秋田県仙北市の十和田八幡平国立公園内乳頭山の山麓に点在する温泉地、乳頭温泉郷。七湯と呼ばれるそれぞれの宿の温泉は雰囲気に溢れ、まさに秘湯感たっぷり。予約が取れづらいことで有名な鶴の湯温泉から懐かしい気分にさせてくれる大釜温泉、さらには黒湯、休暇村、妙乃湯、孫六、蟹場まで様々なタイプの温泉がありますよ。
今回は乳頭温泉郷のお宿7選を東北出身のトラベルjp 編集長 加山がすべてご紹介。湯めぐり帖も要チェックです!
秋田「鶴の湯温泉」心に残る究極の宿の魅力〜乳頭温泉郷〜by 藤田 聡
「鶴の湯温泉」は乳頭温泉郷の中でも最も古くからあると言われる温泉宿で、茅葺き屋根の長屋が歴史と伝統を感じさせます。4種類の泉質の異なる源泉を持ち、それぞれ効能や肌触りなど全く異なります。日帰り入浴は日中のみなので、ぜひ宿泊してすべてのお湯を堪能したいですね。夜の風情はまた格別です。
オリジナルの味噌仕立てでいただく山の芋鍋はお宿の名物料理。囲炉裏を囲んで食事のできる部屋食プランも人気です。
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木造校舎を移築した「大釜温泉」の建物内には職員室や講堂といった札が下がり、まるで学校に宿泊するかのような気分を味わえます。どこか懐かしいノスタルジックな雰囲気の中過ごせますよ。
原生林に囲まれた露天風呂では、酸性含ヒ素ナトリウム塩化物硫酸塩泉をぬるいお湯と熱いお湯の2種類で堪能できます。乳頭温泉のなかで足湯があるのは唯一このお宿だけで、夏季のみですが誰でも気軽に利用できます。
自然と調和した癒しの湯治場 秋田・乳頭温泉郷の秘湯「黒湯温泉」by 阿部 吾郎
乳頭温泉郷の中でも最も奥の源泉地帯に位置する「黒湯温泉」。昔ながらの湯治場の雰囲気を色濃く残し、山菜や岩魚の塩焼などの食事がついた旅館部、ガスコンロや冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機がついた自炊部、茅葺き屋根の離れの3つから宿泊スタイルを選択できます。
混浴風呂と男女別風呂の2箇所があり、それぞれ別の源泉からお湯が引かれています。混浴は単純硫黄温泉、男女別は単純温泉と泉質が異なるので、入り比べてみてはいかがでしょうか。
※4月中旬〜11月中旬のみ営業
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「休暇村乳頭温泉郷」は乳頭温泉郷ではひときわ大きく、近代的なお宿です。ナトリウム炭酸水素塩泉の乳頭の湯と単純硫黄泉の田沢湖高原の湯を内湯やブナ林に囲まれた露天風呂で森林浴を楽しみながら堪能できます。
客室は洋室と和室から選択可能で、夕食はご当地グルメ満載のブッフェスタイル。館内の一部はバリアフリー構造になっていて車イスでも利用しやすいのが特徴です。お子様から年配の方まで過ごしやすくファミリーにもおすすめ。
「妙乃湯」は乳頭温泉郷のなかでもモダンでおしゃれな雰囲気を感じられるお宿。マグネシウム・カルシウム硫酸塩泉の金の湯と単純泉の銀の湯、2つの源泉を堪能できます。渓流を眺めながら入浴できる露天風呂は混浴ですが、女性専用時間帯を設けるなどきめ細かなサービスが特に女性から人気を集めています。
秋田の郷土料理であるきりたんぽ鍋やきのこ汁(振る舞い料理)をはじめ季節ごとの味覚を味わえるのも魅力。
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「孫六温泉」は湯治場の風情が残る温泉宿。宿舎から川に下りたところに設けられた温泉では四季折々の自然に囲まれながら“山の薬湯”で心身ともに癒されます。泉質は単純温泉とラジウム鉱泉で、皮膚病や胃腸病に効果があると言われています。
露天風呂は混浴ですが女性専用のものもあるので女性もゆっくり入浴を楽しめるでしょう。
※改修工事のため宿泊・日帰り入浴の営業は当面の間休止しています
付近の沢に蟹が多く住むことが名前の由来となった「蟹場温泉」。宿舎から50mほど離れた原生林の中に露天風呂があり、四季それぞれ違った魅力を感じながら温泉を楽しめます。重曹炭酸水素泉と単純硫黄泉の2つの源泉は100%かけ流し。乳頭温泉郷では珍しい無色透明のお湯は肌触りがやさしい美肌の湯と言われています。
夕食ではきりたんぽ鍋やみそ仕立てのかに鍋と共に、旬の食材を味わえます。アレルギーや好き嫌いへの対応も可能。
ブナの原生林に囲まれ、秘湯感たっぷりの乳頭温泉郷。「湯めぐり帖」を使用すれば、ご紹介した7つの宿すべての入浴が可能なので泉質の違う温泉を巡るのもおすすめです。温泉宿を巡回する湯めぐり号も運行していますよ。
(文:トラベルjp 編集長 加山)
2024年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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