新幹線に乗車するときには、「運賃」のほかに「料金」がかかること、またその違いを知らない、という方は意外と多いのでは?
そして指定席と自由席でも料金は異なり、グリーン車に乗車する場合も差額が必要です。さらに料金には繁忙期・閑散期で金額に違いも……。
乗り慣れていないとちょっと複雑な新幹線の運賃・料金。今回は東海道新幹線を中心に、元駅係員であるスタッフが初心者の方に向けて詳しくご説明します!
まず最初に、きっぷの基本となる「運賃」と「料金」の違いを押さえておきましょう。
■運賃
列車に乗車するときに移動の対価として必ず支払うもの。運賃を支払うと乗車券として発券。
■料金
新幹線や特急、寝台列車など移動の速さや設備の快適性に対して支払うもの。料金を支払うと指定席特急券、自由席特急券などとして発券。
特急券や指定席券の違いなど、詳しくはリンク先の記事をご一読くださいね。
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https://www.photo-ac.com/普通列車は乗車券だけを購入すれば乗車できますが、新幹線は乗車券の他に特急券が必要です。特急券にも指定席と自由席*があり、グリーン車両やグランクラスに乗車するときには、さらにグリーン券・グランクラス料金が必要です。
なお、きっぷ自体は特急券、指定席券、などのように複数枚に分けて発券されるわけではありません。「指定席特急券」「新幹線特急券・グリーン券」というように1枚にまとめて発券され、券面にそれぞれの料金が内訳として表示されます。また、乗車券は運賃にあたるため特急券とは別に1枚で発券されますが、乗車券と特急券の区間が同じ場合は「乗車券・新幹線特急券」のようにまとめて1枚で発券されます。
*…東北新幹線のはやぶさや秋田新幹線のこまちなど、一部の列車は全車指定席です。満車の場合のみ立席(たちせき)特急券が発売されます。また、時間帯によっては全車自由席の新幹線もあります。
新幹線の指定席は自由席の料金より530円高いのが基本(通常期)。ただし東海道新幹線の場合は、のぞみ利用時に区間ごとで割増料金があるため、差額が異なります。以下の条件で比べてみましょう。
■東京〜新大阪・のぞみ普通指定席利用
(乗車券も同区間・通常期)
<共通>
運賃:8,910円
<指定席>
特急料金:5,810円
合計:14,720円
<自由席>
特急料金:4,960円
合計:13,870円
上記の区間の場合、指定席と自由席で850円の違いがあります。
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https://pixabay.com/ja/指定席特急券でも、乗車する新幹線によって料金が異なる場合があります。“のぞみ利用時に区間ごとで割増料金がある”とご説明した通り、東海道新幹線ではのぞみとひかり・こだまでは指定席の料金が異なります。先ほどと同じ条件で、ひかりの普通指定席に乗車する場合の金額を見てみましょう。
<指定席>
特急料金:5,490円
合計:14,400円
ひかりの方が、のぞみより320円安くなります。
なお、自由席に乗車する場合は、どの新幹線に乗っても同区間なら同じ料金です。
上記の他に東海道新幹線のみずほや東北新幹線など、一部列車で指定席特急券の料金が異なるため、各社公式サイトをご確認ください。また、JR西日本のハローキティ新幹線は特別料金がかかりそうに見えますが、通常の運賃・料金で乗車することができます。
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https://www.photo-ac.com/一度は乗ってみたいグリーン車。普通指定席とどれくらい金額が違うのでしょうか。引き続き同じ条件で比べてみましょう。
<グリーン車利用>
特急・グリーン料金:10,680円
合計:19,590円
普通指定席と比べると、4,870円高くなります。
グリーン料金の計算方法は、通常期の指定席特急券の料金から530円を引いて、グリーン料金を足します。なお、グリーン料金は、乗車する営業キロが100キロまでは1,300円、200キロまでは2,800円……というように、距離によって決められています。
今回の条件の場合は、
5,810円(通常期の指定料金)−530円+5,400円(グリーン料金)=10,680円
※東京から新大阪の営業キロは552.6キロ、グリーン料金は600キロまで5,400円
……という計算になります。
詳しくはJR各社の公式サイトをご確認ください。
新幹線を利用する場合に気になるのが、こどもの料金。JRの「こども」の区切りは、以下の通りとなります。
■こども
6歳〜12歳未満
※6歳でも未就学児は幼児、12歳でも小学生はこども
■幼児
1歳〜6歳未満
■乳児
1歳未満
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https://www.photo-ac.com/こどもは乗車券、特急券ともにおとなの半額で、5円の端数は切り捨てになります(金額によっては半額にならない場合あり)。ただしグリーン・グランクラスはおとなと同額。
幼児・乳児で座席を利用しない場合は無料になりますが、利用するとこどもと同じくおとなの半額が必要になります。また、おとな1人で3人以上の幼児・乳児を同伴する場合は、3人目からこどもの運賃、料金が必要となります。
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https://pixabay.com/ja/運賃は一年を通していつでも同額ですが、普通車の指定席特急料金には最繁忙期・繁忙期・閑散期があります。例えば2026年度の、JR東海内・JR西日本内・JR四国内・JR九州内・JR各社間を利用の場合は以下の通り(北陸新幹線・しらさぎ・サンダーバードは除きます)。
■最繁忙期
2026年5月1日〜6日、8月7日・8日、8月15日・16日、9月18日〜23日、12月29日・30日、2027年1月2日・3日
■繁忙期
上記日程以外のお盆期間、10月・11月の週末、3月下旬など
■閑散期
平日の一部
通常期の料金と比較して、最繁忙期は400円増し、繁忙期は200円増し、閑散期は200円引きに設定されています。
利用するJR各社によって異なるので、詳細は公式サイトをご確認ください。
新幹線のきっぷを安く購入するにはどうすればいいのでしょうか?
JR東海のエクスプレス予約やJR東日本のえきねっとなど、JR各社の会員サービスに登録するとお値打ちに新幹線のきっぷが予約・購入できます。ただし一部会費が必要なサービスもあるため、一年に何度も新幹線を利用するという方向け。
このほかにもJR各社がお得なきっぷを販売しているので、公式サイトをチェックしてみましょう。
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https://pixabay.com/ja/もし新幹線の往復きっぷにプラスして現地での宿泊手配も必要なら、旅行会社が販売するパッケージツアーを利用するのがおすすめ。利用できる列車や乗車変更の決まり等に制限がありますが、プランによってはかなり格安に!往復新幹線を利用した日帰りツアーもありますよ。
東海道新幹線に限ったお得情報として、ジェイアール東海ツアーズが発売している「ぷらっとこだま」がお値打ちです。商品名の通りこだま限定ですが、東京から新大阪まで大人片道11,100円〜と、普通にきっぷを買うより3,000円以上安くなります。ただし使用についての条件や、購入場所が限られているなど注意点がありますので、詳しくはジェイアール東海ツアーズの公式サイトをご確認ください。
2020年5月20日から、東海道・山陽・九州新幹線の一部の車両に「特大荷物スペース付き座席」が導入されました。「特大荷物スペースつき座席」として設定された指定席車両最後部座席の指定席券を事前に予約・購入した人だけが、最後部座席背後のスペースに荷物を置くことができる制度です。詳しくは公式サイトをご確認ください。
2025年10月現在の情報です。本記事は新幹線の料金について、概要を説明したものです。運賃・料金はJR各社公式サイトから検索、または駅窓口、問い合わせセンター、JR案内所等で確認することができます。また、最新情報や規則の詳細等もJR各社の公式サイトをご覧ください。
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