青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島の6県から成る東北地方は、豊かな自然と湧き出る温泉に恵まれた癒やしの地。北国の景色に溶け込み、郷土料理に舌鼓を打ちながら、温泉を堪能するといった休息ができるエリアです。
今回は、トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター木内つばめが東北地方で人気の温泉をご紹介。各温泉地のおすすめ宿とともに15か所を厳選しました。東北旅行の参考にしてみてくださいね。
「酸ヶ湯温泉」は、青森県の八甲田山の西側に位置する温泉地。日本で最初に国民保養温泉地に指定された由緒正しい温泉地として広く知られています。
「酸ヶ湯温泉旅館」にある酸ヶ湯温泉の名物“ヒバ千人風呂”は、総ヒバ造りで160畳もある大浴場。熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝といった浴槽があります。混浴ですが、女性専用時間帯も設けているのでご安心を。お湯は少し緑がかり白濁した硫黄泉で酸性度が強いのですが、とてもやわらかなのが特徴です。
写真提供:酸ヶ湯温泉
<基本情報>
住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
アクセス:
【電車】青森駅からバスで約70分
【車】東北自動車道・青森中央ICから約40分
泉質:硫黄泉、酸性泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、動脈硬化など
宿泊施設数:1
特徴:1684年に開湯された長い歴史を持つ温泉地。標高約900mの高地にあり、冬には山岳スキー、春には5mを超える雪の壁などレジャーと共に温泉を楽しむことができる。5つある源泉はすべて酸性・含硫黄泉。八甲田・十和田ゴールドライン沿いには、東屋風の湯治施設“まんじゅふかし”がある。箱型のベンチに座り、着衣のまま温泉の蒸気でお尻を温めるというもので、婦人病や腰痛などに効果的と言われている。
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「黄金崎不老ふ死温泉」のある青森県深浦町は、世界自然遺産に登録された白神山地がある自然の宝庫。秋田県との県境に臨む日本海沿いの海岸は変化に富み、特に夕陽が絶景です。
ここには同名の温泉宿があり、日本海の海岸線ぎりぎりにある露天風呂が人気。一方、新館の内風呂“不老ふ死の湯”は、一面ガラス張りで大海原を見下ろしながら源泉かけ流しを堪能できる展望風呂。サウナも完備しています。アワビなどの海産物を始め、深浦の山海の幸を使った夕食も人気ですよ。
写真提供:黄金崎不老ふ死温泉Facebook
<基本情報>
住所:青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
電話番号:0173-74-3500
アクセス:
【電車】JRウェスパ椿山駅から送迎車で約5分(要予約)
【車】秋田自動車道・能代南ICから約90分
泉質:含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、腰痛、疲労回復、冷え性、五十肩、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、痔疾、慢性婦人病など
宿泊施設数:1
特徴:青森県の最西端に位置する黄金崎にある温泉。夕暮れ時になるとあたり一帯が黄金色に染まることから名付けられた。豊富な鉄分により赤褐色をした湯は、体の芯まで温まり湯冷めしにくいことから“熱の湯”ともよばれる。
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平安時代から続く古くからの温泉地として愛されている「浅虫温泉」。“東北の熱海”とも呼ばれ、オーシャンビューを楽しめるホテルや、青森出身の世界的版画家・棟方志功が愛した老舗旅館など、魅力的な温泉宿が集まっています。海水浴やSUP、カヤック、釣り、森林浴ウォーキングなど自然を感じられるレジャーを楽しめるのも魅力。
浅虫温泉駅のすぐそばにある「宿屋つばき」は全15室の小さめのお宿。大浴場のほかに、4つの貸切風呂、足湯、そしてふかし湯も完備。温泉の熱であたためられた床に寝転がるふかし湯は、ウトウトしてしまうほどの気持ちよさ。じんわりと熱が伝わってきて心も体もほぐれていくのがわかります。海側の部屋からは、かつて“夕陽の宿百選”に選ばれたこともある美しい夕焼けが見られますよ。
<基本情報>
住所:青森県青森市浅虫
電話番号:017-752-3250(浅虫温泉観光協会)
アクセス:
【電車】青い森鉄道「浅虫温泉駅」下車
【車】青森道・青森東ICから車で約15分
泉質:塩化物泉、硫酸塩泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、切り傷、やけど、慢性消化器病、痔疾、婦人病、打ち身、慢性皮ふ病など
宿泊施設数:9
特徴:“東北の熱海”とも言われる、東北随一の温泉リゾート。浅虫温泉駅を中心に、東側は古くからの温泉街、西側はアメリカ西海岸のようなビーチリゾートとなっている。温泉街周辺には公園や海水浴場などのレジャースポットが多く家族連れにも人気。
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岩手県の「花巻温泉郷」は、奥羽山麓の中ほどにある自然豊かな温泉地。花巻市に点在する12の温泉地を総称です。代表的な“花巻温泉”は花巻ICからも近く、新花巻駅からは無料の送迎バスも運行されています。
利便性の高い花巻温泉もいいですが、秘湯派の方には鉛温泉がおすすめ。「藤三旅館」は、知る人ぞ知る名湯の一軒宿。新日本百名湯や日本温泉遺産に選ばれ、2015年の映画『海街diary』のロケ地にもなった由緒ある温泉です。こちらの名物は、とても珍しい立ったまま入る自噴温泉。なんと足元から温泉が湧いてきます。宮沢賢治も訪れたといわれる旅館を、幻想的とも言える岩手の自然とともに堪能してみませんか。
<基本情報>
住所:岩手県花巻市
アクセス:
【電車】JR花巻駅からタクシーで15〜25分
【車】東北自動車道・花巻南ICから10〜20分
泉質:塩化物泉、硫酸塩泉、単純温泉、硫黄泉
効能:神経痛、リウマチ、筋肉痛、肩こり、腰痛、関節痛、しびれ、疲労、ねんざ、肝臓病、婦人病、胃腸病、冷え性、皮膚病、不妊症、生活習慣病、痔疾など
宿泊施設数:31
特徴:岩手県花巻市は、宮沢賢治が“イーハトーブ”と呼んだ生まれ故郷。賢治が愛した土地に湧く12の表情豊かな温泉地。歴史は古く、約1200年前に坂上田村麻呂が傷を癒したと伝わる古湯も残る。昔ながらの温泉街、趣ある湯治宿、リゾート気分を満喫できる近代的なホテルなど多彩な宿泊施設を擁している。
※基本情報の詳細は各温泉地によって異なります
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岩手県雫石町にある「網張温泉」は、盛岡市から車で40分ほどの山あいにある秘湯。十和田八幡平国立公園の中にあり、1000年も前からその存在を知られていたと言われています。
網張温泉に唯一ある宿泊施設が「休暇村 岩手網張温泉」。広大な敷地内に“網張五湯”と呼ばれる5つの湯処があり、なかでも露天風呂“仙女の湯”は、亀滝を臨む滝見風呂で類稀なるロケーションが実に神秘的。やや青みを帯びた乳白色の美しい湯で、源泉かけ流しです。
<基本情報>
住所: 岩手県岩手郡雫石町長山小松倉14-3
アクセス:
【電車】JR盛岡駅から送迎バスで約1時間(要事前予約)
【車】東北自動車道・滝沢ICから約2時間
泉質:単純温泉、硫黄泉(硫化水素型)
効能:アトピー性皮膚炎、末梢神経障害、尋常性乾癬
宿泊施設数:1
特徴:青味がかった白濁の湯は硫化水素のイオン分解反応によるもの。雪解け水が豊富な春や降雨がある夏〜秋は、イオン分解反応が促進されて白く濁り匂いも立ち込めるが、冬は無色に近くなり匂いも薄め。季節に応じて温泉の変化を楽しめるほか、スキーや体験プログラムなどアクティビティにも興じられる。
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盛岡の奥座敷と名高い「鶯宿(おうしゅく)温泉」。盛岡ICから車で25分と好立地でありながらも、美しい自然を満喫できる環境。さらに温泉宿が多くあり、団体旅行や家族旅行など、いろいろなニーズに対応している温泉地です。
「温泉民宿 栄弥」は、加水無し、加温無し、循環無し、消毒無しの100%源泉かけ流しの温泉と、美味しい料理をリーズナブルに味わえる高コスパな民宿。半世紀の歴史を持つ館内は、レトロで家庭的な雰囲気。お風呂は大浴場と小浴場の2つで、純温泉協会から純温泉Aの認定を受けている良質なお湯です。
<基本情報>
住所:岩手県岩手郡雫石町鶯宿
アクセス:
【電車】JR盛岡駅から鶯宿温泉行きのバスで約50分、終点下車
【車】東北自動車道・盛岡ICから約25分
泉質:単純温泉、硫黄泉など
効能:神経痛、関節痛、婦人病、胃腸病など
宿泊施設数:15
特徴:天正年間、木こりが湧き出る湯で傷を癒すウグイスを見つけたという伝説が残る古湯。やや熱めの湯はナトリウムや炭酸水素イオンを多く含み、毎分約3000リットルも湧出。日帰り入浴可能な施設が数多くあり、湯めぐりを楽しむのもおすすめ。
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秋田県と岩手県にまたがるアスピーテ型火山、八幡平。その秋田県側にある「玉川温泉」は、源泉の湯量・湯温・酸性度が日本一として知られています。世界でも珍しいPH1.2という強酸性の泉質はラジウムを含有。“玉川温泉自然研究路”と呼ばれる約1kmの散策路や、“岩盤浴発祥の地”と呼ばれる天然の屋外岩盤浴での湯治も人気です。
温泉地と同名の一軒宿「玉川温泉」は、静かな環境での湯治場を主とする施設ですが、一般の外来入浴も可能。宿は自炊部(冬季は閉鎖)と旅館部に分かれていて、自炊をする人のために炊事場やランドリーなどの設備も備わっています。青森ヒバで造られた大浴場には11種類の浴槽があり、源泉100%の浴槽から50%に希釈した浴槽、打たせ湯、寝湯、箱蒸しなど、体調に合わせた入浴方法が選べます。
<基本情報>
住所:秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢
電話番号:0187-58-3000(玉川温泉地区予約センター)
アクセス:
【電車】JR田沢湖駅からバスで1時間30分
【車】東北自動車道・鹿角八幡平ICから1時間(一部冬季通行止め)
泉質:塩化物泉
効能:神経痛、リウマチ、疲労、胃腸病、高血圧など
宿泊施設数:1
特徴:十和田八幡平国立公園内にあり、火山が生む強酸性の湯が最大の特徴。胃液よりも強いpH1.2のお湯は肌がピリピリとするほど。ラジウムを大量に含む効能豊かな名湯のため長期間滞在する人も多い。冬期期間は休館となるほか、春と秋も夜間凍結の恐れがある日は夜間通行止めとなるため注意が必要。
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秋田県の「乳頭温泉郷」は、田沢湖から車で30分ほどの乳頭山麓にある温泉地。山深い地にひっそりと7つの一軒宿が集まり、多様な泉質の湯が湧出。温泉ファンにとって、必ず一度は訪れたい秘湯として知られています。
乳頭温泉郷で最も古い歴史を持つのが「鶴の湯温泉」。人気が高く、なかなか予約が取れない温泉宿です。運良く滞在できれば、忘れ得ぬ宿になることでしょう。重厚感が素晴らしい内装と秋田の地元食材を使用した地産地消の夕食が、古き良き日本の雰囲気を演出してくれます。心も身体もほっこりと温まるような、ぬくもりを感じる温泉旅が実現できますよ。
<基本情報>
住所:秋田県仙北市田沢湖
アクセス:
【電車】JR田沢湖駅からバスで約35分「アルパこまくさ」バス停で下車、送迎あり(要予約)
【車】東北自動車道・盛岡ICから約1時間
泉質:単純温泉、単純硫化水素泉など
効能:筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、打ち身、慢性消化器病、高血圧症、切り傷、糖尿病、慢性皮ふ病、慢性婦人病など
宿泊施設数:7
特徴:田沢湖の北東に7軒の一軒宿が点在する、温泉好きにとっては憧れの秘湯。宿ごとに源泉が異なるのはもちろん、複数の源泉を所有する宿もあり、多彩な効能や泉質が楽しめる。
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江合川(荒雄川)沿いに点在する5つの温泉から成る“鳴子温泉郷”のうち、中心となる温泉地「鳴子温泉」。平安時代の『続日本後紀』にも登場する古湯で、826年に起きた鳥屋ヶ森山の噴火によって温泉が湧き出したのが始まりとされています。7種類の泉質が楽しめ、種類の豊富さ・源泉数の多さでは日本有数。鳴子こけしの産地としても知られており、可愛らしい民芸品はお土産にもぴったりです。
「名湯の宿 鳴子ホテル」は、鳴子温泉最大級の大型温泉旅館。鳴子駅から近く、温泉街の中心“湯の街通り”にも面していて、観光の拠点に最適です。3本の自家源泉から湧くお湯は、白濁から緑色まで様々に変化。硫黄の香りとすべすべの肌当たりが人気です。
<基本情報>
住所:宮城県大崎市鳴子温泉
アクセス:
【電車】JR鳴子温泉駅からすぐ
【車】東北自動車道・古川ICから約35分
泉質:単純温泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、硫黄泉など
効能:婦人病、胃腸病、高血圧、動脈硬化、皮膚病、糖尿病など
宿泊施設数:18
特徴:“奥州三名湯”と言われ、鳴子温泉郷の中で屈指の規模と豊富な湯量、豊かな効能を誇る温泉地。日本の天然温泉は全部で11種類の泉質があるが、そのうちの9種類の泉質を持ち、源泉数は370本以上。宿や共同浴場のほとんどが源泉かけ流し。
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「秋保(あきう)温泉」へは仙台駅から車で30分、清流“名取川”の中流にあります。そのお湯は皇室から“名取御湯(みゆ)”の称号を頂き、日本三御湯のひとつに数えられる名湯中の名湯といわれています。
「ホテル華乃湯」は秋保温泉の玄関口、名取川の下流側にあるお宿。源泉かけ流しで、名取川に面した露天風呂を始め、多様なお風呂を楽しめます。くつろげる和室を中心とした客室、契約農家で栽培した無農薬野菜と三陸の新鮮な海の幸を組み合わせた料理も宿でのお楽しみ。温泉旅の醍醐味をたっぷり味わえる宿です。
写真提供:秋保温泉 華乃湯
<基本情報>
住所:宮城県仙台市太白区秋保町湯元
アクセス:
【電車】仙台駅からバス・車・タクシーで約30分
【車】東北自動車道・仙台南ICから約15分
泉質:塩化物泉
効能:神経痛、リウマチ、腰痛、肝臓病、皮膚病など
宿泊施設数:16
特徴:仙台市街地からアクセスしやすい温泉地。磊々峡(らいらいきょう)や秋保大滝など観光スポットがあるのも魅力。秋保の湯で欽明天皇が皮膚病を完治させたとの言い伝えがあり、“名取の御湯”と呼ばれている。兵庫・有馬温泉(兵庫)、道後温泉(愛媛)とともに“日本三名湯”のひとつである。
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絶大な人気を誇る山形の「銀山温泉」。銀山ダムの上流に位置し、温泉街中央を流れる銀山川、そこに掛かる美しい橋が織り成すノスタルジックな風景が非日常へと旅人を誘います。昼間は、旅館の壁に施された鏝絵(こてえ)やアスファルトに埋め込まれた雪の結晶のタイルを見て歩き、夜はガス灯で琥珀色に輝く街を歩く…と、時間帯によって変わる景色も見どころのひとつ。
銀山温泉に建ち並ぶ風情ある旅館の中で、ひと際目立つ宿が「藤屋」。全8室のみで、部屋からガス灯が灯された銀山温泉の幻想的な夜の風景を眺めることができます。館内のお風呂は全部で5つ。すべて貸し切りで贅沢に温泉を楽しむことができます。
写真提供:Fotolia
<基本情報>
住所:山形県尾花沢市銀山新畑
電話番号:0237-28-3933(銀山温泉案内所)
アクセス:
【電車】山形新幹線大石田駅からバスで約40分
【車】東北自動車道・古川ICから約1時間40分
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉など
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、糖尿病、便秘、慢性消化器病、高血圧症、動脈硬化症、慢性婦人病、痔疾など
宿泊施設数:13
特徴:わずかに塩味と硫黄臭がある無色透明の湯。いづれの旅館も部屋数が少なめなので、早めの予約がおすすめ。
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山形県庄内地方、鶴岡市の日本海に面した「湯野浜温泉」は、遠浅の広いビーチ沿いにある温泉地。夏には波の穏やかな湯野浜海水浴場も利用でき、レジャー目的の家族旅行にも喜ばれる旅先です。海を臨む眺めのいい温泉宿が多く、日本海に沈みゆく夕日の美しさが評判。
湯野浜温泉にある「游水亭いさごや」は、佇まいの美しい海辺の温泉宿。客室やダイニングルーム、そしてお風呂からも、刻々と変化する日本海の表情をゆっくりと楽しむことができます。
写真提供:游水亭いさごや
<基本情報>
住所:山形県鶴岡市湯野浜
電話番号:0235-75-2258(湯野浜温泉観光協会)
アクセス:
【電車】JR鶴岡駅からバスで約40分
【車】山形自動車道・鶴岡ICから車で約15分
泉質:塩化物泉など
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、皮ふ病、痔疾、慢性婦人病など
宿泊施設数:18
特徴:天喜年間(1053〜58)に発見された温泉で、漁師が亀の湯浴みを見つけたのが始まりと言われている。宿泊施設は温泉を引いたスタイリッシュなホテルから民宿まで幅広くあり、旅のスタイルに合わせて選択できるほど宿が揃っている。
蔵王連峰の西麓に位置する開湯1900年の古湯「蔵王温泉」。冬の樹氷やスキーリゾートのイメージが強い観光地ですが、初夏から秋にかけては清涼な山の空気に癒される高原リゾートとして楽しめる場所です。雪のない時期だけ入浴できる“蔵王温泉大露天風呂”もグリーンシーズンの名物。野趣溢れる開放的な露天風呂で、蔵王の湯を満喫することができます。
蔵王温泉の入口に位置する旅館「五感の湯つるや」は、まさに視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感で蔵王の濁り湯を満喫できる宿。大浴場、露天風呂の他に4つの風情ある貸切風呂があり、館内で湯めぐりが叶います。蔵王牛を堪能できる夕食プランもありますよ!
<基本情報>
住所:山形市蔵王温泉
電話番号:023-694-9328(蔵王温泉観光協会)
アクセス:
【バス】JR山形駅からバスで約40分
【車】山形自動車道・山形蔵王ICから車で約30分
泉質:硫黄泉、酸性泉など
効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、五十肩、冷え性、打ち身、慢性消化器病、切り傷、やけど、慢性皮ふ病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、痔疾、慢性婦人病、美肌など
宿泊施設数:82
特徴:乳白色のにごり湯。一度に200人は入れるという蔵王温泉大露天風呂が有名ですが、冬季は閉鎖。グリーンシーズンに訪れた際はぜひ入っておきたい穴場のスポットです。
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「磐梯熱海温泉」は、五百川に沿って旅館が建ち並ぶ風情ある温泉地。開湯から約800年もの歴史を持つ、郡山の奥座敷です。日帰り湯歓迎の温泉旅館やホテルが多く、気軽に楽しめる公衆浴場も豊富。古くから"美人をつくる名湯"と言われています。
そんな磐梯熱海の温泉街にある「離れの宿 よもぎ埜」は、風格あるお宿。豊かな緑の庭園に、全14室の離れが点在しています。客室は書院造りを取り入れた和風調で、いづれも2間以上という広さ。隠れ家のような場所で、上質な大人の休日を過ごすには格好の場所です。
<基本情報>
住所:福島県郡山市熱海町
アクセス:
【電車】JR郡山駅から磐梯西線で磐梯熱海駅まで約13分
【車】磐越自動車道・磐梯熱海ICから約5分
泉質:単純温泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、冷え性、切り傷、打ち身、慢性消化器病、痔疾、美肌など
宿泊施設数:19
特徴:南北朝時代に公家の娘・萩姫が不治の病を患った際、お告げによって導かれた場所が磐梯熱海。湧き出る湯に浸かったところ、完治したという伝説が残る。アルカリ性の単純温泉で肌触りの良く、やけどや外傷、皮膚病などに良いとされている。
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会津若松駅から車で約10分、アクセスの良さも魅力の「東山温泉」。江戸時代より栄えた奥羽三楽郷に数えられる歴史ある温泉郷で、竹久夢二や与謝野晶子などの文人にこよなく愛されてきました。街の中心を通る湯川沿いに、上質な高級旅館や隠れ家のようなお宿、料理が自慢の宿など様々なタイプの宿泊施設が軒を連ねています。
なかでも高台に建つ「御宿 東鳳」は、豪華なお風呂と美食グルメで大人気のお宿。大浴場にはまるで空に浮かんでいるような露天風呂があり、絶景と開放感を体感できます。
写真提供:御宿 東鳳
<基本情報>
住所:福島県会津若松市東山町湯本
アクセス:
【電車】会津若松駅からバスで約15分
【車】磐越自動車道・会津若松ICから約20分
泉質:硫酸塩泉
効能:リウマチ、婦人病、高血圧、動脈硬化、皮膚病など
宿泊施設数:17
特徴:湯川によって削られた渓谷をはさんで温泉宿が並ぶ温泉地。渓谷には滝があり、宿名に“滝(瀧)”の字が多く使われている。天平年間(729〜749)に、高僧・行基によって発見された温泉で湯野浜と並ぶ奥羽三楽郷に数えられている。古くは豊臣秀吉や土方歳三も訪れたと言われており、今日も豊富な湧出量で多くの旅人を癒し続けている。
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今回おすすめした東北の温泉は、いずれも名湯と絶景を誇る温泉ばかり。効能豊かで、旅の疲れを癒やしてくれること間違いなしの温泉を、厳選してお届けしました。
東北は四季の移り変わりが美しく、訪れる季節によっては紅葉や雪見風呂などを楽しむこともできます。寒い時期には、温泉の温かみがさらに体に沁みるでしょう。山の中の温泉地も多いので、車で移動する際は天候状況を十分に確認し、スタッドレスタイヤなどを含めた万全の装備で向かってくださいね。
(文:木内つばめ)
2025年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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