南北に細長くのびる東南アジアの国「ベトナム」は、それぞれの都市ごとに多様な魅力を併せ持つ国。日本人の舌にも合うといわれる珠玉のグルメや可愛い雑貨なども、女子旅の渡航先として注目を集めています。
ここでは、トラベルjp ナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター Nami Kitaがベトナムのおすすめ観光スポットをご紹介。ぜひご旅行計画の参考にしてくださいね!
ベトナムは、南シナ海に面したインドシナ半島にある南北に細長い国。社会主義国ではありますが資本主義経済の導入により飛躍的な経済発展を遂げ、近年観光客も急増しています。
ベトナムの主な観光地は、フランス統治時代の面影が残る首都ハノイに国内最大の商業都市ホーチミン、世界遺産に登録されたハロン湾やホイアン、ビーチリゾートのダナンなど。南部のリゾート地ニャチャン、古都のフエなども人気を集めています。
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亜熱帯性気候で四季のある北部に、熱帯モンスーン気候で乾季と雨季に分かれている南部。エリアによっても気候が異なります。ハノイのある北部においては降雨量も少なく過ごしやすい11〜12月が、ホーチミンのある南部においては乾季にあたる11〜4月が最も観光に適したシーズンです。
ダナンやホイアンのある中部に関して気をつけることは、降雨量の多い8〜1月と、猛暑となる8〜9月をなるべく避けること。10月〜1月にかけてが台風の発生率も少なくなるためおすすめのシーズンです。
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ベトナムの首都ハノイと南部の最大の都市ホーチミンまでの直線距離は約1,137km。飛行機で移動すると約2時間かかるため、効率よく観光をするのであればまずはメインの渡航先を決めるところからがスタートです。
【ハノイ2泊3日モデルコース】ノイバイ国際空港から入国し、バスかタクシーでハノイ市内中心部まで45〜60分。ホテルへチェックインした後は、ホアンキエム湖とその北側に広がる旧市街を散策しましょう。2日目は、ハノイの定番観光スポットのホーチミン廟周辺を観光。夜は水上人形劇場を鑑賞します。
3日目はバスで片道約4時間かけてハロン湾へ移動。世界遺産ハロン湾では3時間ほどの遊覧クルーズを楽しみます。再びバスでハノイまで戻り、夜〜深夜発の飛行機で帰国。最短プランではなくもう1泊追加すると、宿泊付きのクルーズ船でハロン湾をより優雅に楽しむことができますよ。
【ホーチミン2泊3日モデルコース】タンソンニャット国際空港から入国し、市内中心部まではバスかタクシーで約45分。お昼頃に到着したら、プチパリとも称されるドンコイ通りを散策します。夜はオペラハウスでのアオショー(AO Show)鑑賞を。サイゴン川ディナークルーズもおすすめです。
2日目は、フランス統治下の名残を感じられる街並みを観光。夕方以降はナイトマーケットに出かけましょう。
3日目は、高級住宅街がある2区のエリアへ。おしゃれなレストランやショップでお土産ショッピングを楽しんだら、空港へ向かいます。
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まるでCG!?ダナン「バーナーヒルズ」に現れた巨大な手by 都築 空
ハノイのある北部にダナンやホイアンのある中部、ホーチミンのある南部と南北に長いベトナム国内は、それぞれに特色ある見どころがたくさん!歴史を学ぶことのできる場所から、リゾート気分が味わえるビーチまで実に様々です。
ここでは、そんなベトナムの人気観光スポットを各エリアからご紹介。気になるスポットを見つけたら、旅行計画もぐんと捗るはずですよ!
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ハノイ「ホーチミンの家&博物館」でベトナム建国の父の素顔を知ろう!by 澁澤 りべか
ベトナム独立の父、ホーチミンが眠る総大理石造りの建物「ホーチミン廟」。エンバーミング(防腐処理)をされたご本人の遺体が安置されており、ガラス越しにその姿を見ることができます。セキュリティチェックを受けた上で荷物を預る必要があり、もちろん内部での写真撮影は禁止。ミニスカートやショートパンツなどといった露出の多い服装も禁止されています。
<基本情報>
住所:2 Hung Vuong St., Dien Ban, Ba Dinh Dist., Hanoi
アクセス:ハノイ駅からタクシーで約10分。
公式サイト(外部リンク)
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情緒漂う街並み!ベトナムの歴史を感じさせる首都・ハノイby 古川 悠紀
首都ハノイにおいて、市民の憩いの場である「ホアンキエム湖」。記念撮影にもぴったりのスポットです。周囲には緑も多く、お洒落なカフェやレストランも立ち並びます。亀にまつわる伝説の残る“亀の塔”や“玉山祠”もお見逃しなく。週末になると、周辺は歩行者天国となり、屋台やダンスイベントなどでにぎわいます。このハノイらしい雰囲気を味わうのであれば、雨の少ない11〜12月がおすすめ。ライトアップされた夜の風景もまた素敵ですよ!
<基本情報>
住所:Hoan Kiem, Hanoi, Vietnam
アクセス:ハノイ駅から車で約10分
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ハノイ観光おすすめ!「タンロン水上人形劇場」の楽しみ方by 沢木 慎太郎
お天気に左右されることなく楽しめるのは「タンロン水上人形劇場」。ホアンキエム湖のほとりにある劇場で、あらかじめチケットを購入します。ベトナムの生活風景や伝説を人形たちのコミカルな動きで再現。言葉がわからなくとも、伝統楽器の生演奏を聴きながら心地よいひとときが過ごせますよ。
<基本情報>
住所:57B Dinh Tien Hoang, Quan Hoan Kiem, Ha Noi
電話番号:84 4 38249494 – 38255450
アクセス:ハノイ駅からタクシーで約5分
公式サイト(外部リンク)
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2013年のダナン開放記念日に開通した「ドラゴンブリッジ」は、全長666メートル、高さ37.5メートルもの大きさを誇るダナンの名物。頭と尻尾の袂には、記念撮影用の展望スペースも用意されています。週末の夜には口から火と水を噴くパフォーマンスが。バイクをレンタルして、ハン川沿いのドライブを楽しむのも素敵ですね。
<基本情報>
住所:Nguyen Van Linh St., Hai Chau Dist.
アクセス:ダナン駅からタクシーで約10分。
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色とりどりのランタンが並ぶ景色が美しいとして人気を集める世界遺産の街「ホイアン」。ダナンからもアクセスが良いため、併せて訪れる人も多い都市です。バクダン通り沿いにあるアンホイ橋を渡ると、その先では「ナイトマーケット」が毎日開催。数多くの露店が50メートルほど並び、もちろん色とりどりのランタンも売られています。
<基本情報>
アクセス:ホイアン市内から車で10〜15分
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古都の旅愁!ベトナムの京都、フエ観光がおすすめな5つの理由by 沢木 慎太郎
ベトナム最後の王朝が築かれた、古都フエ。「グエン朝王宮」をはじめとした史跡が、国内初の世界文化遺産として登録されています。ダナン・ホイアンからは、ツーリストバスや鉄道、タクシーで2時間半〜3時間。
中国・北京の紫禁城をモデルに造られたもので、当時の宮廷文化を今に伝える建物が多く残っています。
<基本情報>
住所:Trung Tam Bao
アクセス:新市街からタクシーで約5分
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定番から穴場まで!ホーチミンの街歩きスポット5選by 長坂 ヒロ
ホーチミンの定番観光スポットとして代表的な存在が、フランス植民地時代の19世紀末に建てられたレンガ造りのカトリック教会「サイゴン大聖堂」。ネオ・ゴシック様式の代表的建築とも言える建物で、外見はもちろん、内部から眺めるステンドグラスも非常に美しいと評判です。
隣接した中央郵便局も、併せて立ち寄りたいスポット。こちらもパステルイエローの外観が目をひく、コロニアル建築の美しい建物です。
<基本情報>
住所:01 Cong xa Paris, Ben Nghe, Quan 1, Ho Chi Minh
アクセス:ベンタイン市場から徒歩約10分
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素朴な港町!ベトナムの穴場リゾートアイランド「フーコック島」by 古川 悠紀
ホーチミンから国内線で1時間。「フーコック島」は、港町独特のゆっくりとした時間を満喫することのできる島。一味違ったベトナム旅行を楽しみたいという人におすすめしたい観光地です。北部エリアにはサファリパークや遊園地、ウォーターパークなどといったエンタメ施設も。真珠の養殖場や博物館など見どころもたくさん!船からホタルイカを釣る“イカ釣りツアー”が、外国人観光客向けに人気を集めています。
<基本情報>
アクセス:ホーチミンから国内線で1時間
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ベトナム南部に位置するニャチャンは、ベトナム随一のリゾート地。数多くの高級ホテルが建ち並び、海外からも多くの観光客が訪れます。全長約7kmの「ニャチャンビーチ」は、真っ白な砂浜が美しいビーチ。欧米人にも人気のスポットで、シュノーケリングやジェットスキーをはじめとしたマリンスポーツも楽しめます。
<基本情報>
住所:Nha Trang, Khanh Hoa 650000
アクセス:ニャチャン駅から車で約5分。
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ベトナム・ダナンの人気の秘密!知っておきたい5つの魅力by Mayumi Kawai
南北に長くのびているため、エリアによっても気候の異なるベトナム。目的に応じて渡航時期やエリアを選択するのがおすすめです。観光やビーチでのアクティビティ、ベトナムらしい冒険体験をお望みの方には乾季のシーズン、混雑を避けてゆっくりと過ごしたいのであれば雨期のシーズンがおすすめです。
魅力がいっぱいのベトナムを目いっぱい楽しんでいただくためにも、ぜひ一度季節ごとのおすすめ観光スポットをご覧くださいね。
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新名所も!ベトナム中部リゾート「ダナン」に行くべき5つの理由by いくら さとみ
観光しやすい乾季は、北部ならハノイ観光やハロン湾を楽しむのにちょうどよい季節です。
中部なら、おすすめはホーチミンからバスで1時間半程の所にあるメコンデルタ「ミトー」。ベトナム人の象徴でもある麦わら帽子“ノンラー”をかぶって緑生い茂る木々の中を潜り抜けていく体験は、ミトーを代表するアクティビティ。雨の影響を受けることなく参加することができるので、乾季にあたる11〜4月に訪れるのがおすすめです。
南部なら、降水量の少ない10月〜1月のダナンで美しいビーチを堪能するのはいかがでしょう。中心部から車で10分ほどのところにある「ミーケー・ビーチ」は、地元民にも人気の美しいビーチです。周辺にはホテルやレストランも立ち並び、リゾート気分が楽しめます。
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ホーチミンでベトナムの伝統と文化に触れる「アオザイショー」by 古川 悠紀
雨季は比較的観光客が少なく、ゆったりと楽しめるのがメリットです。
雨の多い雨期にホーチミンを訪れるのであれば、天候を気にせず楽しめる「アオザイショー」がおすすめ。ベトナムの文化、習慣などを学ぶことのできる内容で、開演時間は90分と充実の内容です。正式名称は「Si Hoang Show(シーホアン・ショー)」。ベトナムの有名ファッションデザイナー、シーホアン氏がアオザイのデザインから演出までを手掛けています。
雨の多いシーズンにダナンやホイアンを訪れるのであれば、スパで極上のひとときを。ベトナム各地には、スパ受け放題をはじめとした魅力的なサービスを提供してくれるホテルがたくさんあります。ホテルスパよりリーズナブルに受けることができる、街スパにも注目。雨の音に耳を傾けながら、日常の疲れをリフレッシュしてくださいね。
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ホイアンにも1泊!ダナン初心者におすすめの2泊3日モデルコースby 藤谷 ぽきお
交通量の多いベトナムの繁華街。タクシーやグラブなどの便利な移動手段もありますが、混雑を避けて目的地にたどり着くにはバイクタクシーも賢い選択肢です。
せっかくはじめての土地を訪れたのであればベトナムらしい乗り物にもチャレンジしてみたいもの。朝方の空いている時間帯を狙って利用すれば、景色をゆったりと楽しむとともに運転手とのコミュニケーションも楽しめるはずですよ。現地のディープな話も聞けるかもしれません。
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自然豊かな景勝地が多いこともベトナムの魅力。中でも人気を集めるのが、世界遺産のハロン湾を船で巡る「ハロン湾クルーズ」。手軽に楽しめる日帰りクルーズと豪華にゆったり楽しむ宿泊クルーズの2通りがあるため、予算や日程に合わせて選べます。船内で提供されるお料理もお楽しみ。寄港地によっては急こう配の階段を上り下りすることもあるので、動きやすい恰好がおすすめです。 この写真の記事を見る ≫
2014年に世界遺産に登録された、北部ニンビン省のチャンアン。美しい農村風景の中を手漕ぎの小舟で進んでいく「チャンアン探検クルーズ」が人気を集めています。
途中で上陸して参拝できる寺院も見どころのうち。日本語のガイド付きで、ホアルー旧都の宮殿遺跡見学が含まれたコースもありますよ。
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ホーチミンから日帰りで行ける小さな町カンザーには、約7万5000ヘクタールの湿地帯が。その場所では、マングローブの中を手漕ぎのボートで回る「マングローブ林観光ツアー」が人気です。数百匹の猿が放し飼いにされているモンキーアイランドに立ち寄るツアーも。動物好きにはたまらないアクティビティです。 この写真の記事を見る ≫
ベトナムグルメの代表と言えば米粉で作られた麺の「フォー」。スープとなるダシは牛もしくは鶏が一般的で、「牛=フォー・ボー(Pho Bo)」、「鶏=フォー・ガー(Pho Ga)」と区別されています。具には香草やもやし、牛肉もしくは鶏肉をトッピング。揚げパンをスープに浸して麺と一緒に食べるのが現地流のスタイルです。 この写真の記事を見る ≫
フランス統治時代に生まれたサンドイッチの「バインミー」は、近年日本でも人気のベトナム料理。フランスパンのバゲットの中には、ネギ、たまねぎ、パクチーなどの野菜に加え、ハム、レバーパテ、コンビーフなどの具材が詰め込まれています。
都市やお店によっても具材や味付けが異なるのが特徴。街中でも屋台で気軽に購入することができるので、ぜひ滞在中に一度は試してみてくださいね!
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美味しくてヘルシーであることから、女性にも定評のあるベトナムグルメ。ベトナム風お好み焼きと呼ばれる「バインセオ」もまた、野菜がたっぷり入った人気のメニューです。米粉で焼いた皮で炒めたもやしやエビ、豚肉などを包んだもの。レストランや屋台など、実にいたるところで売られているので、食べ比べを楽しんでみるのも良いですね。 この写真の記事を見る ≫
ホーチミンの観光ストリート、ドンコイ通りの中心に建つ「ラッキープラザ(Lucky Plaza)」。建物上階にあるタックス・スーパーは、日用品からお土産品まで何でもそろうお役立ちスポットです。オーダーメイドが主流のアオザイですが、ここでは種類豊富な既製品を販売。大切な人へのプレゼントにもおすすめです。 この写真の記事を見る ≫
かわいらしい雑貨が多いことで有名なベトナムですが、「バッチャン焼き」はハノイ近郊を訪れたのであれば是非とも購入して帰りたい人気の工芸品。ハノイの南東約13kmのところに位置するバッチャン村で作られており、実際に訪れれば陶芸も体験できます。小さなスプーンから大きなお皿まで。柄のバリエーションも豊富であるため、選ぶのも楽しいですよ。 この写真の記事を見る ≫
近年注目を集める、ベトナム産のチョコレート。カカオの生育に適した気候帯にあるため、カカオ農家やチョコレートメーカーも急増しています。中でもベトナム産カカオをいち早く使用した「Pheva(フェバ)」は、パッケージもかわいらしいことからお土産に最適。ダナンが本店ですが、ホイアンやハノイ、ホーチミンシティ(高島屋)にも出店しています。 この写真の記事を見る ≫
ベトナムの首都ハノイには、ノイバイ国際空港、ホーチミンにはタンソンニャット国際空港があり、成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港(名古屋)、福岡空港から直行便が就航。ベトナム第三の都市ダナンにはダナン国際空港があり、成田空港と関西国際空港から直行便が就航しています。
フライト所要時間は5〜6時間半ほど。週末を利用して気軽にアクセスできることも人気の理由のひとつです。
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ベトナムは世界遺産やフランス統治時代の面影が残る街並み、ビーチリゾートといった多様な魅力があふれる国。美味しいベトナムグルメに可愛い雑貨、ランタンが灯るノスタルジックな町など女子旅にもおすすめしたい要素が満載です。
お時間のある方は、複数のおすすめ都市の周遊プランや現地ツアーもおすすめ!ぜひご自身に合った回り方で、素敵な旅行にしてくださいね。
2025年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
(文:トラベルjp ナビゲーター Nami Kita)
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(2025/2/11更新)
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