「1泊しか時間がとれない。でも京都にも奈良も行きたい!」そんな欲張りさんには、両方の名所をがっつり押さえたこんなコースはいかがでしょう?
初日は京都の有名どころを回って京都で宿泊、2日目は奈良の中心部をゆっくり回ります。名所もグルメも買い物も楽しめるポイントを厳選して、モデルコースにまとめました。
では、京都駅からスタートです!
まずは京都の定番観光スポット、「金閣寺」こと「鹿苑寺」に向かいましょう。京都駅からは京都市バスで、通常40分ほどですが、混雑状況により時間がかかることがあります。
「鹿苑寺」は室町幕府3代将軍、足利義満によって建てられました。金閣と呼ばれるのは三層からなる舎利殿。きらびやかな金箔が張り巡らされているのは2層目と3層目、貴族文化の寝殿造で造られた1層目だけが木造で、武家が貴族より上だという義満の序列意識の表れと言われています。金色の舎利殿が鏡湖池に映る光景は、まさにこの世の極楽浄土! 時間をかけてゆっくりの散策がおススメです。
なお、金閣寺は広くて見学に結構時間をとりますし、次の銀閣寺までの移動も少し時間がかかるので、金閣寺の見学の後にランチをとるのがおすすめです。
<基本情報>
住所:京都市北区金閣寺町1
電話番号:075-481-0013
アクセス:京都市バス205・急行101系統・二条城-金閣寺Express号系統にて金閣寺道バス停下車、徒歩約5分
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「金閣寺」に参拝したら、やっぱりセットで行っておきたいのが「銀閣寺」。ただし金閣寺と銀閣寺は結構離れており、京都市バスで乗り換えなしで行けるものの約40分かかります。
「銀閣寺」は正式名称を「慈照寺(じしょうじ)」と言い、室町幕府8代将軍の足利義政によって創建されました。1482年に造営が始まり、義政が亡くなる1490年まで、実に8年間にわたる大工事が行われたのです。義政は観音殿(一般的に銀閣と呼んでいる建物)が完成する直前に、56歳でその生涯に幕を閉じますが、彼が生涯をかけて取り組んだ建造物は500年以上の時を超えた現在でもその美しい姿を見ることができます。
<基本情報>
住所:京都市左京区銀閣寺町2
電話番号:075-771-5725
アクセス:金閣寺道バス停より京都市バス204・急行102系統にて銀閣寺道バス停下車、徒歩約10分
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金閣寺・銀閣寺ときて、もうひとつ京都を代表する観光スポットといえば「清水寺」でしょう。銀閣寺最寄りの“銀閣寺前”バス停から京都市バス急行100系統に乗車し、約30分で清水寺最寄りのバス停、“清水道”か“五条坂”に到着します。金閣寺から到着した際に下車する“銀閣寺道”バス停とは違いますのでご注意ください(金閣寺からのバスで“銀閣寺前”に停車するものはありません)。
金閣寺と並んで京都を代表する寺院である「清水寺」。その開創は平安遷都より古く、1200年近くも前の宝亀年間です。長い歴史がもつ重厚さを感じてみてください。2018年現在、“平成の大修理”により本堂と清水の舞台は素屋根に覆われていますが、拝観は可能です。随求堂や音羽の瀧、子安塔などもぜひ回ってみてください。
<基本情報>
住所:京都市東山区清水1丁目294
電話番号:075-551-1234
アクセス:銀閣寺前バス停より京都市バス急行100系統にて清水道または五条坂バス停下車、徒歩約10分
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もしも縁結びを願うなら、ぜひ「地主神社」にもお参りしておきましょう。地主神社は清水の舞台を出て、音羽の瀧に向かう途中の左手に見えます。
「地主神社」は、オオクニヌシノミコトを主祭神に、その父母、さらに祖父母と、日本の国づくりの役割を果たした3代の神さまをおまつりしています。3代もの“縁続き”だからこそ、ものご〜いパワーを持つ恋愛のパワースポット。良縁や縁結びといった恋愛成就だけでなく、就職や学問、芸能などの縁、さらには家庭での縁を深め、災難を断ち切って良い縁を結ぶパワーも秘めています。
<基本情報>
住所:京都市東山区清水1丁目317
アクセス:清水寺からすぐ
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この日の宿は、京都の四条烏丸近辺をおすすめします。翌日の奈良への移動を考えると、地下鉄四条駅に近い四条烏丸エリアが便利。周辺が繁華街なので、食事や買い物などで遅くまで街歩きを楽しむこともできます。また京都では、期間限定のライトアップが行われることも多く、四条烏丸からなら各地へアクセスしやすいというメリットもあります。
【安心お宿プレアミア 京都四条烏丸店】
コスパ重視派におススメなのが、四条烏丸から少し東南にある「安心お宿プレミア 京都四条烏丸店」。
200種類もの無料サービス、ラグジュアリー空間、24時間巡回清掃、人工温泉と露天風呂、女性は岩盤浴と、かゆいところに手が届きまくっているのに、1泊4,000円〜という格安さまで兼ね備えた豪華カプセルホテルです。
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【IMU HOTEL KYOTO】
カプセルホテルは落ち着かない、でもコストはなるべく押さえたい…そんな方におすすめなのが、立地コスパともに文句なしの滞在型ホテル「IMU HOTEL KYOTO」。
IMUとは、IN MY UNIQUE WAY の頭文字をとったもの。旅はユニーク!をコンセプトに、自分だけの自分らしい時間を過ごしてもらいたいとの願いが込められています。そのためのシンプルさと心地良さを追求し、コスパの良さも実現。個室がいいけど予算は抑えたいという、脱ドミトリーの方にもぴったりです。
写真提供:IMU HOTEL KYOTO
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【ホテル エムズ・エスト四条烏丸】
豪勢なサービスは求めないけれど、クリーンで快適、しっかりプライバシーを保てる客室が希望。そんな人にオススメなのが、「ホテル エムズ・エスト四条烏丸」。
ホテルは眠るだけ…と割り切った宿泊スタイルの人には、コンパクトだけど機能的なセミダブルタイプがオススメ。ある程度の広さを確保したいなら、スーペリアツインタイプがオススメ。エキストラベッドを入れて最大3名まで宿泊可能。女子旅や家族での旅行にピッタリです。
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四条に来たらぜひ、“京の台所”として知られる「錦市場」を覗いておきましょう。市場なので夕方には閉まる店も多いのですが、飲食店やカフェなど、遅くまで開いているお店もありますし、周囲は京都一の繁華街なので、錦市場と交差する道にはたくさんのショップや飲食店があります。
【錦天満宮】
錦市場の一番東にある「錦天満宮」は、壁を突き破った不思議な鳥居で有名な神社です。繁華街にある、一見小さなお社ですが、創建は10世紀初頭という由緒ある神社。学問の神様であるだけでなく、商売繁盛や招福・厄除けのご利益でも知られています。20時まで開門しているので遅い時間でもお参りができます。
<基本情報>
住所:京都市中京区新京極通り四条上る中之町537番地
電話番号:075-231-5732
アクセス:各ホテルから徒歩約10〜15分
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【SNOOPY 茶屋 京都・錦店】
“和”をコンセプトとした可愛いスヌーピーのカフェ「SNOOPY 茶屋 京都・錦店」は、スヌーピーやウッドストックをモチーフに、京野菜なども使ったメニューを楽しむことができ、店内の雰囲気も京都らしい和風な趣でとても素敵! テイクアウトやグッズの販売もあります。
<基本情報>
住所:京都市中京区錦小路柳馬場西入中魚屋町480番地
電話番号:075-708-7174(茶屋)075-708-7175(グッズショップ)
アクセス:各ホテルから徒歩約5〜10分
(C)2018 Peanuts Worldwide LLC
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京都では、季節ごとに様々なライトアップイベントが実施されます。期間限定ですが、タイミングがあえばぜひ訪れてみてください。その一部をご紹介します。
【秋:永観堂・青蓮院門跡・知恩院の紅葉ライトアップ】
夜の特別拝観でライトアップされた寺社の幻想的な紅葉風景は心に染み入り、きっといつまでも残る思い出に。ライトアップされる寺院は数多くありますが、「永観堂」「青蓮院門跡」「知恩院」の3ヵ所は近接したエリアにあり、京都市バスを使って一晩で手堅く回れるのでおすすめです。
アクセス:〔永観堂まで〕四条烏丸バス停より京都市バス5系統にて約25分、南禅寺・永観堂道バス停下車、徒歩約3分
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2日目は朝から奈良に向かいましょう。まずはホテルから地下鉄烏丸線四条駅に向かいます(各ホテルから徒歩約3〜5分)。
地下鉄烏丸線は竹田駅で近鉄電車と相互乗り入れをしており、午前中〜午後早めの時間帯には、1時間に1本程度ですが、地下鉄四条駅から近鉄奈良駅までの直通急行があります。乗換なしで1時間足らずで近鉄奈良駅に到着できます。
この便に時間が合わない場合は、地下鉄で京都駅まで行き、近鉄京都駅から奈良行き特急に乗るか、JR京都駅から奈良線に乗るかのいずれかが、乗換えが少なくスムーズに奈良に到着できるルートです。近鉄電車の特急の方が早く、またJR奈良駅と近鉄奈良駅では近鉄奈良駅の方が観光スポットに近いので、近鉄電車の利用がおすすめです。
近鉄奈良駅に到着したら、最初に向かうのは「興福寺」。
こちらは阿修羅像でも有名なお寺です。興福寺の歴史は古く、藤原鎌足が645年頃釈迦三尊像を造ったのが始まりとされています。710年に都が平城京に移されると飛鳥から現在地へと移り、興福寺の名称となりました。13回もの兵火や火災による焼失に遭いながらも廃れることのなかった興福寺の歴史を感じてください。
<基本情報>
住所:奈良市登大路町48番地
電話番号:0742-22-7755(本坊寺務所)
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約5分
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次は東大寺に向かいますが、そろそろランチの時間になっているはず。東大寺も広くて拝観に時間がかかるので、先にランチを済ませておきましょう。
【ゐざさ(いざさ)東大寺店】
東大寺方面に向かう途中に“夢風ひろば”という飲食店が集まっているスペースがあります。そこに入店しているゐざさ(いざさ)東大寺店では、柿の葉に包まれた「柿の葉すし」をはじめ、奈良の伝統的な風味が味わえます。テイクアウトはもちろん、店内2階のレストランではゆったりランチを楽しむのもおすすめ。
<基本情報>
住所:奈良県奈良市春日野町16
電話番号:0742-94-7133(2Fお食事処)
アクセス:興福寺より徒歩約5分
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【奈良ホテル】
東大寺とは反対方向になってしまうのですが、ここまできたらぜひ立ち寄ってみたいのが、奈良を代表するクラシックホテル「奈良ホテル」。1909年に関西の迎賓館として誕生し、100年を超える歴史を誇ります。皇族も宿泊する格式の高いホテルですが、ランチのみで利用することもできます。メインダイニングルーム「三笠」の優雅なインテリアのなかでいただくスペシャルなランチはいかがですか?
<基本情報>
住所:奈良市高畑町1096
電話番号:0742-26-3300
アクセス:興福寺より徒歩約5分
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奈良に来たらやはりここ、「東大寺」にお参りしておきましょう。子どものころに修学旅行や家族旅行で「東大寺」を訪れた方も多いと思いますが、大人になって改めて奈良の大仏さまを見上げると、懐かしさとともに子どものころに感じられなかった魅力が発見できます。大仏殿(金堂)のほか、二月堂や法華堂(三月堂)にも足を延ばしてみてください。
<基本情報>
住所:奈良市雑司町406-1
電話:0742-22-5511
アクセス:「黒川本家東大寺店」から徒歩約5分、「奈良ホテル」から徒歩約15分
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鮮やかな朱塗りの社殿が緑に映える「春日大社」も、奈良の代表的な観光名所です。全国に約1000社ある春日神社の総本社であり、その歴史は大変に古く、平成30年には創建1250年を迎えました。境内にある無数の灯籠が美しく、中でも本社と若宮神社を結ぶ“お間道”の脇に並ぶ石灯籠は間隔が狭く、その密度は圧巻です。
<基本情報>
住所:奈良市春日野町160
電話番号:0742-22-7788
アクセス:東大寺から徒歩約10分
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奈良の締めくくりは神社仏閣ではなく、ゆったり街歩きを。「ならまち」は、興福寺の南側に広がる旧市街地で、春日大社から近鉄・JRの奈良駅に向かう際、立ち寄ることができます。
「ならまち」は世界遺産である元興寺の旧境内を中心とする地域。江戸末期から明治にかけての町家の面影を今に伝え、訪れる人々にやすらぎとうるおいと、懐かしささえ感じさせてくれます。素敵な街並みの中にはお洒落なカフェやショップもたくさん。また、御霊神社は、ひそかな縁結びの神様として地元で知られているパワースポット。ハート型の絵馬に思いを込めてお願いしましょう。
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【春鹿醸造元・今西清兵衛商店】
奈良は日本の清酒発祥の地であることをご存知ですか? “ならまち”には、奈良酒の伝統を受け継ぐ明治創業の「春鹿醸造元・今西清兵衛商店」があります。
こちらは明治27年には明治天皇にあられ酒お買い上げの栄を賜り、宮内省御用達を仰せつかったという歴史ある名酒蔵です。きりりと黒い格子の店構えは、人力車のお兄さんも紹介に足を止める“ならまち”名所の一つでもあります。そしてこちらのお店では、名酒“春鹿”をあれこれ飲み比べできる利き酒体験が大人気です。
<基本情報>
住所:奈良市福智院町24-1
電話番号:0742-23-2255
アクセス:春日大社から徒歩約10分
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京都も奈良も寺社がたくさんありますが、それぞれに個性があり、またその寺社が存在する町並みにも違いがあります。京都・奈良を一度に回るなら、その違いもぜひ感じてみてください。
京都・奈良とも桜や紅葉の頃が人気ですが、とにかく人が多いです。それ以外の時期も見ごたえがありますし、多少なりとも人が少なく落ち着いた状態で楽しめるので、むしろじっくり魅力を味わえるかもしれません。
どうぞ思い立ったら、京都・奈良を訪れてみてください。
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