し、洞爺湖へ。(洞爺湖温泉泊)
<10日目>湖畔より羊蹄山を眺め、登別を観光し、新千歳空港へ。

北海道周遊するなら9泊10日

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最低9泊10日あれば、北海道のハイライトを車で巡るほぼ一周の旅ができます。これでも概算で走行距離約2千キロ、レンタカーでの移動時間は約30時間!沿岸をぴったり走る1周旅行であればさらに日数が必要になります。いずれにせよ長時間のドライブになるので、できる限り余裕のある日程で組んだ方が安全ですし、落ち着いて各地を観光できます。

スキー、スノボ でニセコに行くなら2泊3日!

スキーなどウィンタースポーツを目当てに冬に訪れる方も多いでしょう。北海道のニセコはパウダースノーで国際的にも有名な場所。新千歳空港からニセコまではバスで片道2時間半くらいかかるので、2泊あれば丸1日は雪山で遊べます。

エリアを絞った濃厚な旅行、スキーやハイキングなどの目的ある旅、時間をかけて挑む一周旅行など、広大な土地だからこそ幾通りもの楽しみ方できる北海道。今回は各地、各プランの最低限必要と思われる旅行日数をご紹介しました。行けなかった場所は次回の北海道旅行の楽しみに取っておこうという気持ちで、無理のない移動でプランを立てましょう。それが北海道旅行を成功させる秘訣です。

※2020年5月現在の情報です。発着地、アクセス方法によって滞在できる時間は異なります。行程はあくまでも参考としてご覧ください。

※休業している施設もあるため、各公式サイトで必ず最新情報をご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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