四万十川や仁淀川をはじめとした美しい清流、桂浜や室戸岬、足摺岬など太平洋を望む絶景スポット、幕末の志士である坂本龍馬や中岡慎太郎ゆかりの歴史スポットなど、見どころの多い高知県。鰹のタタキや清水サバなどおいしい海の幸も魅力で、カップルや子連れファミリーなど、さまざま人たちに人気の旅行先です。
今回は、元旅行会社スタッフのトラベルjp 編集部 赤木がチョイスした、高知県の観光スポットをたっぷり20選ご紹介します。
高知といえば坂本龍馬。特に龍馬が愛したと言われている場所が、太平洋を一望できる「桂浜」です。民謡・よさこい節では月の名所として歌われ、高知では必ず寄りたい観光地といわれる定番スポット。ここからはるか太平洋の彼方を見つめている龍馬像は、高知のシンボルでもあります。
桂浜公園として整備されていて、海の神様を祀る海津見神社、桂浜水族館、坂本龍馬記念館など見どころ満載。商業施設・海のテラスではグルメやお買い物も楽しめます。
<基本情報>
住所:高知県高知市浦戸6
アクセス:とさでん交通バス「高知駅バスターミナル」から約40分、「桂浜」下車。海岸まで徒歩5分
電話番号:088-841-4140(桂浜公園管理事務所)
営業時間:店舗によって異なります(桂浜公園は24時間)
公式サイト(外部リンク)
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四国随一の名城と謳われる「高知城」。日本にわずか12しかない現存の天守閣を誇るこの城は、NHKの大河ドラマ『功名が辻』や『龍馬伝』の舞台としても知られています。
1603年に山内一豊によって築かれた天守閣は1727年の火災により焼失しましたが、1749年に築城当時のままに再建され、その姿を今に留めています。築城当時のまま残されている本丸御殿も必見。
<基本情報>
住所:高知県高知市丸ノ内1-2-1
アクセス:JR高知駅からバスで約10分「高知城前」下車
電話番号:088-824-5701
営業時間:9時〜17時(GWやイベント時は延長)
休館日:12月26日〜1月1日
公式サイト(外部リンク)
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「ひろめ市場」は、高知の美味しいものがたくさん集まるフードコート的な施設。高知の中心街に位置し、高知城の南東、追手門へは徒歩3分ほどでアクセスできるので、観光の合間に立ち寄りたいグルメスポットです。
鮮魚店などもありますが、大半は居酒屋メニューを楽しめるテイクアウト方式のお店。高知名物の鰹の藁焼き(鰹のたたき)や、高知産のうなぎ料理、熱々の屋台餃子など、飲食店や物販店約60店舗が並んでいます。
<基本情報>
住所:高知県高知市帯屋町二丁目3-1
アクセス:路面電車「大橋通」電停から徒歩2分
電話番号:088-822-5287
営業時間:月〜土 10時〜23時、日 9時〜23時
※店舗により異なる場合あり
公式サイト(外部リンク)
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よさこい節でも唄われ、純信とお馬の恋物語でも知られる「はりまや橋」。江戸時代に堀川を挟んで商売を行っていた播磨屋と櫃屋(ひつや)が、両者の往来のためにかけた私設の橋がその由来といわれています。
その後何度か橋は架けかえられ、堀川も埋め立てられたものの、現在は「はりまや橋公園」として整備され、川のせせらぎも再現されました。写真の「はりまや橋」は平成10年に新しく架け替えられたもの。橋の横には高知出身の漫画家、横山隆一氏のデザインによる純信とお馬の像もあります。
<基本情報>
住所:高知県高知市はりまや町一丁目
アクセス:JR高知駅から路面電車で5分「はりまや橋」下車すぐ
公式サイト(外部リンク)
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足摺宇和海国立公園に指定されている「足摺岬」。四国最南端の岬で、ミシュランが発行する旅行ガイドブック『ミシュラングリーンガイド・ジャポン』で、二つ星として掲載された高知県有数の観光スポットです。
岬にある「天狗の鼻」から見える景色は“21世紀に残したい日本の風景”の四国第1位に選ばれました。国内最大級の灯台の一つ、足摺岬灯台にもぜひ上ってみましょう。
<基本情報>
住所:高知県土佐清水市足摺岬
アクセス:高知市内から車で約3時間半
電話番号:0880-82-3155(土佐清水市観光協会)
公式サイト(外部リンク)
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「四万十川(しまんとがわ)」は、高知県の西部を流れる一級河川。全長196キロメートル、流域面積2270平米の四国内で最長の川で、流域面積は吉野川に次ぎ第2位。静岡県の柿田川、岐阜県の長良川ととも“日本三大清流”の一つに数えられています。
トロッコ列車やホビートレインなどの観光列車や、レンタサイクル、遊覧船など、バラエティ豊かな乗り物がたくさん。アクティブ派ならカヌー教室などの体験アクティビティもおすすめです。
<基本情報>
住所: 高知県四万十市中村
アクセス:土佐くろしお鉄道「中村駅」から車で10分
公式サイト(外部リンク)
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高知県の清流というと四万十川が有名ですが、四万十川よりも美しいといわれるのが、清流「仁淀川」。四万十川、吉野川と並ぶ四国三大河川の一つで、水質調査で日本一に輝くほどきれいな川なのです!
仁淀川の中でも一番美しいとされる安居渓谷にある「水晶淵」は、川の透明度を実感できる絶景スポット。川底の石の色の違いや、沈んでしまった落ち葉の色までくっきりと見える、まるで絵に描いたような風景が楽しめます。
<基本情報>
住所:高知県吾川郡仁淀川町宮ケ平(水晶淵)
アクセス:「伊野IC」より車で約45分
公式サイト(外部リンク)
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土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線奈半利駅から、車を走らせて約10分。奈半利川のせせらぎが聞こえるのどやかな場所に、北川村「モネの庭」マルモッタンがあります。
本家モネの庭の管理責任者ジルベール・ヴァエ氏監修のもと、世界で唯一の分家「モネの庭」として、2000年にオープン。約8ヘクタールという広大な敷地には、光・花・水をテーマにした3つの庭園があり、約10万本の草花が四季折々の風景を見せてくれます。人気の青い睡蓮は、例年6月下旬頃から11月初旬頃まで見ることができます。
<基本情報>
住所:高知県安芸郡北川村野友甲1100
アクセス:土佐くろしお鉄道「奈半利駅」より北川村村営バスで約10分
電話番号:0887-32-1233
営業時間:9時〜17時
休業日:6月〜10月の第1水曜日・12月1日〜2月末日
公式サイト(外部リンク)
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高知県の東部に位置し、徳島との県境にも近い「室戸岬」。見どころはやはりその荒々しい自然の姿。海からの風や潮によって形成された数々の岩はとても迫力があります。
巨大な岩が連なる奥には太平洋が広がり、亜熱帯性植物が見られる様子はまるで南の島。日本国内でもなかなか見ることのできない豊かな自然は、世界ジオパークに認定されています。ガイドツアーも実施中。
<基本情報>
住所:高知県室戸市室戸岬町
アクセス:高知自動車道「南国IC」から車で約2時間
公式サイト(外部リンク)
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坂本龍馬ファンなら「高知県立坂本龍馬記念館」は外せないスポット。海援隊約規や坂本龍馬書簡、龍馬所持のピストルの模型など、龍馬に関する貴重な資料がいっぱい展示されている上、興味深い内容の企画展なども度々開かれています。
徒歩で記念館と桂浜を両方観光する場合、記念館から桂浜へ向かう順番がおすすめ。記念館は山側にあるため、桂浜から移動すると急な坂道を10分以上のぼる必要があります。
<基本情報>
住所:高知県高知市浦戸城山830番地
アクセス:とさでん交通バス「龍馬記念館前」で下車(約34分)徒歩約2分
電話番号:088-841-0001
営業時間:9時〜17時
公式サイト(外部リンク)
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宿毛市の南にある「柏島」。四国本島との距離はわずか数十メートルで、橋がかかっている島ですが、ここから見る海がまるで沖縄のように美しく、ダイビングスポットとしても有名なほど。
浅い所はそこにまるで水が無いようで、深い所は美しいエメラルドグリーンの色を見せてくれます。そして何より、海の底がはっきりと見えます。宝石のような色の海に包まれた港の散策は、まるで沖縄の離島に来たかのような気分にしてくれます。
<基本情報>
住所:高知県幡多郡大月町柏島
アクセス:土佐くろしお鉄道「宿毛駅」より車で約45分
公式サイト(外部リンク)
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高知城から東へまっすぐ伸びる追手筋に約400もの露店が並ぶ「日曜市」は、高知を代表する名物イベント。毎週日曜の早朝から続々とお店が開店していき、夕方までの間、地元の人や観光客で賑わいを見せています。
約1キロメートルの距離にずらっと並ぶ露店は、野菜や乾物だけでなく、お惣菜やスイーツ、串焼きなど、食べ歩き出来るグルメも多数あります。高知の特産物であるゆずを使用したドリンクや、名物の芋天などは要チェック!
<基本情報>
住所:高知県高知市追手筋
アクセス:路面電車「蓮池町通」電停から徒歩5分
電話番号:088-823-9375(高知市商業振興・外商支援課 街路市担当)
開催日:日曜日
営業時間:6時頃〜15時頃
※店舗によって異なります
休業日:1月1〜2日、8月10〜12日
公式サイト(外部リンク)
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「五台山公園」は、高知市内を一望できるパノラマビューが魅力のドライブスポット。中腹には展望テラスがあり、そこから眺める高知市街地や浦戸湾は絶景です。公園の隣にある竹林寺や牧野植物園と、併せて観光するのもおすすめ。
2025年には、テラスやレストランを備えた展望施設もオープン予定です。
<基本情報>
住所:高知県高知市吸江210-1
アクセス:高知自動車道「高知IC」から車で20分
公式サイト(外部リンク)
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よさこい節の舞台であり、多くの学僧・名僧が集まった学問寺院としても有名な「竹林寺」。本堂は文殊堂と呼ばれ、江戸時代に建てられた国の重要文化財です。宝物館には平安〜鎌倉時代の国の重要文化財の仏像が17躰も納められており、そのすべてが国の重要文化財に指定。県内唯一の五重塔も必見です。
<基本情報>
住所:高知県高知市五台山3577
アクセス:高知ICから車で約20分
電話番号:088-882-3085
参拝時間:8時〜17時
公式サイト(外部リンク)
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“日本の植物学の父”と呼ばれる牧野富太郎博士を讃えて建てられたのが、五台山にある「高知県立牧野植物園」。約8ヘクタールの園内を、博士ゆかりの3000種類を超える植物が彩ります。
より自然に近い状態で多様な植物を見ることができ、博士の命名した花々やジュウガツザクラ・ムラサキセンブリ、通常は高山でしかみられないバイケイソウなど、珍しい植物もたくさん。神殿のような景観のウォーターガーデンは必見です。
※園内の一部で工事を行っていることがあります
<基本情報>
住所:高知県高知市五台山4200-6
アクセス:高知南ICから車で約10分
電話番号:088-882-2601
営業時間:9時〜17時
休館日:12月27日〜1月1日 ※このほかメンテナンス休園あり
公式サイト(外部リンク)
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山口県の秋吉台、福岡県の平尾台とならぶ日本三大カルストの一つ「四国カルスト」。比較的低地にある他のカルストとは違い、標高1400メートル付近にあるため、雲の上に広がる風車が立ち並ぶ草原に立つと、まるで空の上に浮かんでいるかのような錯覚の連続。まるで『天空の城ラピュタ』のような風景が広がっています。
四国カルストにある穴場観光スポットが大野ヶ原。動物たちと触れあえるポニー牧場や、山の上にありながら漁業や海の神を祀る珍しい龍王神社、休憩にぴったりなカフェもありますよ。
<基本情報>
住所:愛媛県〜高知県
アクセス:高知自動車道「須崎東IC」より車で約70分
公式サイト(外部リンク)
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高知市中心部から車で約1時間、高知龍馬空港からは車で15分ほどのところに、日本三大鍾乳洞の一つ「龍河洞(りゅうがどう)」があります。総延長4キロメートルの鍾乳洞は見応えたっぷり!写真左側の天降石は洞内最大の11メートルもの高さがあり、右にある絞り幕と共に一見奇怪とも言える景観を造り出しています。
そして龍河洞のシンボルとも言えるのが「神の壺」。約2000年前の弥生式土器が鍾乳石と一体化しているもので、このような現象のものは他にはなく世界で唯一の貴重な考古資科となっています。
<基本情報>
住所:高知県香美市土佐山田町逆川1424
アクセス:ごめんなはり線・のいち駅から車で約8分
電話番号:0887-53-2144
営業時間:3月〜11月 8時30分〜17時、12〜2月 8時30分〜16時30分
公式サイト(外部リンク)
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江戸時代から林業が盛んで、明治から昭和にかけては良質な備長炭の産出とともに商家や回船問屋が栄えた吉良川町。今も旅情ある町並みが残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
吉良川に着いたら、まずは「まちなみ館」で散策マップをゲット!旧長田邸、旧松本邸を修復した町並み観光の拠点施設で、資料の見学やガイドの申込みができます。小休憩できるスペースもありますよ。
<基本情報(吉良川まちなみ館)>
住所:高知県室戸市吉良川町甲2200-1
アクセス:高知市内から車で約1時間45分
電話番号:0887-25-3670
営業時間:9時〜16時
公式サイト(外部リンク)
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女神様のお顔を真正面に拝し、洞門とその後ろに悠々続く太平洋の大パノラマが一望できるのが無料の展望足湯「万次郎足湯」。施設内には天然温泉の足湯が数段あり、どこに座っても大きなガラス窓から絶景パノラマが楽しめます。
写真提供:土佐清水市観光協会
<基本情報>
住所:高知県土佐清水市足摺岬482-1
アクセス:高知西南交通「万次郎足湯前」バス停下車
電話番号:0880-88-0988(あしずり温泉協議会)
営業時間:8時〜19時
定休日:水曜日
公式サイト(外部リンク)
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「ごめん・なはり線」は土佐くろしお鉄道の相性。高知県南国市から安芸市を経て奈半利町までを結ぶ路線で、現在は観光路線としても注目されています。
車窓から太平洋をはじめ、高知の美しい風景を存分に楽しめる眺望が人気で、さながら“走る展望台”。車両デザインもユニークで、阪神タイガースが安芸市で毎年春期キャンプを行うことから、“虎色”のディーゼルカーも運行中です。
<基本情報>
住所:高知県南国市「後免駅」〜安芸郡奈半利町「奈半利駅」
アクセス:(後免駅まで)JR高知駅から電車で7分
公式サイト(外部リンク)
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冬の名物!高知・宿毛市へ“幸運のだるま夕日”を見に行こう!by 林 ぶんこ
春夏秋冬、どのシーズンに訪れても楽しい高知。四国4県の中で最も面積が広く、効率よく観光するにはしっかりとした旅行計画が必要です。高知市周辺など見どころを絞るなら1泊2日、くまなく観光するなら2泊3日がおすすめ。ここでは高知龍馬空港発着・レンタカーを利用した3日間のモデルコースをご紹介します。
<1日目>
午前中に高知空港に到着したら、まずは高知市内へ移動。はりまや橋や高知城、桂浜公園など市内の観光スポットを観光します。お腹が空いたらひろめ市場で土佐の名物グルメに舌鼓。この日は高知市内に泊まります。
<2泊目>
この日は早起きをして足摺方面へ。足摺岬からの絶景を堪能したら、天然記念物・白山洞門や足摺海洋館SATOUMIなど、足摺エリアの見どころを観光します。朝〜夕方までの食事は、足摺黒潮市場がおすすめ。たっぷり遊んだあとは足摺エリアの宿に向かいましょう。
<3日目>
この日も早めに出発して、四万十エリアを観光。佐田沈下橋など有名観光スポットを見学します。スケジュールに余裕があれば、カヌーなどアクティビティを体験しましょう。その後はフライト時間に合わせて空港へ戻ります。
このほか3日間かけて四万十川周辺や中津渓谷などの自然を満喫したり、柏島を訪れたりするモデルコースも人気。小さな子どもと一緒に家族旅行なら、香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアムもおすすめです。冬の時期には宿毛湾でだるま夕日が見られることも。旅行スタイルに合った、無理のない行程を立てることが旅行を楽しむ秘訣です。屋外の観光スポットが多いので、雨の日を想定したバックアッププランがあると安心ですよ。
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透明度抜群の川や海、鍾乳洞やカルスト台地など、高知には自然豊かな絶景スポットが目白押し!また歴史にまつわる名所も多く、NHK大河ドラマ『龍馬伝』の舞台にもなったことから、特に坂本龍馬ファンなら一度は訪れたいスポットも多数あります。
高知旅行には往復の交通と宿泊するホテルがセットになった、旅行会社、旅行代理店が販売するパック旅行を活用するのがおすすめ。それぞれ個別に手配するよりもお値打ちなので、予算や日数など自分にあったツアー(フリープラン)を探してみましょう。事前購入やセット購入すると割引になるチケットもあり、旅行費用を節約できますよ。
今回紹介した高知県の人気観光スポットを参考にして、高知で素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。
2025年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
(文・トラベルjp 編集部 赤木)
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