サン・マルコ寺院やリアルト橋といった歴史建築と、交差する無数の運河が唯一無二の世界を見せてくれるベネチア(ヴェネツィア)。かつて商人たちが独立国家を運営した面影を残しながら、長年多くのツーリストを魅了し続けている水の都です。
そんなベネチアには旅の目的にもなるような、雰囲気あるホテルが目白押し。中世の館や修道院を改築したホテルがあり、体験したことのないような滞在時間を満喫することができます。
今回は元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター 木内つばめが、ベネチアでおすすめのホテルをランキング形式でご紹介します。
第一位はアドリア海が目の前に広がる「ホテル ダニエリ」。サン・マルコ寺院まで徒歩約4分という贅沢な立地にある5つ星ホテルです。ベネチアンゴシック様式で建てられた貴族の邸宅を改築した建物で、館内には貴重な美術品やアンティークの調度品が置かれています。客室もエレガントで、当時の貴族の生活を辿るような楽しみがあります。
併設されたレストランでは、世界遺産でもあるベネチアの潟を望むテラス席を用意。宿泊の際は、ぜひここでロマンチックなディナーをいただきたいところ。
サン・マルコ広場から徒歩約10分、リアルト橋からは徒歩約15分の場所にある「ホテル ビザンツィオ」。ベネチアの移動に欠かせない水上バス(ヴァポレット)の停留所からも近く、観光しやすい立地でありながらも、落ち着きある佇まいが魅力のホテルです。
重厚感のある門扉をくぐると、広がるのは明るいロビー。フレンドリーなスタッフが出迎えてくれます。客室は木製家具を取り入れた温かみのある空間で、バスルームはタイルを敷き詰めたカジュアルな印象。朝食はビュッフェスタイルで提供され、夜には2席限定のバーがロビーに現れます。
市内を二分する大運河のカナル・グランデ沿いに建つ「ホテル ア ラ コメディア」。リアルト橋まで徒歩約3分の距離にあり、観光の拠点にもなる4つ星ホテルです。
自慢の屋上テラスは、ベネチアの四季を堪能できる、まさに楽園のようなスペース。眺望とともにカクテルや軽食を楽しむことができます。客室は淡い色でまとめられているため、明るい印象。ベネチアの街に相応しいエレガントさを保ちながら、快適に過ごせる設備で整えられたホテルです。
運河沿いに立つ「ホテル アンティーケ フィギューレ」は、リアルト橋まで水上ボートで約15分の距離にある3つ星ホテル。
15世紀の宮殿を改装したホテルで、すぐそばの教会が目印です。外装はシンプルですが、館内は上品な装い。客室はテーマカラーが違うものの、宮殿の面影を上手に反映しています。お得に趣ある建物にステイしたい方におすすめです。
ヴィン川を望む「ホテル ル イソレ」は、サン・マルコ寺院から徒歩約4分の距離にあるプチホテル。全12室のみなので、限られたゲストで静かに過ごしたいという方におすすめです。
柔らかなオレンジ色の建物の目の前は水路となっており、ベネチア名物のゴンドラが行き交います。ヨーロッパの建物らしく中庭を備え、朝食は温かいメニューからフルーツまで揃えたビュッフェスタイル。朝7時から正午まで提供されるので、遅く起きたい日にもブランチ感覚でいただくことができるでしょう。
リアルト橋から徒歩すぐの場所にある「ホテル ロロロージョ ヴェネチア」。“ロロロージョ”とは、イタリア語で“時計”の意味。ホテル内の至るところに飾られている時計を探すのも、ちょっとした楽しみとなるでしょう。
モダンなホテルタイプの客室以外に、別棟にアパートタイプのお部屋も用意。アパートタイプは2〜3泊以上から利用でき、長期滞在にも相応しい設備が整っています。古き良きイタリアの味ある空間で、暮らすような体験が叶えられえますよ。
マリオット系列のあの最上位ブランドもベネチアにあります。「ザ セントレジス ヴェニス」は、サン・マルコ広場から徒歩約5分の場所に構えた、全てに置いて優雅なホテル。邸宅を改装し、クラシカルな空間にモダンの要素を絶妙に落とし込んだ空間造りは、見事なセンス。
ベネチアでラグジュアリーホテルとなると重厚感のある客室が多いですが、「ザ セントレジス ヴェニス」は、明るいカラーを採用した重すぎないコーディネートが特徴的。やはり、なかなかのお値段なので、ハネムーンなど特別な旅行で利用してみてはいかがでしょう?
「コンボ・ヴェネチア」は、修道院を改装したホステル。2019年にリニューアルし、新たなタイプのお部屋を追加。自炊派には嬉しいキッチン付き、家族旅行で活躍する2ベッドルーム、1人旅に重宝するドミトリーなど、貴重な間取りが揃っています。
館内のカフェには小さなテラス席があり、運河を眺めながら朝食をいただくことも。毎週日曜日には、サンデーブランチ(有料)も実施しています。
写真提供:Combo Venezia
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“オレンジの樹が茂る中庭は、リラックスタイムを満喫するには格好の場所。読書やティータイムなどに活用してみてくださいね!”
(トラベルjp ナビゲーター ケイコ ソリーノ)
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サン・マルコ寺院から徒歩約10分の場所にある「ホテル コルテ ディ ガブリエラ」は、裏路地にひっそり佇む隠れ家のような滞在先。
全10室のみですが、各部屋の個性が光るモダンなホテルです。テラス付きのカナルビューや、サウナが完備したスイートなど、ホテル時間を充実させてくれるようなゲストルームを用意。長期滞在には嬉しいキッチン付きのお部屋もあります。
「NH ヴェネツィア サンタ ルチア」は、ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅より徒歩約1分という恵まれたロケーションのホテル。運河に面し、ショップやカフェ集う、活気あるカンナレージョ地区に位置しています。
18世紀に建てられた貴族の館をホテルにしたもので、2023年に全面改装。上品な佇まいでありながらも、軽やかさが感じられる内装で、運河を眺められる部屋やファミリールームなど幅広い客室を揃えています。
サンタ・ルチア駅からわずか数歩、カンナレージョ地区にある「ホテル プリンチペ」は、ベネチアの歴史を物語るような壮麗なホテル。コンパクトな宿泊施設が多いベネチアでは珍しく、全138室と少し規模が大きめで、館内施設も充実。朝食会場ともなる華やかなレストランのほか、寿司バーまであります。
上質なアンティーク家具、ムラーノガラスのシャンデリアなど細部にまでこだわった内装はゲストの目を楽しませてくれるでしょう。
14世紀の宮殿を改装した「ホテル ガブリエリ」は、サン・マルコ寺院から徒歩約10分、水上バスの停留所目の前という立地のホテル。客室は古くから使われてきたアンティークの調度品で統一されており、シンプルさの中にほどよく趣が散りばめられています。古い建物ですが、エレベーターも設置されているので上下階の移動の心配はありません。
屋上テラス席の前には水上都市ベネチアのイメージ通りの景色が広がります。日中だけでなく、ぜひ夜にもテラスへ足を運んでみてください。海の向こう側にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が一段とロマンチックに映ります。ワインを持ち込んで景色を堪能するのも良いですよ!
写真提供:ホテル ガブリエリ
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“海が目の前にあるホテルですが、部屋によっては海が見えないことも。景色にこだわるなら事前確認しましょう。”
(トラベルjp ナビゲーター カジヤマ シオリ)
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サン・マルコ寺院の北側すぐの「ルレ ピアッツァ サン マルコ」は、観光の拠点として活躍するゲストハウス形式のホテル。ドゥカーレ宮殿、リアルト橋、アカデミア美術館など、ベネチアの名所が徒歩約10分圏内にあります。
サン・マルコ広場を眺められる客室を含む全12室は、絵画などで華麗に装飾されており、ヨーロッパらしい滞在を提供してくれます。朝食はリクエスト方式で、ドアノブに食べたいものにチェックを入れてぶら下げておくと、ルームサービスで届けられます。
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“初めてベネチアを訪れる方にも、リピーターの方にもおすすめのホテル。2月のカーニバルでは、ルレ ホテル周辺も、仮面をつけて仮装した人々で溢れます。朝から晩までイベントを楽しむにも理想的!”
(トラベルjp ナビゲーター 橘 凛)
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1500年代後半の宮殿を利用した「ホテル パラッツォ アバデッサ」は、歴史を感じられるようなホテル。館内はアンティーク家具やムラーノガラスのランプ、繊細なベネチアンミラーで装飾されており、イタリアの美を肌で感じることができます。
暖かい時期には、手入れの行き届いた庭園で食事を楽しむことも。外へ出歩かなくても、館内でベネチアの魅力を十分実感できるようなホテルです。
夏に行くなら「ホテル エクセルシオール ヴェニス」もおすすめ!運河のイメージが強いベネチアですが、こちらはビーチ沿いに建つリゾートホテルです。ベネチア中心部のホテルに比べると、敷地の広大さは圧巻。開放感溢れる建物、爽快なプール、アクティビティとなんでも揃い、ゲストを退屈させません。
前半は中心部のリーズナブルなホテルを拠点に観光し、後半は「ホテル エクセルシオール ヴェニス」でバカンス気分を味わうという分泊も魅力的なプランですね!
ベネチア本島は自動車の往来が禁止されており、道は石畳がひかれているため、スーツケースでの訪問はあまりオススメできません。また、毎年2月末から3月にかけて行われるカーニバルの時期はホテル予約が早々に埋まり、価格も高騰する傾向にあります。この時期の訪問を決めた時点で宿は予約しておきましょう。
2025年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
※本ランキングはトラベルjpのデータ、注目度、おすすめ度などを基に作成したものです。
(文:トラベルjp ナビゲーター 木内つばめ)
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