熊野古道をはじめ世界遺産が盛りだくさんの三重県・熊野。巨岩や奇岩の多いこの街では、獅子岩などの海に面した素晴らしい景色のほか、歴史ある花の窟神社も見られます。また有名な熊野大花火大会は、美しい七里御浜や鬼ヶ城を舞台に繰り広げられる迫力満点の花火大会。ここでしか楽しめない美しさです!
トラベルjp ナビゲーターが現地徹底取材した、おすすめ観光スポットをご紹介します。
「鬼ヶ城」は日本百景の1つで、国の名勝及び天然記念物に指定され、世界遺産にも登録されている景勝地です。鬼と恐れられた海賊がこの地を根城にしていたことから“鬼の岩屋”と呼ばれていましたが、室町時代に有馬忠親が山頂に城を築いて以降、鬼ヶ城と呼ばれるようになりました。
「千畳敷」は見どころの一つ。広い岩の平地に巨大な岩の天蓋があるのですが、高さはなんと約15メートルもあります。他にも長年の波による浸食と、大地震による変動が生み出した驚愕の風景が続いています。
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足すくむ迫力!三重県熊野古道「鬼ヶ城」で絶景を体感by やた 香歩里
鬼ヶ城の自然の造形は圧倒的で、ごつごつした岩の感触や打ち寄せる波音、吹き付ける風が加わって、まさに全身で絶景を感じることができます。
天然の岩の上にめぐらされた歩道を歩きます。柵や鎖が設置されてはいますが、足元が良くないところや、水が出て滑りやすいところもあるので、周回線歩道を端から端まで歩くなら、底がしっかりして滑りにくい靴を履いていくのがおすすめです。
<基本情報>
住所:熊野市木本町1835-7
電話番号:0597-89-1502
アクセス:バス停 鬼ヶ城東口下車
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日本棚田百選にも選ばれている「丸山千枚田」は、約1340枚もの棚田があります。貴重な景観と資源を守るための活動が行われていて、棚田オーナー制度に参加すれば、手作業による田植えや稲刈りへ参加可能。また毎年初夏に行われる伝統行事“虫おくり”では幻想的な風景が見られます。熊野古道「通り峠」の丸山千枚田展望台からは、全景を眺めることができるのでおすすめですよ。
<基本情報>
住所:熊野市丸山
アクセス:熊野市駅から車で約30分
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「花の窟」は、国産みの舞台として日本書紀にも登場する日本最古の神社。イザナミノミコトのお墓ともされている、高さ45mにも及ぶ窟を御神体としています。毎年2月2日と10月2日に、県の無形文化財に指定されている“お綱掛け神事”が行われ、たくさんの方が参拝に訪れます。
<基本情報>
住所:熊野市有馬町上地130
アクセス:バス停 花の窟 下車
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花の窟前に、旅人の疲れを癒し、熊野を紹介する事をコンセプトにした「お綱茶屋」があります。地域の木材をふんだんに使い、世界遺産登録地のお休み処に相応しい癒しの空間です。熊野の特産品である魚のひもの、さんま寿司、地鶏などの食品から、地元の野菜や果物類と、熊野ならではのお土産品がそろっています。
<基本情報>
住所:熊野市有馬町137
電話番号:0597-88-1011(NPO法人 有馬の村 お綱茶屋)
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巡礼者が見た希望!熊野古道伊勢路最後の峠「松本峠」を越えるby やた 香歩里
「熊野古道」は熊野三山に至る参詣道で、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。10を越える大小の峠がありますが、「松本峠」は竹林と苔むした石畳の道をハイキング気分で気軽に楽しめます。江戸時代に建てられたお地蔵様が建っていたり、途中の東屋からは七里御浜と熊野灘を見渡すことができますよ。 この写真の記事を見る ≫
一度は見たい!世界遺産に轟く三重・熊野大花火大会を快適に楽しむ法by やた 香歩里
「熊野大花火大会」は、約1万発の打上数を誇る東海屈指の大規模な花火大会で、300余年の歴史があります。“三尺玉海上自爆”や“鬼ヶ城大仕掛け”など、熊野市ならではの魅力溢れる花火が見られます。
熊野大花火大会は毎年8月17日に実施されていますが、予備日が複数設定されているのが特徴です。台風の影響などによりたとえ晴天でも高波で延期になることもあるので、出発前に必ず熊野市観光協会HPで情報を確認してくださいね。
写真提供:熊野市観光協会
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熊野灘に面した海岸線「七里御浜」は、全長22kmにわたって続く日本一長い砂礫海岸。見渡す限りの海岸線の絶景を楽しむことができます。
「日本の渚百選」のほか、数々の景勝地として選ばれており、ウミガメの産卵地としても知られています。熊野大花火大会の観賞場所でもあり、当日はたくさんの人で賑わいます。
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海と山の絶景に会いに行こう!三重「熊野」ベストスポット5選by モノホシ ダン
世界遺産で、国の天然記念物にも指定されている「獅子岩」は、海岸の隆起と黒潮の浸食によりできた岩のアート。高さ約25m、周囲約210mの岩塊で、海岸に降りて正面から見上げれば岩の巨大さに圧倒されます。
また、夏至の前後は朝日が獅子岩の口の中に、11月から1月にかけては、獅子の口に満月が収まります。獅子岩で、素敵な写真を撮ってください。
<基本情報>
住所:熊野市井戸町
アクセス:熊野市駅から車で約5分
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「赤木城跡」は、戦国時代から江戸時代にかけて活躍した戦国武将の藤堂高虎が築城した平山城です。築城の名人と謳われた高虎の築城法は石垣を高く積み上げるという点が特徴的。
付近では秋から冬にかけて雲海が見られることも。赤木城の標高は約230mとそんなに高くはありませんが、霧に包まれると幻想的な光景が見られます。
<基本情報>
住所:熊野市紀和赤木
アクセス:熊野市駅から車で約40分
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海と山の絶景に会いに行こう!三重「熊野」ベストスポット5選by モノホシ ダン
紀州鉱山は、市内の紀和町を中心に栄えた銅鉱山で、1934年(昭和9年)に開山し、1978年(昭和53年)に閉山するまで約44年間にわたって国内の近代産業を支え、紀和町の発展にも多大な影響を与えました。
「熊野市紀和鉱山資料館」は、紀州鉱山選鉱場跡を望む位置に建てられた紀伊半島では唯一の鉱山資料館です。資料館内では、紀和鉱山の歴史を始めとして、近代鉱山の採掘の様子や坑道などを再現しています。
<基本情報>
住所:三重県熊野市紀和町板屋110-1
電話番号:0597-97-1000
アクセス:JR紀勢本線「熊野市駅」から、熊野市自主運行バス熊野古道瀞流荘線で約40分「板屋」下車すぐ
車利用の場合は、熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」から約40分
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海と山の絶景に会いに行こう!三重「熊野」ベストスポット5選by モノホシ ダン
紀州鉱山閉山後、鉱床調査のためにボーリングを行ったところ、地下約1300mから温泉が湧出し、地元住民のために入浴施設が開放されました。その際に、入浴客の足としてかつて使われていた坑内電車の施設が再利用され、それが写真の紀伊半島でただ一つの「トロッコ電車」です。
トロッコ電車は、当時の線路を活用して、紀和町内の温泉施設「入鹿温泉ホテル瀞流荘(せいりゅうそう)」と湯ノ口温泉の間を片道約10分で結び、湯治客の人気を呼んでいます。
※安全点検のため、トロッコ電車は現在運休となっています
<基本情報>
住所:三重県熊野市紀和町湯ノ口10
電話番号:0597-97-1126(湯元山荘 湯ノ口温泉)
アクセス:JR紀勢本線「熊野市駅」から、熊野市自主運行バス熊野古道瀞流荘線で約45分「瀞流荘」下車すぐ
車利用の場合は、熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」から約45分
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素晴らしい景色が見られる熊野市は、熊野古道や鬼ヶ城などの足場が悪い観光スポットも多いので、服装や靴には十分注意してお出かけくださいね。この他にも産田神社などの観光スポットなど、魅力いっぱいの熊野をお楽しみください。
※営業状況は変更となる場合もあるため、お出かけ前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
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