Web検疫手続きや各証明書の登録など、海外から日本へ入国する際に利用されていた「MySOS」アプリのサービス提供が終了、2022年11月からは「Visit Japan Web」に機能が移行されました。
そこで本記事では、Visit Japan Webの気になる内容や登録方法、入国手続きまで、実際に使用した編集部スタッフが詳しく解説! 画面に沿って見ていきましょう。
Visit Japan Webとはデジタル庁が提供する、入国審査や税関申告、検疫などをウェブ上で行うことができる入国手続きオンラインサービス。Visit Japan Webにワクチン接種証明書や陰性証明書を登録し、入国前のWeb検疫手続きとなる「ファストトラック」を済ませておけば、入国時に長い列に並んで手続きする必要はありません。
なお、ファストトラックは成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港、那覇空港、新千歳空港で利用できます。
以前運用されていたMySOSアプリは2022年11月13日にサービス提供を終了しています。MySOSと違いVisit Japan Webはアプリではないのでインストールの必要がなく、1つのアカウントで同伴家族の追加登録が可能。オフラインで利用OK、さらに税関申告が登録できる点も大きく違います。
Visit Japan Webの登録の流れは、以下のとおりです。
・アカウント作成
・利用者情報の登録
・入国、帰国の予定登録
・ファストトラック、税関申告などの登録
・空港でQRコードを提示
登録時に準備しておいた方がいいものは、以下のとおりです。
・パスポート
・ツアー行程表やeチケット控えなど帰国便の情報がわかるもの
・新型コロナウイルスワクチン接種証明書(または検査結果証明書)
・免税品購入時のレシート(申告の必要がある方のみ)
次項からは、実際の画面に沿って流れを見ていきましょう。
まずは、Visit Japan Webのページにアクセスして、「新規アカウント作成」をクリック。メールアドレスやパスワードなどを登録します。入力が終わるとメールアドレスに確認コードが届くので、Visit Japan Webのページに入力すればアカウント登録が完了します。
アカウントが作成できたら、トップページからログインして次の「利用者情報の登録」に進みましょう。
画面上の「本人の情報」という項目から利用者情報を登録します。なお、同伴家族がいる場合は、利用者情報の登録後にこの画面からつづけて登録することができます(本記事では説明を省略)。
氏名、生年月日、国籍のほか、旅券番号を登録していきます。「日本での連絡先の入力」という項目は任意ですが、この後に「入国・帰国の予定登録」という画面にも同じ項目があり情報が反映されるので、このタイミングでの入力をおすすめします。
つづいて、画面の「入国・帰国の予定登録」から「+新規登録」をクリックして、帰国便などの情報を登録していきます。
日本の到着予定日、搭乗機名(航空会社、便名)など、項目に沿って入力を進めていきます。ここで登場する「日本での連絡先」は、先述した利用者情報で登録しておくと自動で情報が反映される項目です。
つぎに、ファストトラックの登録を行います。「入国·帰国の手続きへ」から「検疫手続(ファストトラック)」をクリック、検疫準備事前登録のページを開きます。
この画面から登録するのは以下の4つ。
・パスポート
・質問票WEB
・ワクチン接種証明書
・出国前72時間以内の検査結果証明書(有効なワクチン接種証明書を保持していない方のみ)
まずはパスポートを登録します。顔写真が載っている身分事項のページをスマホで撮影すると、パスポート番号や生年月日などが読み込まれる仕組みです。
質問票WEBでは搭乗便や座席番号、体調についてなど、質問に沿って入力していきます。
つぎに、新型コロナウイルスワクチンの接種証明書を登録します。接種証明書をアップロードする必要があるので、手元に準備しましょう。
有効なワクチン接種証明書を保持していない方は、出国前72時間以内の検査結果証明書の登録が必要です(本記事では説明を省略)。
ここまでの登録が終わると、写真のように審査中とステータスが表示されます。
ちなみに画面はステータスによって色が変わり、審査中や登録が完了していない場合は赤色で表示されます。
審査が完了すると写真のようにステータスが更新され、画面が青色表示に変更、空港で提示するためのQRコードが表示されます。
なお、2022年11月現在多くの方が登録を行っているため、審査にかかる時間は公表されていません。入国日が近い人から優先的に確認されます。余裕をもって、日本到着の6時間前までに登録完了するように入力しましょう。
Visit Japan Web上で税関申告の登録もできます。空港で税関申告書類を記入して提出してもOKですが、手間を考えると事前に登録しておいた方が楽ですね。
このほか、外国籍の方は外国人入国記録を登録することができます(本記事では説明を省略)。
税関申告の登録が終わると、ファストトラックと同じようにQRコードが表示されます。
日本到着時には検疫所や税関でVisit Japan Webの画面を提示、検疫官などからの質問に答えて入国チェックが完了します。さまざまなタイミングで提示を求められる可能性があります。すぐに画面を表示できるようにスマホを準備しておきましょう。
最後に、Visit Japan Webを使って入国した編集部スタッフの体験談をご紹介します。
「2022年11月に韓国旅行をした際に、Visit Japan Webを使いました。出国の現地空港では航空会社のカウンターで接種証明書(海外向け)の提示を求められたので、新型コロナワクチン接種証明書アプリに登録をしていた3回接種済みの画面を見せて問題なくチェックインできました。
日本到着後、いつでも提示できるようにスマホで検疫事前登録が完了した青色の画面を用意しておきました。検疫では手前の確認ブースでパスポートと青色の画面を見せてQRコードをスキャンして手続きは終了。誘導に従いそのまま入国審査へ。途中ほぼ待つことは無くスムーズに進みました。」
「税関申告も事前登録を済ませていたのですが、検査ゲートに並ぶ前に、先ずは税関検査場にある電子申告端末でパスポートとQRコードの読み取り、顔写真の撮影が必要でした。検査ゲートでQRコードだけでは通過できないため、注意が必要かなと思いました。(検査場手前に案内してくれるスタッフの方がいました)
出国する国によっては現地空港のチェックイン時にVisit Japan Webの青色の画面の提示を求められるので、事前に準備しておいた方がよさそうです。
現在日本ではワクチンを3回接種している人は入国72時間以内の陰性証明が不要なので、できるだけ早めに登録を済ませておくことをおすすめします。」
密を防ぐ目的や空港の混雑解消のためにも、できるかぎりVisit Japan Webを登録するようにしましょう。今回は必要な書類が全部そろっていて、1人だけで登録する場合に限ってご説明しました。家族の分も登録する方や、必要書類がそろわない方などは公式サイトをご確認ください。
※本記事は2022年11月現在の情報で、表示の画面は執筆時のものです。アプリの仕様は変更となる場合があります。水際対策の状況も流動的なため、最新情報は随時公式サイトで確認しましょう。
※画像は一部加工しています。
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(2023/12/8更新)
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