【2024年最新】岩手・遠野でおすすめの観光地12選

【2024年最新】岩手・遠野でおすすめの観光地12選

更新日:2025/01/07 10:32

トラベルjp 編集部のプロフィール写真 トラベルjp 編集部

岩手県の内陸部に位置する遠野市は多くの文豪が“心の故郷”と称した場所。柳田國男が遠野地方に伝わる伝承をまとめた『遠野物語』が特に有名です。そんな遠野には「続石」や「カッパ渕」など『遠野物語』に関連する観光スポットが現在も残っています。

トラベルjpナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター 木内つばめが、遠野のおすすめ観光スポットをご紹介します。

定番観光地【1】続石(つづきいし)

定番観光地【1】続石(つづきいし)

遠野のミステリー〜緑深き山で謎の「続石」を見る

地図を見る

「続石(つづきいし)」は『遠野物語』にも登場する不思議な巨石で、今でも多くの謎が残されています。2つ並んだ台岩の上にもう1つの大きな巨石(笠石)が乗っている、非常に珍しい様相。全体がまるで鳥居のような形をしていて、下を通り抜けることもできます。続石の2つの台石は微妙に高さが違っているので、上に乗っている笠石は片方だけ若干浮いている状態。その光景がなんともミステリアスな空気を醸し出しています。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市綾織町上綾織6
アクセス:遠野駅から車で約15分と徒歩約10分
電話番号:0198-62-1333(一般社団法人遠野市観光協会)
公式サイト(外部リンク) この写真の記事を見る ≫

定番観光地【2】卯子酉様(うねどりさま)

定番観光地【2】卯子酉様(うねどりさま)
森 のこ

左手で赤い布を結べば恋が叶う!?岩手「卯子酉様」で縁結び祈願しようby 森 のこ

地図を見る

「卯子酉様(うねどりさま)」も『遠野物語』に登場する歴史あるスポット。縁結びの神様が祀られているということで、カップルや女子旅にも人気です。

境内の無人売店で売っている赤い布に願いを書き、左手だけで結ぶことができれば成就するとのこと。境内はたくさんの願いとともに結ばれた赤い布が揺らめき、独特の世界が広がっています。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市下組町
アクセス:遠野駅から車で約5分。自転車であれば約15分
電話番号:0198-62-1333(一般社団法人遠野市観光協会)
公式サイト(外部リンク) この写真の記事を見る ≫

定番観光地【3】伝承園

定番観光地【3】伝承園

カッパや恋の神様など昔話の宝庫!岩手・遠野はサイクリングがおすすめ

地図を見る

遠野地方の農家のかつての生活様式を再現した施設「伝承園」。母屋と厩がL字型に一体化している“曲り家”という、国の重要文化財にもなっている家屋などを見ることができます。

また、娘と馬の恋物語で知られている“オシラサマ”が千体飾られている御蚕神堂(オシラ堂)も施設内にあります。蚕の神さま、農業の神さま、馬の神さま、そして良い事も悪いことも知らせてくださる“お知らせ”の神さま。ここの風土が反映されたような祈りの場は、色鮮やかです。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市土淵町土淵6-5-1
アクセス:遠野駅から車で約10分
電話番号:0198-62-8655
公式サイト(外部リンク) この写真の記事を見る ≫

定番観光地【4】カッパ淵

定番観光地【4】カッパ淵
Ise Shinkurou

遠野「カッパ渕」・キュウリを手に民話の世界へ!by Ise Shinkurou

地図を見る

カッパの伝説が多く残っている「カッパ淵」。多くのカッパが棲み、人々を驚かし、いたずらをしたといわれている場所です。ここではカッパの好物キュウリを竿先にぶら下げて、カッパ釣り体験をすることも。

カッパ淵の岸辺には、乳神を祭る祠もあり、子どものいる女性のお乳が出るよう願かけすると叶うと言われています。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市土淵町土淵
アクセス:伝承園から徒歩約5分
公式サイト(外部リンク) この写真の記事を見る ≫

定番観光地【5】とおの物語の館

定番観光地【5】とおの物語の館
潮 佳澄

岩手「とおの物語の館」遠野に伝わる妖怪の世界で遊ぶ館by 潮 佳澄

地図を見る

“国内の山村にして遠野よりさらに物深き所にはまた無数の山神山人の伝説あるべし。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。”冒頭部に印象的な一文が添えられた『遠野物語』。その世界をより深く楽しむことができるのが、「とおの物語の館」。ザシキワラシや河童、天狗、鬼などが生きるアヤカシの世界で遊ぶような体験ができるミュージアムです。

遠野物語を読んだことがないという方も、まずはここで肩慣らしをしてから、遠野の旅をスタートさせてみてはいかがでしょう?これから訪れる場所と物語をリンクさせながら観光ができます。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市中央通り2-11
電話番号:0198-62-7887
アクセス:遠野駅から徒歩約8分。車であれば、釜石自動車道・遠野ICから約10分 この写真の記事を見る ≫

定番観光地【6】遠野ふるさと村

定番観光地【6】遠野ふるさと村

提供元:一般社団法人 遠野市観光協会

https://tonojikan.jp/地図を見る

「遠野ふるさと村」は、昔の農村集落を再現した観光施設。里山の自然溢れる場所に、馬と人が共に暮らしていた南部曲り家を移築し、昭和初期の風景をイメージして整備されています。

四季折々の美しい景色を楽しみながら、動物たちと触れ合ったり、さまざまなワークショップを体験したりできます。子ども連れのファミリーにも喜ばれるような場所です。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1
アクセス:遠野ICから車で約17分
公式サイト(外部リンク)

穴場観光地【1】常堅寺

穴場観光地【1】常堅寺
Ise Shinkurou

遠野「カッパ渕」・キュウリを手に民話の世界へ!by Ise Shinkurou

地図を見る

「常堅寺」はカッパ淵に隣接している室町時代に創建された曹洞宗の寺院。山門にある仁王像は慈覚大師の作と伝えられ、仁王様にしては柔らかい表情をしているところが特徴的です。

この寺にもカッパに関する伝説が多く残り、“寺が火事の時、裏の川からカッパが現れ火を消し止め、その後カッパの狛犬になった”という話が特に有名。実際に十王堂の前には、カッパが狛犬が一対残っています。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市土淵町土淵7-50
アクセス:伝承園から徒歩約5分
電話番号:0198-62-3322
公式サイト(外部リンク) この写真の記事を見る ≫

穴場観光地【2】荒神神社

穴場観光地【2】荒神神社

提供元:一般社団法人 遠野市観光協会

https://tonojikan.jp/地図を見る

いくつかの言い伝えを持つ「荒神神社」。“権現様(神や仏の化身)がどこからかここに飛んできた”“ここの権現様は喧嘩っ早い”…など、さまざまなお話を携えた神社です。

ぽつんと佇む小さな神社ですが、周辺に広がる田んぼとコラボした景色になんとも心惹かれます。田植えが始まる頃には田んぼの水面に逆さに映り、稲刈り前には黄金色の稲穂たちに包まれた姿を見ることができます。趣ある田園風景を見に訪れてみませんか?

<基本情報>
住所:岩手県遠野市青笹町中沢21地割8
アクセス:遠野ICから約約16分
公式サイト(外部リンク)

穴場観光地【3】宮守川橋梁(めがね橋)

穴場観光地【3】宮守川橋梁(めがね橋)

提供元:一般社団法人 遠野市観光協会

https://tonojikan.jp/地図を見る

5連のアーチが美しく連なる「宮守川橋梁(めがね橋)」。こちらは旧岩手軽便鉄道の鉄橋の一部です。童話作家の宮沢賢治は、この橋の上を走る岩手軽便鉄道から『銀河鉄道の夜』の着想を得たと言われています。時代を超えて今、あのお話と重ねながら眺める時間はたいへんロマンチック。夕暮れ時にはライトアップにより、幻想的な橋の姿を見ることができます。

<基本情報>
住所: 岩手県遠野市宮守町下宮守30-37-1
アクセス:宮守駅から徒歩約8分
公式サイト(外部リンク)

穴場観光地【4】町家のひなまつり

穴場観光地【4】町家のひなまつり
Ise Shinkurou

古雛が告げる春の訪れ!遠野(岩手)「町家のひなまつり」by Ise Shinkurou

地図を見る

遠野には商家の女性たちが大切に守り続けてきた、珍しい雛飾りがたくさん残っています。その雛飾りを一度に楽しめるイベントが「町家のひなまつり」。遠野駅周辺の商店街を中心に、約28の店舗や博物館で開催されるものです。

趣向を凝らした特別な飾り付け、素朴でシンプルな雛飾りから豪華絢爛なものまで見比べる楽しさがあります。

<基本情報>
場所:遠野駅周辺
時期:例年2月第3週から3月3日まで
公式サイト(外部リンク) この写真の記事を見る ≫

穴場観光地【5】遠野郷八幡宮

穴場観光地【5】遠野郷八幡宮

提供元:一般社団法人 遠野市観光協会

https://tonojikan.jp/地図を見る

遠野を代表する神社「遠野郷八幡宮」。9月に行われる例祭“遠野まつり”は遠野市最大のお祭り。遠野郷八幡宮を会場に流鏑馬などが行われ、大きな賑わいを見せます。

また遠野の特産品であるホップから作られた“ホップ和紙”の御朱印の限定頒布も行っています。御朱印集めをしている方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市松崎町白岩23地割19
アクセス:遠野ICから車で約8分
公式サイト(外部リンク)

穴場観光地【6】高清水展望台

穴場観光地【6】高清水展望台

提供元:一般社団法人 遠野市観光協会

https://tonojikan.jp/地図を見る

標高797.7mの高清水山にある「高清水展望台」は、遠野市きってのビュースポット。遠野盆地を一望でき、かつて湖だった頃の遠野を偲ぶことのできる場所です。

季節とともに表情を変える田んぼを見下ろすことはもちろん、10〜11月にかけては雲海を眺めるチャンスも。雲海との出会いは条件にもよりますが、その景色はなんとも神々しいものです。
※冬季は通行止めとなります。

<基本情報>
住所:岩手県遠野市松崎町光興寺3地割
アクセス:遠野ICから約38分
公式サイト(外部リンク)

岩手・遠野におすすめのモデルコースはこちら

岩手・遠野におすすめのモデルコースはこちら
Ise Shinkurou

岩手県遠野市「伝承園」は馬と暮らした民話の里のテーマパークby Ise Shinkurou

地図を見る

平泉などと合わせて訪れる方も多い遠野ですが、比較的コンパクトな観光地なので週末を利用してさくっと楽しみにくるのもいいでしょう。今回はミステリアスなものが大好きな仲間と行く、『遠野物語』をなぞる1泊2日のモデルコースをご紹介します。

【遠野モデルコース一例】

<1日目>
花巻空港でレンタカーを借りて約50分、遠野へ。まずは「とおの物語の館」へ。読了した『遠野物語』を立体的に確認することができ、すでにワクワクが止まらない。「伝承園」へ行き、物語に出てくるような建物で民芸品を作る体験をしたり、昔話を聞いたりと充実した時間を送る。ここでお昼も取ることにし、郷土料理のひっつみを初めて食べる。

伝承園で“カッパ捕獲許可証”を購入し、「カッパ淵」へ。キュウリを餌に釣り糸を垂らすも、残念ながら捕獲ならず!続いてカッパの狛犬を一目見てみようと「常堅寺」を訪問。少しドライブも兼ねて「荒神神社」へ行き、田園風景に心奪われる。夜に飲む、地元のホップを使った遠野ビールを購入し、宿にチェックイン。

<2日目>
早起きして朝から元気に「高清水展望台」へ。運良く雲海が出現し、美しいご来光を眺めることに成功!いい形で2日目のスタートを切る。宿に一度戻って朝食を取り、チェックアウト。

その後「卯子酉様」で縁結びの祈願し、「続石」へ。実物を見て石がどう組まれているのかがやっとわかる。遠野でよく食べられるというジンギスカンを昼食にいただき、最後は『銀河鉄道の夜』の原点となった「宮守川橋梁」へ。岩手で生まれた物語たちの世界を胸に花巻空港に戻る。たっぷり活躍してくれたレンタカーを返して帰路に就く。

遠野の旅では、必ずと言っていいほど道中で『遠野物語』に触れることになります。内容を知って訪れた方が何倍も楽しめることは間違いありません。ぜひ一度読んでから訪れてみましょう。 この写真の記事を見る ≫

遠野の観光はこれでキマリ!

懐かしさが終始漂う岩手の遠野の旅。深掘りしていくと、どんどん『遠野物語』の世界に引き込まれていき、本当にカッパに出会えるような気分にさえなってしまいます。ぜひ、ユニークなテーマで旅をできる遠野で個性的な旅をしてみてくださいね!

2024年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

(文:トラベルjp ナビゲーター 木内つばめ

掲載内容は執筆時点のものです。

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -