北陸の小京都・金沢。北陸新幹線の開通でアクセスが便利になったこの街は、見どころが駅の周辺に集まっていて、1泊2日でも多くの名所を観光することができます。兼六園やひがし茶屋街の定番スポットはもちろん、アート作品や金沢ならではの魅力的な名物グルメとスイーツも楽しみましょう。お土産も忘れずに!
LINEトラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材したおすすめ観光スポットをもとにモデルコースをご紹介します。
やかんひっくり返ってます!世界が認めた「金沢駅」の撮影スポットby 古都の U助
北陸新幹線も発着する「JR金沢駅」から旅をスタートします。2011年の米旅行雑誌Travel + Leisureにて“最も美しい世界の駅14選”にも選ばれた金沢駅は通過するだけではもったいない!伝統を盛り込みつつ、あちこちに現代的なアートスポットが点在しているので、時間に余裕があれば巡ってみましょう。
巨大なガラス屋根のもてなしドームと、鼓門と名付けられたアーチは2005年に完成したもので、金沢駅を象徴する建物です。他にも観光案内所に飾られている石川県のゆるキャラ、ひゃくまんさんなど思わず写真を撮りたくなる撮影スポットがたくさんありますよ。
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金沢駅で撮影スポットを巡ったら「近江町市場」へ向かいましょう。金沢駅から徒歩でも約15分、城下まち金沢周遊バスの左回りに乗れば5分ほどで到着します。享保6年に開設した日本でも有数の歴史ある市場の一つで、中には鮮魚店や青果店、精肉、惣菜店や飲食店など色々なお店が並んでいます。金沢市民の台所として、また人気の観光スポットとして賑わっていますよ。
市場が活気づくのは9時くらいからですが、営業時間は店舗ごとに異なり水曜日は休業のお店が多いのでご注意ください。
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目も胃袋も大満足!行かなきゃ損する金沢の「近江町市場」by たぐち ひろみ
旬の海の幸がたくさん店頭に並んでいて、その場でも味わえるのが旅行者に人気です。特に冬の近江町市場では、生ガキが人気ですよ。他にも、エビ、ウニ、肉団子、名物の近江町コロッケ、カットフルーツなど、食べ歩きできる味覚が勢ぞろい。あちこちでつまみ食いしながらの市場見学なら、楽しさも倍増です。 この写真の記事を見る ≫
金沢「近江町市場」海鮮グルメ&食べ歩きグルメ5店by Mayumi T
近江町市場を訪れたなら、海鮮丼やお寿司も見逃せません。「海鮮丼いちば」は、海鮮類が美味しくいただける人気のお店ですよ。食事の時間帯は行列ができることもよくありますが、食券を先に買っておくシステムなので、行行列が少々長い場合でも回転率はわりと高めです。
<海鮮丼いちばの基本情報>
住所:金沢市上近江町36-2
電話番号:076-221-1882
アクセス:バス停 武蔵ヶ辻・近江町市場下車徒歩すぐ 近江町市場内
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昼と夜の顔、どちらが好み?!金沢らしい情緒を残した茶屋街散策!by 浮き草 ゆきんこ
地図を見る昼食後は徒歩で「ひがし茶屋街」へ向かいます。金沢には3つ茶屋街がありますが、近江町市場からだと、もう一つの「主計町茶屋街」を経由して、そちらの街並みも楽しむことができますよ。天気が良ければ寄り道してみるのもいいですね。浅野川大橋を挟んだ対角線上に位置しています。
ひがし茶屋街は金沢に残っている茶屋街の中で、最も規模が大きく、また金沢を代表する観光地の1つ。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。古い歴史をもつ格式高い町並みは、1歩足を踏み入れた途端、花街として華やいでいた江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
茶屋の建物を改装し、落ち着いた雰囲気のある和カフェや雑貨店が並んでいます。古い建物をうまく使った内装は昔懐かしい感じがし、雅な雰囲気たっぷり。
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国内の総金箔生産量のうち99%を占める金沢市。工芸品や日用雑貨、化粧品など金箔を使った多種多様な商品が存在しますが、いま観光客に大人気なのが“金箔スイーツ”です。
金沢を代表する金箔メーカー、箔一が北陸新幹線開業を記念し、他店に先駆けて発売したのが金箔のかがやきソフトクリーム。上品なミルク味のソフトクリームに、大胆に金箔一枚をまとわせた一品は金沢金箔スイーツ人気No.1!ひがし茶屋街にある「箔一 東山店」でいただけますよ。金箔コスメなどお買い物も楽しめます。
<基本情報>
住所:金沢市東山1-15-4
電話番号:076-253-0891
アクセス:バス停 橋場町から徒歩約5分
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初めての金沢!おすすめ主要スポット観光1日モデルコースby Mayumi T
地図を見る日本三名園の一つである「兼六園」は、金沢を代表する観光スポット。ひがし茶屋街からだと、城下町かなざわ周遊バス右回りで5分ほどで到着します。
歴代の加賀藩主により長い年月をかけてつくられ、霞ヶ池を中心とした回遊式の美しい庭園で、加賀藩五代藩主前田綱紀が造った庭が始まりです。ことじ灯篭は、兼六園で一番有名な景観。もともとは水面を照らすために造られた雪見灯籠だったものが変化したもので、灯篭の手前にかかる虹橋と紅葉の木、背景に広がる霞ヶ池との風景は絶景の写真スポットです。
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金沢と近郊 冬のおすすめ雪景色スポット5選by Mayumi T
11月には金沢の冬の風物詩「雪吊り」が施されます。ことじ灯篭、池の周辺の樹木とともに、一度は見ておきたい雪景色です。この雪吊りに雪が降り積もった光景はおススメのスポットですが、近年は暖冬で雪の降る時期はとても限られるものとなっています。もし降雪のタイミングが合えば、金沢の冬ならではの景観をぜひご覧くださいね。
<基本情報>
住所:金沢市丸の内1番1号
電話番号:076-234-3800(石川県金沢城・兼六園管理事務所)
アクセス:バス停 兼六園下・金沢城から徒歩約1分
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金沢城の石垣はよりどりみどり!美意識高すぎて好きになっちゃうby いなもと かおり
地図を見る兼六園と隣接している「金沢城公園」もあわせて観光しましょう。2008年に国指定史跡となった金沢城は、佐久間盛政によって築かれました。盛政の死後は前田利家が入城しましたが、天守は1602年に焼失し、その後、築かれることはありませんでした。平成になってからは、菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓、河北門をはじめとする復元が次々と行われており、年を追うごとにどんどん変化している金沢観光の見どころの一つです。
<基本情報>
住所:金沢市丸の内1番1号
電話番号:076-234-3800(石川県金沢城・兼六園管理事務所)
アクセス:バス停 兼六園下・金沢城から徒歩約1分
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「玉泉院丸庭園」は金沢城公園内にある庭園で、外交など公用の庭園としての兼六園とは異なり、藩主のプライベート空間として作られました。芸術に重きを置く加賀藩らしいユニークな庭園は必見です。
3代藩主の前田利常が寛永11年に作庭したのが始まりで、歴代藩主が増改築を繰り返していきましたが、明治の廃藩置県をきっかけに廃絶。その後の発掘調査などを経て再現が完了しました。
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“カニ面”は期間限定!ハフハフ美味しい「金沢おでん」5店by Mayumi T
地図を見る北陸新幹線開業後、数々のメディア等で取り上げられている「金沢おでん」を夕飯にいただきましょう。金沢おでんには決められた定義はないとされていますが、各店に共通しているのは地元の野菜や魚介類が豊富に使われていること。
車麩、梅貝、赤巻、ふかしなどが一般的で金沢市民からも支持されています。冬の限定された期間しか食べることができないカニ面は、その季節に訪れたらぜひ食べたい一品ですよ。おすすめの2店舗をご紹介します。
【金澤おでん 赤玉本店】
昭和2年創業の老舗店でめずらしいたまご焼きを提供しています。小さなお子様連れでも入りやすいお店ですよ。
<基本情報>
住所:金沢市片町2丁目21-2
電話番号:076-223-3330
アクセス:バス停 片町中央通りから徒歩約3分
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“カニ面”は期間限定!ハフハフ美味しい「金沢おでん」5店by Mayumi T
地図を見る【おでん 高砂】
片町にある創業が昭和11年の老舗で、金沢では珍しい関東風のおでんです。生姜味噌で食べるのが特徴。どて焼きという茹でた豚肉を串に刺したものに生姜味噌がぬられたものも人気ですよ。おでんとカレーをコラボさせたカレーおでんを開発したことでも知られています。
<基本情報>
住所:金沢市片町1丁目3-29
電話番号:076-231-1018
アクセス:バス停 香林坊から徒歩約3分
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ステンドグラスが珍しい金沢「尾山神社」はライトアップも美しいby 古都の U助
地図を見る夕食が済んだら、金沢の夜の街を歩いてみましょう。昼間とは違った雰囲気を味わえますよ。
「尾山神社」は加賀百万石の藩祖・前田利家公を祀る神社として明治6年に創建されました。国の重要文化財に指定された和洋漢折衷の神門は珍しいステンドグラスが使われています。日没から夜22時までライトアップが行われており、幻想的な雰囲気を楽しめます。
<基本情報>
住所:金沢市尾山町11-1
電話番号:076-231-7210
アクセス:バス停 南町から徒歩約3分
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立地抜群の「ホテルトラスティ金沢香林坊」で金沢の夜を満喫!by 東郷 カオル
地図を見る宿泊は金沢の繁華街である香林坊周辺が便利です。おすすめのホテルをご紹介しますね。
【ホテルトラスティ金沢香林坊】
ホテルに一歩足を踏み入れると高い天井と清々しい竹という、すっきりとした和モダンな空間が広がるハイセンスなホテル。客室はシンプルではありますが、ところどころに金沢の和が感じられる内装で、大きな窓から入る自然光が寛ぎの空間を演出しています。
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2日目は「金沢21世紀美術館」から観光をスタート。世界的建築家チーム“SANAA”が設計した施設は緑の芝生と白色の壁のコントラストが美しい円形の建物です。敷地をへだてる柵も塀もなく、街の中のオープンな庭のような雰囲気。美術鑑賞が目的ではなくても、市民や観光客がただ敷地内を散歩したり、くつろいで過ごせる場所でもあります。
館内には有料の展覧会ゾーンと無料の交流ゾーンで、国内外の著名なアーティストが独自の個性を生かした作品を展示しています。
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こちらは視覚的な錯覚を利用した、レアンドロ・エルリッヒ作の『スイミング・プール』で、美術館を代表する人気スポットです。透明なガラスの上に深さ10cmほど水が張ってあるだけですが、まるでプールに人が入っているかのように見え、上と下で手を振ったりのやり取りが楽しめます。無料で見ることができるのは外からの光景のみで、プールの底は有料ゾーンになるのでご注意ください。
このように体験型の展示が数多くあるので、大人はもちろん、こどもでも飽きずに楽しめるようになっています。
写真提供:松田 橙子 レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》2004
<基本情報>
住所:金沢市広坂1-2-1
電話番号:076-220-2800
アクセス:バス停 広坂・21世紀美術館から徒歩すぐ
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寒ぶり!のどぐろ!B級グルメも!?金沢・絶品グルメまとめ♪by スズキ イチロウ
地図を見る金沢21世紀美術館を楽しんだら、ランチタイムにしましょう。金沢のご当地グルメ「ハントンライス」を提供しているグリルオーツカが、近くにありますよ。昭和32年創業の金沢を代表する老舗洋食店です。
“ハン”とはハンガリーの“ハン”、“トン”はフランス語で鮪を表す“トン”を合わせたもので、ここグリルオーツカが発祥のお店と言われています。ケチャップライスに薄焼き卵を乗せて、その上に魚の白身フライとケチャップ、タルタルソースがかかった一品はボリューム満点です。
<基本情報>
住所:金沢市片町2-9-15
電話番号:076-221-2646
アクセス:バス停 香林坊から徒歩約5分
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サムライの時代にタイムスリップ!金沢・長町 武家屋敷めぐりby 浮き草 ゆきんこ
地図を見る昼食が済んだら金沢の人気スポットの1つ、「長町武家屋敷跡」へ歩いて向かいましょう。
江戸時代に前田家の家臣である武士たちが住んでいた屋敷が今も残り、当時の風情を今に伝えています。その中でも最大の見所は武家屋敷跡野村家。前田家の家臣であった野村家の家の跡に、今で言えば船舶事業にあたる「北前船」という仕事で財を成した豪商の屋敷を、一部移築して出来た大邸宅を一般公開しています。見事な庭園も魅力の一つですよ。
<武家屋敷跡野村家の基本情報>
住所:金沢市長町1-3-32
電話番号:076-221-3553
アクセス:香林坊バス停から徒歩約5分
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無料で貴重な展示が満載!金沢「足軽資料館」で当時の足軽の生活を知ろうby Mayumi T
地図を見る長町武家屋敷跡の一角に位置する「足軽資料館」は、加賀藩の足軽の生活の様子が詳しく知ることのできる文化施設なので、興味のある方はこちらにもお立ち寄りください。入場料などもかからず、当時の詳しい生活の様子を知ることができ、貴重な展示も数多くありますよ。
疲れてきたら「長町武家屋敷休憩館」を利用しましょう。長町の散策マップや金沢市内の観光情報などパンフレットが充実しています観光ボランティアのまいどさんが常駐し、無料でガイドをしてくれます。
<足軽資料館の基本情報>
住所:金沢市長町1-9-3
電話番号:076-263-3640
アクセス:バス停 香林坊から徒歩約5分
<長町武家屋敷休憩館の基本情報>
住所:金沢市長町2-4-36
電話番号:076-263-1951
アクセス:バス停 香林坊から徒歩約5分
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まかないパフェ&加賀棒茶が人気!金沢「野田屋茶店」は老舗和カフェby Mayumi T
地図を見るそろそろ旅もクライマックスへ。長町武家屋敷から歩いて、人気のお茶所で旅の締めくくりとしませんか。「野田屋茶店」は安政6年(1859年)に創業した老舗の甘味処で、人気のまかないパフェやほうじ茶ソフトなどがいただけます。
黒を基調とした和モダンなデザインの店内では、新緑や紅葉、雪景色など、季節を感じられる自然がいっぱいの中庭も眺められるので、旅の思い出を語らうのもいいですね。
写真提供:野田屋茶店
住所:金沢市竪町3
電話番号:076-221-0982
アクセス:バス停 香林坊から徒歩約10分
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女子のハートをわしづかみ!不思議かわいい金沢土産5選!by 浮き草 ゆきんこ
地図を見る金沢駅でのお土産選びには「金沢百番街 あんと」が便利。女子が喜ぶお土産から、定番土産までそろっていますよ。
【石川屋本舗】
天保年間の創業以来、金沢で愛される和菓子を作り続けています。季節の和菓子は、見た目の美しさもさることながら、上品な味で金沢が誇る和菓子となっています。
金沢でおはじきを意味する“かいちん”は、砂糖と能登の糸寒天を使い、色とりどりに仕上げた干菓子。外はシャリシャリで中はみずみずしい食感が楽しめます。見た目のかわいらしさもお土産に喜ばれますよ。
<基本情報>
住所:金沢市木ノ新保町1-1
電話番号:076-260-3768
アクセス:金沢百番街 あんと内
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【福うさぎ】
店名にもなっているかわいい“福うさぎ”は定番が5種類。うさぎをかたどった小さな蒸し饅頭で、能登産かぼちゃ、石川県産ゆず、棒茶、五郎島金時、能登大納言と石川・金沢の名産品を使用したものばかり。
中でも、加賀野菜と言われるサツマイモ五郎島金時を使用した福うさぎが一番人気で、生地はふんわりもっちり、中に入った餡の五郎島金時は滑らかな口当たりで上品な甘さです。
<基本情報>
住所:金沢市木ノ新保町1-1
電話番号:076-221-1511
アクセス:金沢百番街 あんと内
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金沢百番街「あんと」土産5選!『まれ』製菓指導・辻口氏のスイーツも!by Mayumi T
地図を見る【ル ミュゼ ドゥ アッシュ】
石川県出身の世界的パティシエ辻口博啓氏のお店。兼六園の雪吊りをもとに作られたお菓子“YUKIZURI”が人気です。加賀藩前田家の梅鉢紋から能登の梅、地元産の卵、塩、米粉などを使い、焼き上げてあります。雪に見立てたシュガーと、サクサクとした生地、ほのかに香る梅の味が絶妙で、あっさりとした味わいを楽しめます。
<基本情報>
住所:金沢市木ノ新保町1-1
電話番号:076-234-1600
アクセス:金沢百番街 あんと内
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金沢市内はバスもたくさん運行していますが、今回ご紹介したルートは徒歩での移動も便利です。バスが混雑していたり待ち時間が長くなりそうな場合は、街並みを楽しみながら歩いて移動したほうが早い場合もありますよ。
自転車レンタル・シェアリングの「まちのり」は、自転車を借りたら30分以内に次の目的地近くのポートに返却すれば、1日どれだけ乗っても200円とお得なシステム。ご紹介した観光スポットの近くにもポートが設置されているので、サイクリングを楽しみながらの移動も便利ですよ。興味のある方は、ぜひ公式サイトで事前にチェックしてみてくださいね。
※2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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