カナダ屈指の人気観光地、トロント。国際色豊かなこの街では、CNタワーやロイヤル・オンタリオ博物館などの定番観光はもちろん、マーケットでのショッピングなどローカル色の強い街歩きも楽しむことができます。また、ナイアガラの滝を訪れる際の拠点としても活躍し、ダイナミックな観光もプラスできる魅力的な都市です。
今回はトラベルjpナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター 木内つばめがトロントのおすすめ観光スポットをご紹介します。
トロントのシンボルマークである「CNタワー」は、世界第3位の高さを誇る約553mの電波塔。高さ346mと447mの2か所に屋内展望デッキがあり、トロントの街を一望をできます。
ここで刺激的な体験をしたいなら、“EdgeWalk”にトライしてみましょう!ハーネスだけでCNタワーの外縁を歩くという緊張感たっぷりのアクティビティです。116階に相当する高さをハンズフリーで歩く…想像しただけで足がすくみますが、スリリングなことが好きな人にはたまらない体験ですね。
保守的にCNタワーを楽しみたい方は、360度の景色が見えるレストランで、カナダ産のワインと食材を堪能できるディナーをいただいては?
<基本情報>
住所:290 Bremner Blvd, Toronto, ON M5V 3L9, Canada
アクセス:ユニオン駅から徒歩約10分
公式サイト(外部リンク)
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1800年代の建物が当時のまま残っている「ディスティラリー歴史地区」。もともとは世界最大規模のウィスキーの蒸留所として栄えていた地区でしたが、戦争や禁酒法の影響により衰退し、1990年に閉鎖。その後、赤レンガ造りの建物を活かして、モダンな観光スポットへと変貌を遂げました。
朝食にぴったりのカフェ、クラフトビールや純米酒を楽しめるお店、工房やギャラリーなど、多彩な店舗をハシゴしながら楽しめる場所。雨の日はこういった室内で過ごせる施設が大活躍するでしょう。
<基本情報>
住所:55 Mill Street, Toronto ON, M5A 3C4
アクセス:ユニオン駅から徒歩約20分
公式サイト(外部リンク)
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200年以上の歴史を持つ「セント・ローレンス・マーケット」。サウスマーケット、ノースマーケット、セントローレンスホールの3つのエリアに分かれています。
サウスマーケットは初代市庁舎を改築したもので、カナダならではのお土産探しはもちろん、人気のデリやベーカリーが多く、ランチ利用にもおすすめの場所。ノースマーケットは、土曜日にファーマーズマーケット、そして日曜日にはアンティークマーケットが行われる場所で、地元の方に混じって買い物ができるような場所です。そして、セントローレンスホールは小売店やオフィスが入っています。民泊する際はこういった場所で買い出しすると、滞在に弾みがつきますね!
<基本情報>
住所:92- 95 Front St East Toronto, Ontario, M5E 1C3
アクセス:ユニオン駅から徒歩約12分
公式サイト(外部リンク)
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約600万点以上のコレクションを誇る「ロイヤル・オンタリオ博物館」。北米で5番目に大きな博物館として知られています。古代ギリシア、エジプトの彫刻やネイティブカナディアンの歴史、アルバータ州で発見された恐竜の骨組や化石もあり、バラエティ豊かな展示が魅力。大人から子どもまで楽しめる博物館なので、家族旅行の観光にもおすすめです。
1914年開館と大変歴史の古い博物館ですが、2003年から拡張工事が始められ、新しい展示エリアがオープンしました。昔、訪れたことがあるというリピーターも、ぜひ新しい姿を確かめに行ってみましょう。
<基本情報>
住所:100 Queen’s Park, Toronto, ON, M5S 2C6
アクセス:ミュージアム駅から徒歩約1分
公式サイト(外部リンク)
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トロント南部の港から船で約15分、広大なオンタリオ湖に浮かぶ島「トロント・アイランド」。15の小さな島々の総称で、中でも代表的な3島が、ウォーズ島、センター島、ハンランズ・ポイント。センター島には遊園地や牧場などがあり、子ども連れも楽しめる施設が満載です。
冬には氷で覆われた白銀の湖を、夏には青々とした景色をのぞむことができるトロント・アイランドは、街歩きでがんばり過ぎた体をクールダウンさせてくれるような場所。ひとたび上陸すれば豊かな自然、そして離れた場所から見るトロントの街並みが緊張感を緩めてくれます。
<基本情報>
住所:Toronto Islands, Toronto
アクセス:ユニオン駅からフェリー乗り場まで徒歩約8分。フェリーに乗船し、約15分
公式サイト(外部リンク)
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1965年に建設された「トロント市庁舎」。フィンランド人の建築家が手がけた、アーチ状のスタイルが特徴的です。魅力的な外観から、映画の撮影地として使用されることもしばしば。ビル前にある“TORONTO”のモニュメントは記念撮影するには格好のスポットです。
正面玄関の東側にある壁画にもぜひ注目してみましょう。芸術家デイビッド・パートリッジによる“メトロポリス”という、釘だけで作られた珍しい作品があります。近くで見ると、その釘の数に驚かされることでしょう。
冬には市庁舎の前にスケートリンクが登場し、冬の風物詩を見ることもできますよ。
<基本情報>
住所:100 Queen St. W.Toronto, ON M5H 2N2
アクセス:クイーン駅から徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
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トロント近郊にある世界的有名な観光スポットといえば「ナイアガラの滝」。五大湖のエリー湖からオンタリオ湖に流れ落ちるナイアガラの滝は、アメリカとカナダの国境に位置し、訪れる際の拠点となるのがトロントです。
水量は毎秒約3,000トンという想像しきれないほどの規模。巨大な水力は電力発電も担っており、地域の生活を支える一面も垣間見れます。船で滝に近づける“霧の乙女号”は、大人気のアトラクション。しぶきを浴びながら迫力満点の滝を文字通り肌で感じることができます。
ナイアガラ川には“レインボーブリッジ”というカナダとアメリカを結ぶ橋があり、一瞬だけアメリカに入国することもできます。
<基本情報>
住所:332 Prospect St,Niagara Falls,NY 14303,United States
アクセス:トロント市街から車で約2時間
公式サイト(外部リンク)
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通称AGOと呼ばれる「オンタリオ美術館」は、広大な敷地の中に約120,000点のコレクションが展示されている美術館。中世ヨーロッパから、カナダの先住民アーティスト、草間彌生の作品まで、幅広いアートを鑑賞できます。常設展示はもちろん、企画展、巡回展も開催されているので、訪れるタイミングでどんな作品とめぐり合わせがあるかも楽しみの1つ。
トロントの建築家フランク・ゲーリーによって改修された美しい建物も見どころであり、併設されたレストランの食事がここでの時間をさらに充実させてくれます。毎月第1水曜日の夜は常設展に無料で入場することができるので、お得に観光を楽しみたい方は要チェックですよ!
<基本情報>
住所:317 Dundas St. West, Toronto, ON, M5T 1G4
アクセス:セント・パトリック駅からから徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
トロント市庁舎から通りを挟んですぐの場所にある「旧市庁舎」。1899年に建てられたもので、時計塔を有した石造りの建物です。新市庁舎の近代的な姿とは違い、重厚で趣ある様相が歴史を刻んできたことを示しているかのよう。遺構として残しているわけではなく、現在は裁判所として活躍しています。
夜は周辺のビルの灯りに囲まれた中で、時間を止めたように佇む旧市庁舎を見ることができます。新旧交わるそのコントラストもいい景色ですよ。
<基本情報>
住所:60 Queen St W, Toronto, ON M5H 2M3
アクセス:クイーン駅から徒歩約5分
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ナイアガラの滝を使った水力発電で成功をおさめたカナダの投資家ヘンリー・ペラットが、1914年に建てた「カサ・ロマ」。現在は一般公開されており、噴水や花壇に彩られた美しい庭園や、世界各地の調度品が揃う豪華絢爛な邸宅内を見学することができます。まるでヨーロッパのお城のような規模で、これが個人の邸宅だったということは想像し難いほど。
館内には、高級感漂うステーキハウスも。トロント旅行で印象的な食事を予定するなら、候補にあげてみてはいかがでしょう?
<基本情報>
住所:1 Austin Terrace Toronto Ontario M5R 1X8 Canada
アクセス:デュポン駅から徒歩約10分
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異国情緒を感じさせる、カナダの多様性を凝縮したようなダウンタウンの一角に「ケンジントン・マーケット」があります。もとはユダヤ系移住者が開いたエリアでしたが、現在は各国の料理店、ハラールのスーパー、北欧のカフェなどが入り乱れた賑やかな界隈。すれ違うカラフルな建物や看板、古着ショップなどは見ているだけでも楽しめます。
5月から10月の最終日曜日には歩行者天国になり、ストリートパフォーマンスなどを見ることも。滞在日と歩行者天国の日程が重なればラッキー!ぜひ行ってみましょう。また、秋に数日行われるジャズフェスティバルも人気です。
<基本情報>
住所:Kensington Ave., Toronto
アクセス:スパダイナ駅からストリートカー510番に乗り、ナッソーで下車。そこから徒歩約3分
公式サイト(外部リンク)
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カナダの最高峰大学といえば「トロント大学」。世界大学ランキングにも常にランクインしており、数々のノーベル賞受賞者も輩出してきた名門校です。3つのキャンパス、そして150を超える建物から構成されおり、歴史の深さが感じられる古い建物と緑豊かな環境が見事に調和。観光客にも嬉しい散策スポットを提供してくれています。
また学生がボランティアとして行っているキャンパス周遊ツアーでは、寮や各キャンパスの施設を回ることができます。原則は進学を考えている高校生向けのツアーですが、一般の方も参加可能。ぜひ、カナダのキャンパスライフを覗いてみてはいかがでしょう?
<基本情報>
住所:27 King’s College Circle Toronto, Ontario M5S 1A1 Canada
アクセス:ミュージアム駅、あるいはセントジョージ駅から徒歩約1分
公式サイト(外部リンク)
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野球チーム“トロント・ブルージェイズ”の本拠地「ロジャース・センター」。世界初の完全可動式の屋根を持つスタジアムとして有名です。滞在期間中に野球の試合が重なるようであれば、観戦するのもナイスなプラン!地元の雰囲気、スタジアムで販売している飲み物や食べ物、グッズなど、日本のスタジアムとの違いを比べてみるのも面白いですよ!
CNタワーにも隣接しており、観光に組みやすい立地であるところもポイントです。
<基本情報>
住所:1 Blue Jays Way Toronto, ON M5V 1J1, Canada
アクセス:ユニオン駅から徒歩約13分
公式サイト(外部リンク)
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カナダで人気のスポーツといえば、アイスホッケー。カナダホッケー界の軌跡を辿り、今後の発展のためにと設立されたのが「ホッケーの殿堂」。カナダやアメリカを始めとした色とりどりのユニホームを目にしたり、自分が見たいチームの試合映像をスクリーンで見たりすることできます。またアイスホッケーを体験できるゲームコーナーやギフトショップもあり、子どもと遊びに行く気分で訪れてもいいでしょう。
忠実に再現された選手ロッカールームは、ファン必見のエリア。本物のロッカールームにいるような写真を撮ることができます。
<基本情報>
住所:30 Yonge St., Toronto, Ontario, M5E 1X8 CANADA
アクセス:ユニオン駅から徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
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何日間もかけて回るカナダ周遊旅行に組み込まれてることの多いトロントですが、日本から直行便が就航しているので、モノステイで深掘りする旅行にもおすすめ。今回は夏に訪れるトロント4泊6日のモデルコースをご紹介します。
【トロント・モデルコース一例】
<1日目>
日本から直行便で約12時間、夕刻にトロント・ピアソン国際空港に到着。こだわって決めたホテルにチェックイン。思い描いていた通りの雰囲気に興奮が隠せない!夜も遅いので、ホテルのバーで軽く食事とお酒を楽しみ、早めに就寝。
<2日目>
早起きして、観光スタート!ファーマーズマーケットが開催されている「セント・ローレンス・マーケット」へ。コーヒー片手に、目が合ったものを購入して朝食にする。その後は「トロント市庁舎」方面へ。“TORONTO”の文字の前でバッチリ写真撮影し、「旧市庁舎」の外観もしっかり目に焼き付ける。「オンタリオ美術館」へ行き、とりあえず館内のレストランで昼食。腹ごしらえしたところで、芸術鑑賞タイムを堪能。ミュージアムショップでちゃっかり買い物もする。夕飯はチャイナタウンで中華をいただく。
<3日目>
アンティークマーケットも見たい!ということで、再び「セント・ローレンス・マーケット」へ。母好みの骨董品を見つけて購入。いいお土産が買えたことに大満足。その後、「ケンジントン・マーケット」へ。ラッキーなことに、歩行者天国の日と重なり、開放的な気分で散策。異国料理をランチに食べ、古着もゲットし、上機嫌。一旦、ホテルに荷物を置きに帰り、「CNタワー」へ。予約していた展望レストランでのディナー。夜景を見ながら甘美な夜を過ごす。
<4日目>
予約していた観光ツアーに参加し、「ナイアガラの滝」へ。忽然と現れるダイナミックな滝に圧倒される。“霧の乙女号”に乗船し、滝を見ながら食事ができるレストランへ行き、レインボーブリッジを渡り…とことんナイアガラの滝を遊び尽くす。トロント市街に戻り、夜はガイドさんに教えたいただいたオイスターバーで最後のディナー。
<5日目>
荷造りをし、トロント・ピアソン国際空港へ。お昼の便に搭乗。
<6日目>
夕刻、日本に到着。
土日を挟む滞在であれば、セント・ローレンス・マーケットの週末のイベントに参加できたりと、さらにボリューミーな旅になるでしょう。人気のレストランやオプショナルツアーは出発前に予約しておくのがおすすめ。現地に着いてから、貴重な滞在時間を無駄なく過ごすことができますよ!
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トロントの交通機関はとても充実しています。地下鉄やバス以外に、観光客の支えとなるのが“ストリートカー (Streetcar) ”と呼ばれる路面電車。ほぼ一区画ごとに停留所があり、10分間隔で運行しています。また、Toronto City Pass(トロントシティーパス)を購入すれば、人気スポットの入場券がお得になるので、ぜひ活用してみましょう。
ローカル感も味わえるトロント市内観光、そこに非日常的なナイアガラの滝の観光をプラスすれば、メリハリのある充実した旅が完成!ぜひ1週間くらいの休みがあれば、トロントを候補にあげてみてくださいね。
(文:トラベルjp ナビゲーター 木内つばめ)
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