美しい海、そして、ペリー上陸の地として今も歴史あふれる街並みが魅力の伊豆・下田。毎年年末には「水仙まつり」が開催され、一足早い春の訪れを感じることのできるエリアです。下田港に水揚げされる金目鯛などのご当地グルメも要チェック。
今回は、トラベルjp ナビゲーターが現地取材したスポットを中心に、元旅行会社スタッフのYoko Andersがセレクトした伊豆・下田の観光スポットをご紹介します。
最後にはモデルコースも紹介するので、伊豆・下田旅行の参考にしてみてくださいね。
大自然の絶景を満喫できる景勝地「爪木崎」。美しい海と白く輝く灯台、そして灯台へ続く道からは、「柱状節理」と呼ばれる、五角形の石柱が連なる巨大な岩場を見ることができます。岩場は約500万年前に溶岩が冷え固まってできたとされ、その形状から地元では「俵磯」とも呼ばれています。
須崎漁港・小白浜から爪木崎まで遊歩道も整備されていて、潮風を感じながら美しい風景の中を散策することができます。
<基本情報>
住所:静岡県下田市須崎
電話番号:0558-22-3913
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から車で15分程。爪木崎駐車場から俵磯までは徒歩約5分
公式サイト(外部リンク)
※遊歩道は12/18現在、土砂崩れにより全面通行止めとなっています。詳細は下田市のHPでご確認ください。
この写真の記事を見る ≫
爪木崎で毎年12月20日から1月末にかけて開催されるのが「水仙まつり」。ピーク時には300万本もの水仙が花を咲かせ、甘い香りがひと足早い春の訪れを感じさせてくれます。
美しい水仙を見たり撮ったりするなら、爪木崎駐車場の下にある斜面がオススメ。そこからの景色は、遠くに灯台がのぞめ、海やビーチが一体となった絶景です。
<基本情報>
住所:静岡県下田市須崎
電話番号:0558-22-1531(一般社団法人 下田市観光協会)
開催期間:12月20日〜1月31日
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から車で15分程
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「白浜神社」は正式名称を伊古奈比当ス神社といい、2400年もの歴史がある神社です。御神木のひとつ「薬師の柏慎」は"命を授ける御神木"とよばれ、寿命が延びるご利益があると言われています。
神社と隣接する白浜海岸に立つ赤い鳥居が、青い空と海に臨む姿はSNS映え抜群!初日の出を眺めるベストスポットとしても人気です。鳥居がたつ巨岩(大明神岩)のそばには、海蝕洞を通じて海水が流れ込んでくる「御釜(おみかま)」という神秘的なスポットがあります。
<基本情報>
住所:静岡県下田市白浜2740
電話番号:0558-22-1183
アクセス:伊豆急行線「下田駅」からバスで10分程「白浜神社前」下車
公式サイト(外部リンク)
※御釜を訪れる際は、落石の危険性があるため十分に気をつけてください。
この写真の記事を見る ≫
長い年月を経て自然が作り上げた「龍宮窟」は、岩と海のコントラストが芸術的な美しさで見ごたえ抜群。長年による波の浸食によって作られた洞窟内の天井が崩落し、直径50mほどの天窓が広がる空間となっています。
幾重にも重なる地層は、太古の海底火山の名残。龍宮窟を上から覗く展望スペースは数カ所ありますが、なかには海食洞がハート形にみえるポイントもあるんですよ。
<基本情報>
住所:静岡県下田市田牛
電話番号:0558-22-1531(下田市観光協会)
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から車で約13分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
その名の通り雪ではなく砂でできたスキー場である「田牛サンドスキー場」。斜面は、砂や鉱物、貝殻の欠片などでできています。
風がふきあげることでできた天然のアクティビティーは、ソリで滑るのに丁度よい高さ。夢中になって遊んでいると、冬でも体がポカポカしてくるので、年間を通して楽しめます。近くでソリの貸出をおこなっているのも嬉しいポイントです(有料)。
<基本情報>
住所:静岡県下田市田牛
電話番号:0558-22-1531(下田市観光協会)
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から車で約13分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
下田湾の入江が敷地の一部となっている「下田海中水族館」。その特徴は何といっても各種ショーの充実ぶり。ペンギンの散歩する姿が見られるペタペタマーチや、イルカの大ジャンプや回転を楽しめるマリンファンタジーは必見!なかでも箱型の浮き船からショーを鑑賞できる“アメージング・シート”は、イルカのジャンプを海面から見るという貴重な体験ができます。
イルカと様々な触れ合いができる“いるかの学校”の体験プログラムも人気。子連れ旅行に特におすすめの観光スポットです。
<基本情報>
住所:静岡県下田市3-22-31
電話番号:0558-22-3567
営業時間:シーズンにより異なるため、公式HPでご確認ください。
休館日:12月中旬の4日間(2024年は12/10〜12/13)
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」から車で約5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「白浜大浜海水浴場」は、伊豆半島でも最大級!浜の長さは約770mに及びます。その美しさから、家族連れからサーファーまで、全国的にも大人気。伊豆を代表するビーチです。
<基本情報>
住所:静岡県下田市白浜
電話番号:0558-22-5240(伊豆白浜観光協会)
アクセス:伊豆急行線「下田駅」からバスで約15分「レスポ白浜」下車
この写真の記事を見る ≫
ペリー上陸記念碑から了仙寺まで続く「ペリーロード」。幕末に伊豆下田港へ来航したペリー提督一行が、日米下田条約締結のために行進した道です。記念碑の周囲はペリー上陸記念公園と名付けられ、下田の美しい景色が見渡せる人気スポットとなっています。
ペリーロードのメインストリートは、石づくりの蔵や古民家が立ち並び、今も当時の面影が残るノスタルジックな景観が魅力。幕末から大正時代の古民家や洋館を利用した、レトロなカフェやショップもありますよ。
<基本情報>
住所:静岡県下田市三丁目
電話番号:0558-22-1531(下田市観光協会)
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から徒歩約15分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
ペリーロードの終着点といわれるのが「了仙寺」。ペリー提督一行の応接所となり、日米和親条約の細かい取り決めである「日米下田条約」が締結された場所として知られています。境内にたくさんのアメリカジャスミンが植えられていることから、別名ジャスミン寺とも呼ばれており、5月の開花時期は白と紫の可愛らしい花を見ることができます。
歴史をより深く知りたい方にオススメなのが、境内にある「Mobs(モッブス) 黒船ミュージアム」。国内最大級である約3,000点を超える黒船・開国コレクションを所蔵していて、黒船来航時の様子を知ることができます。
<基本情報>
住所:静岡県下田市3-12-12
電話番号:0558-22-2805
営業時間:8:30〜17:00
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
伊豆半島の「下田公園(城山公園)」は、下田市街と下田港が一望できる最高のビューポイント。園内には約300万輪、100種以上のあじさいが植えられており、毎年6月1日〜30日には「下田温泉あじさい祭」が開催されています。
下田公園には馬場ヶ崎展望台・お茶ヶ崎展望台・志太ヶ浦展望台の3ヶ所の展望台があり、美しい下田の海が目の前に広がります。
<基本情報>
住所:静岡県下田市3丁目
電話番号:0558-22-1531(下田市観光協会)
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
2015年のNHKの大河ドラマ『花燃ゆ』で話題となった吉田松陰。海外へ密航をくわだて、夢見ていた時期に数日間寄居した場所が「寓寄処」です。吉田松陰寓寄処ともよばれ、今では県指定史跡となっています。
茅葺き屋根で江戸時代の情緒がある建物は、内部も見学が可能。実際に松陰が寝泊まりしていたといわれる部屋もあり、随所に江戸時代のなごりを感じられる貴重なスポットです。
<基本情報>
住所:静岡県下田市蓮台寺300
電話番号:0558-22-1531(下田市観光協会)
営業時間:10:00〜16:00
定休日:水曜日
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」からバスで15分「松陰寓寄処入口」下車、徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
「伊豆クルーズ」は下田湾を周遊する観光船。ペリー艦隊来航時の黒船を模した「サスケハナ」に乗って、海岸沿いの街並みや寝姿山、ペリー艦隊投錨の地などをめぐります。秋から春にかけて体験できる“カモメの餌付け”も人気!
ロープウェイも利用するなら、伊豆クルーズと下田ロープウェイのセット券がおすすめ。お得な割引価格で下田湾の景色が満喫できますよ。
<基本情報>
住所:静岡県下田市外ヶ岡19
電話番号:0558-22-1151
営業時間:9:10(始発)〜15:30(最終)
定休日:荒天時運休あり
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」から徒歩15分
公式サイト(外部リンク)
金目鯛の水揚げ日本一とされる下田の魚市場内にあるのが「市場の食堂 金目亭」。金目鯛の水揚げ地として有名な下田港でいただく海の幸はどれも絶品です。
丼ものや定食中心のメニューの中で、最もおすすめなのが「金目三色丼」。下田魚市場で水揚げされる金目鯛の中から3種類の金目を盛り付けた、下田ならではの丼です。また、金目鯛を丸ごと煮付けた「金目姿煮定食」も人気!
<基本情報>
住所:静岡県下田市外ケ岡11
電話番号:0558-22-6314
営業時間:7:00〜9:30(朝定食のみ)、11:00〜15:00
定休日:火曜日
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から徒歩11分、下田市魚市場内
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
下田には伊豆半島最大の海水浴場、白浜大浜海水浴場をはじめ美しいビーチがたくさん。市街地からもっとも近い「鍋田浜海水浴場」は、波がほとんどなく小さな子どもを遊ばせやすい快適ビーチです。ゴツゴツの岩場でカニを探すなど、磯遊びも楽しめます。
駐車場の収容台数が少ないので、ハイシーズンは早めの出発がおすすめです。
<基本情報>
住所:静岡県下田市5丁目
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」よりバスで7分「鍋田口」下車後、徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
伊豆急下田駅目の前にある「下田ロープウェイ」。2019年にはゴンドラが伊豆観光列車「THE ROYAL EXPRESS」のイメージと合わせた“ロイヤルブルー”にリニューアルしました。
山頂に絶景が楽しめるレストラン「THE ROYAL HOUSE」もあり、テラス席で絶景を眺めながらランチやティータイムを楽しんだら、山頂観光にでかけましょう。フォトスポットである寝姿展望台、パワースポットである縁結びの名所「愛染堂」など見どころも満載です。
<基本情報>
住所:静岡県下田市東本郷1-3-2
電話番号:0558-22-1211
営業時間:(3/16〜10/15)8:45〜17:00(10/16〜3/15)8:45〜16:45
定休日: 天候不良による運休あり
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」から徒歩1分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
下田市の須崎半島の南端に位置し、海にぽっかりと浮かぶようにある無人島「恵比須島」。島の周りをぐるりと回って歩ける遊歩道が整備されていて、散策することができます。
島肌に広がるしなやかな曲線が美しい地層はアメリカの「ザ・ウェーブ」と同じ砂岩。白く綺麗な縞模様を作り出しているのは、海底に降り積もった軽石や火山灰です。この地層は、伊豆半島ジオパークの顔とも言える代表的な景色で、ジオパークのポスターなどに使用されています。
<基本情報>
住所:静岡県下田市須崎
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」からバスに乗り「須崎海岸」下車、徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
透明度も高く遠浅なビーチ「外浦海水浴場」。入り江にあり波が穏やかなため、家族連れにも人気です。ウィンドサーフィンやシーカヤックのメッカでもあり、沖合ではシュノーケリングなどのマリンアクティビティも楽しめます。
<基本情報>
住所:静岡県下田市柿崎
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」よりバスで10分「外浦口」下車、徒歩3分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
伊豆下田と言えばペリー提督の黒船来航の歴史のイメージですが、坂本龍馬ゆかりの地でもあることをご存知でしょうか?もと下田奉公所跡でもある「宝福寺」は、土佐藩主・山内容堂と勝海舟が坂本龍馬脱藩の罪を解くために謁見した寺と言われています。
また、日本総領事ハリスに仕え、“唐人お吉”の名でも知られる、悲劇の女性「斎藤きち」のお墓がある菩提寺でもあり、境内にはお吉に関する資料や遺品など多数展示している「唐人お吉記念館」を併設しています。
<基本情報>
住所:静岡県下田市1-18-26
電話番号:0558-22-0960
営業時間:8:00〜17:00
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」から徒歩5分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
海岸沿いのソテツの並木が南国のような景観をつくりだす「入田浜海水浴場」。その美しい景観はCMやテレビ、映画のロケ地としても有名です。サーフィンエリアと海水浴エリアが分かれているので、サーファーにも人気があります。
環境省による水質調査で5段階評価の最高位「AA」を取得した透明度の高い海と、海外リゾートのような白くてサラサラの砂浜が魅力です。
<基本情報>
住所:静岡県下田市吉佐美
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」からバスで8分「入田」バス停下車、徒歩3分
公式サイト(外部リンク)
もともと学習施設だった場所を利用して造られた「道の駅・開国下田みなと」。スタイリッシュな鉄筋コンクリート4階建てで、地元の特産物を販売する売店や飲食店のほか、下田の歴史を学べるハーバーミュージアムと日本初のカジキミュージアム(有料)が併設されています。
新鮮な海の幸たっぷりの回転寿司店や、金目鯛のフライを挟んだご当地バーガー「下田バーガー」などの地元グルメも人気です。
<基本情報>
住所:静岡県下田市外ヶ岡1-1
電話番号:0558-25-3500
営業時間:9:00〜17:00(店舗により異なる)
アクセス:伊豆急行線「下田駅」から徒歩10分
公式サイト(外部リンク)
この写真の記事を見る ≫
下田観光の最寄り駅は伊豆急行線の伊豆急下田駅。東京駅から直通の特急踊り子号を利用した場合、最短約2時間42分で伊豆急下田駅に到着します。
新鮮な海の幸や絶景スポット、温泉など魅力いっぱいの下田は日帰りじゃもったいない!今回は、湯量豊富な下田温泉も満喫できるゆったり1泊2日の観光コースをご紹介します。
【下田・モデルコース一例】
<1日目>
下田に到着したら、まずは金目鯛の水揚げ日本一とされる下田の魚市場へ。市場内の食堂で早めの昼食をとります。すぐそばにある「道の駅・開国下田みなと」で特産品をチェックしたり、下田港から出航する観光船に乗るのもおすすめ。
午後は、歴史好きなら「ペリーロード」、カップルや家族連れなら「下田海中水族館」を散策してみては。夏なら海水浴を楽しむのも良いですね。夜は源泉かけ流しの下田温泉を堪能できる温泉宿に宿泊して、旅の疲れを癒しましょう。
<2日目>
翌日は伊豆の大自然を満喫!五角形の石柱が連なる「俵磯」や、伊豆半島ジオパークの顔とも言える「恵比須島」、神秘的な「龍宮窟」などがおすすめです。時間があれば、下田ロープウェイで寝姿山山頂へのぼり、展望台からの景色を楽しんだり、絶景レストランでティータイムを楽しんで、帰路につきます。
くわしいモデルコースは、下のリンク先からぜひチェックしてくださいね!
この写真の記事を見る ≫
下田の観光スポットは、伊豆急下田駅から遠くない場所にいくつもあるので、電車と歩きだけでも観光可能!初夏は「下田公園」のあじさいや「了仙寺」のジャスミン、夏はシュノーケリングやカヤックなどのマリンアクティビティ、冬は爪木崎の水仙など、季節によって様々な楽しみ方ができるのも魅力です。
また、愛犬用のバスタブがある温泉宿や、ペットと入れるカフェなど、ペット連れでの旅行にもおすすめ。ワンちゃんと一緒にペリーロードやビーチのお散歩も楽しめますよ。
下田までの往復の交通と宿泊するホテルがセットになったパック旅行や、観光スポットのチケット付きの宿泊プランなどを活用すれば、旅行費用を節約できるかも。予算や日数など自分にあったプランを探して、お得で快適な下田観光を楽しんでくださいね。
2024年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
(文・Yoko Anders)
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索